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三菱電機エンジニアリング、「DIATONE」スピーカーを復活
-ピュア用高級2chスピーカーをネット限定販売


11月21日発表


原音に忠実な音作りというテーマが根強い支持を集めており、生産休止後もモニタースピーカーやデモ用スピーカーとして利用される事も多い

 三菱電機エンジニアリング株式会社は21日、オーディオブランド「DIATONE(ダイヤトーン)」を復活。ピュアオーディオ用単品スピーカーを開発し、12月から受注販売を開始すると発表した。製品の正式発表は12月中旬から下旬に行なわれる予定で、発表後すぐに受注開始となる見込み。

 価格は未定だが、同社は「高級価格帯」としており、システムとしてはピュアオーディオ用の2chスピーカーになるという。販売台数を限定した受注生産で、販売店は利用せず、インターネットを使ったオンライン直販のみとなる。ただし、東京と京都に試聴室を設ける予定。なお、同モデル以降も継続して高級スピーカーの開発に取り組むとしている。

 DIATONEは、三菱電機のオーディオ用ブランドとして‘46年のフルレンジスピーカー開発と共に誕生。スピーカー分野では精密でクオリティの高い再生音が根強い支持を獲得。様々な機種をリリースしたが、‘99年に放送局向けなどの一部モデルを除き、一般向けの単品販売が休止され、事実上撤退状態が続いていた。

 だが、三菱電機でスピーカーなどを担当していた開発者らは休止後、三菱電機エンジニアリングに移り、「超指向性音響システム」や、三菱電機の液晶テレビ「REAL」にも採用した4mmの振動板を使った「ダイレクトドライブフラットスピーカー」などの音響機器の開発を継続していた。

 そのため、新しいDIATONEブランドのスピーカーは三菱電機ではなく、三菱電機エンジニアリングが開発・販売を行なうことになる。

 復活の理由について同社は、「かつてDIATONEの音に親しんでくれた団塊の世代が熟年世代にシフトし、可処分所得が多いオーディオファンが増えた。そうした層に向けた高級スピーカーならば、新たな需要や市場があると判断した」と説明。そのため、今後も同ブランドの製品開発を継続するが、あくまで高級機種に限定した事業になるという。

 新スピーカーの概要は未定だが、ユニットの振動板には、DIATONEの高級スピーカーではお馴染みの「B4Cピュアボロン振動板」を採用。「DIATONEブランドのイメージを継承する製品になる」としている。

□三菱電機エンジニアリングのホームページ
http://www.mee.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.mee.co.jp/kaisyaan/press/prs051121.html
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(2005年11月21日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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