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A&Vフェスタ2005【ケンウッド/デノン/マランツ編】
-携帯プレーヤーと連携可能なコンポが多数登場


開催期間:9月21日~24日

開催時間:10時~18時(最終日のみ17時終了)

会場:パシフィコ横浜

入場料:無料


 21日から横浜みなとみらいで開幕した「A&Vフェスタ2005」。会場ではリアプロジェクションテレビや液晶/プラズマテレビに関心が集まる中、もう1つのトレンドはポータブルオーディオプレーヤーと連携できるホームオーディオ機器。


■ ケンウッド

 高音質を売りにした20GBのHDDオーディオプレーヤー「HD20GA7」を中心としたソリューションを展示。専用のリンクケーブルで接続できるMD/CD/カセットコンポ「SV-3MD」(43,000円前後)や、MD/CDミニコンポ「ES-A5MD」(35,000円前後)を紹介している。

 その中に、小型のステレオプリメインアンプ「KA-S10」と、2ウェイスピーカーが参考展示されている。HD20GA7専用モデルではなく、通常のアナログ入力を備えたプリメインアンプだが、筐体が小型で、PCやポータブルオディオ機器との接続を想定している。

2ウェイスピーカーとセットになった小型プリメインアンプ「KA-S10」 背面端子部

 入力はアナログ(RCA)を3系統用意。サブウーファプリアウトも備えている。筐体は小型だが、スピーカーも含め、スピーカーターミナル部はバナナプラグ対応。「質感と音質の高さ、シンプルな機能とデザインが特徴。ポータブルプレーヤーの音を家で聴く際にも音質にこだわる人や、デザインにこだわる女性にもお勧めしたい」(同社)という。価格や発売時期は未定だが「通常のミニコンポと同等か、若干上になるかもしれない」。

 また、「IFA 2005」で行なっていたデモと同様に、HD20GA7を取り込んだホームAVネットワークも展示。無線LAN(IEEE 802.11b)ユニットを組み込んだHD20GA7を試作。HDD内の動画(MPEG-1)/静止画/音楽コンテンツを、対応するAVアンプ型のコントロールセンター(端末)や、カーオーディオで再生するデモを行なっている。

無線LANユニットを背面に内蔵した「HD20GA7」 DLNA準拠のネットワークを構築し、HD20GA7内のコンテンツをAVアンプ型端末や車載端末で再生するデモを行なった

「K-series」のCDレシーバ

 オーディオ機器では「K-series」の新モデルが参考展示されている。自動音場補正機能を搭載したCD/MDレシーバ「R-K700」(54,600円)が既に発売されているが、新たにCDレシーバが加わるという。また、2ウェイブックシェルフスピーカーも追加。突き板仕上げの高級モデルで、音質も向上しているという。どちらも年内の発売を予定しており、価格は未定。

 また、同様に年内の発売を予定しているDVD/CD/MDシステムコンポも展示。同社は「VC-7DVD」など、フロントスピーカーのみでサラウンド再生できるシステムを展開しており、参考展示モデルは第3弾となる。フロントスピーカーに小型のサラウンドスピーカーを乗せていた従来のタイプとは異なり、サラウンドスピーカーをフロントと同じエンクロージャに搭載。一見すると3ウェイスピーカーだが、ステレオ再生時は2ウェイのユニットしか駆動せず、サラウンド再生時は上部のサラウンドスピーカーも動作するという仕組み。

 アンプ部の出力は25W×4chだが、2ch再生時にはBTLドライブを行ない、50W×2chアンプとして動作する。プリアンプとドライブを搭載したユニットと、パワーアンプ部はセパレートとなっており、ノイズ影響を低減した。また、「K-series」と同様に自動音場補正機能も備えている。

DVD/CD/MDシステムコンポ 4ch動作時はアンプ部のランプが4つ点灯する サラウンドスピーカーは2ch再生時には動作しない

 また、圧縮オーディオファイルを高音質再生する独自の「Supreme技術」に関する展示もある。16kHz程度でカットされる高域を22kHzまで補間する従来のSupremeを進化させ、44kHzまで補間する「次世代Supreme技術」を開発中。同社のプレーヤーなどに投入していくという。会場ではヘッドフォンを利用し、SupremeのON/OFFで音質を聴き比べることができる。

