|
ソニー株式会社と出光興産株式会社は29日、有機ELディスプレイ用材料を共同開発することで基本合意したと発表した。本契約は2006年1月頃と予定されている。 また共同開発を促進するため、両社が保有する有機EL関連材料特許や、デバイス特許を相互に利用しあうことでも合意。出光が保有するデバイス技術をソニーが、ソニーが保有する材料技術を出光が利用できるようになり、「共同開発が促進され、両社の材料ビジネスやデバイスビジネスをスムーズに進めることが可能になる」としている。 出光は'97年に、同社が保有する分子設計と有機合成技術を応用し、当時世界最高輝度の青色発光材料を開発。現在は中大型ディスプレイにも適用可能な材料開発を進めている。また材料開発以外にも、有機EL材料の性能を最大限に発揮するための材料組み合わせ技術や、有機ELデバイス化技術の開発にも取り組んでいる。
今回の共同開発では両社の技術を持ち寄り、発光効率の向上による低消費電力化や、HD映像時代に対応できる輝度や発色性、高速応答性、長寿命化などを実現する新たな有機ELディスプレイ用高性能材料の開発を行なうとしている。 ソニー株式会社の取締役代表執行役社長の中鉢良治氏は、今回の共同開発について、「ソニーは有機ELディスプレイを次世代薄型ディスプレイの最有力候補として位置付けており、同社との共同開発は、優れた有機ELディスプレイの開発を加速し、応用製品の商品化を大きく前進させるもの」とコメントしている。 □ソニーのホームページ (2005年11月29日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
Copyright (c)2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|