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モバイル放送株式会社は25日、モバイル放送(モバHO!)で採用している動画フォーマットを、従来のMPEG-4からMPEG-4 AVC/H.264に切り替える作業を11月28日までに完了すると発表した。28日以降、モバHO! の全動画放送はH.264で行なわれることになる。 モバHO! は、2004年10月から開始された移動体向け衛星デジタル放送。これまでは映像をMPEG-4(MPEG-4 visual)、音声をAACフォーマットで放送していた。しかし、画質の向上や多チャンネル化を実現するため、MPEG-4 AVC/H.264への切り替えを決定。2005年10月から対応端末に向け、放送波を使ったファームウェアのアップデータの送信を行なってきた。 それに併せて、番組のH.264化も順次実施。11月28日以降の映像番組は全てH.264が採用されるという。なお、音声フォーマットはAACで変更はなく、映像解像度も320×240ドットで同じ。 なお、同社では各番組の放送ビットレートなどは明らかにしていないが「例えば現在100kbpsや200kbpsで放送している番組は、H.264化されても帯域はそのまま100/200kbpsで配信している。そのため、MPEG-4と比べ、画質の向上が期待できる」(同社)という。 今後の方針については「現在はチャンネル数が変わっていないため高画質化というメリットのみだが、将来的には従来の画質を維持したまま帯域を狭めることができるため、余った帯域を使って音声チャンネルを増やすなど、多チャンネル化に向けた自由度の向上を目指す」としている。 なお、現在販売されている端末、東芝「MTV-S10/MTV-S10T」、シャープ「4E-MB1」、モバイル放送の車載端末「MBR0101B」、PCカード型「MBT0102A」のいずれもH.264のデコードに対応。既に対応ファームは放送波経由で配信が開始されている。
また、シャープは11月24日、10月3日から提供していたH.264対応ファーム・バージョン「010508310」を「010511040」にアップデート。システムの初期化をおこなった際にデータ情報サービスが視聴できなくなる不具合や、番組表予約で録画/録音した番組のタイトルが別番組のものになる不具合が修正されている。
□モバイル放送のホームページ
(2005年11月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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