次世代Supreme技術のデモ キャラアニで販売する「HD20GA7」のエヴァモデルも展示されていた


■ デノン

 デノンのブースでは、前面にUSB端子を備え、ポータブルプレーヤーと接続可能な小型コンポ「D-C7USB」を参考展示している。10月から11月の製品化を予定しており、価格はオープンプライス。店頭予想価格は39,800円前後の見込み。

 USB端子を備え、ストレージクラスに対応したプレーヤーと接続可能。プレーヤー内のMP3/WMAファイルをD-C7USB側でデコードし、再生できる。なお、バスパワー経由でプレーヤーの充電も可能。スロットインタイプのCDデッキとMDデッキも備えている。スピーカーは2ウェイ。

 また、8月下旬発売に発売された24万円の2.1chシアターシステム「S-301」も展示されている。DVD/SACD/DVDオーディオなどの再生に対応し、HDMI端子も備え、iPodとも連携可能なメインユニットと、2.1chスピーカーで構成されている。

D-C7USB 前面のUSB端子でポータブルプレーヤーと接続 S-301も試聴できる

AVC-4320X

 そのほかには、AVアンプの新モデル「AVC-4320X」を参考出品している。AVC-3890の上位に位置するモデルで、価格は20万円前後を予定。HDMI入出力端子を備えており、アナログ映像信号をHDMIで出力するコンバート機能も搭載。DENON LINK(3rd Edition)も搭載し、DVDオーディオのマルチチャンネル出力にフルスペック対応するほか、SACDのマルチチャンネル出力にも対応する。自動音場補正や、独自のサラウンド回路「New D.D.S.C.デジタル」も内蔵。

 また、既発売のAVアンプ上位モデル「AVC-A1XV」(693,000円)、「AVC-A11XV」(420,000円)を対象としたホームネットワーク機能のアップデートサービスも公開。

 同アップデートを行ない、Ethernet端子で家庭内LANに接続。PCで音楽/動画を配信するWindows Media Connectを起動させると、アップデートを行なったAVアンプで音楽ファイルが再生できるという。DLNAに準拠しており、対応フォーマットはMP3/WMA/WAV(リニアPCM)。DRM 10をサポートしており、音楽配信サイトで購入した楽曲もネットワーク経由でアンプから再生できるという。提供時期やアップデート価格は未定だが、「年内には何らかのアナウンスを行なう」と話していた。

ホームネットワーク機能の追加サービスを提案


■ マランツ

 マランツのブースでは、HDMI(Ver.1.1)端子を備えた低価格なユニバーサルプレーヤー「DV6600」を参考展示。価格は52,500円で、11月頃の発売を予定している。高画質化回路としてファロージャ製「DCDi」と搭載。また、DivXファルの再生にも対応している。

 PM8001はシンプルなアナログプリメインアンプ。価格は84,000円。こちらも11月の発売を予定している。同社ほブースではほかにも、「Music Dialog」の各種シリーズの展示や、新サラウンド「OPSODIS」採用オーディオシステム「ES-150A」(21万円)と「ES-150S」(157,500円)のデモも行なっている。

上段がユニバーサルプレーヤー「DV6600」 プリメインアンプの「PM8001」 「OPSODIS」採用オーディオシステム「ES-150A」(21万円)と「ES-150S」(157,500円)

□A&Vフェスタのホームページ
http://www.avfesta.com/
□日本オーディオ協会のホームページ
http://www.jas-audio.or.jp/
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【9月21日】AV機器の展示イベント「A&Vフェスタ2005」が開幕
-各社の大画面テレビが集結。視聴室も用意
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050921/avf01.htm
【7月5日】総合AV機器展示会「A&Vフェスタ2005」の開催概要が決定
-モンキー・パンチや小倉智昭が参加するイベントも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050705/avfesta.htm

(2005年9月21日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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