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エプソン、フルHD新パネル採用の65/55型リアプロテレビ
-デジタルチューナ/HDMI搭載のフラッグシップモデル


12月20日発売

直販価格:598,000円(55型)
       698,000円(65型)


 セイコーエプソン株式会社は、フルHDのリアプロジェクションテレビ「LIVINGSTATION」2モデルの受注を11月30日より開始、12月20日より発売する。

 エプソンダイレクト株式会社を通じて直販サイトでのみ販売する。55型の「ELS-55GL1」と、65型の「ELS-65GL1」の2モデルが用意され、価格は55型が598,000円、65型が698,000円。

65/55型の2モデルをラインナップする

 新開発の0.9型/1,920×1,080ドットのフルHD液晶パネルを採用したリアプロジェクションテレビで、LIVINGSTATIONのフラッグシップ「Gシリーズ」と位置づけられている。パネルテクノロジーはD5。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルチューナと、地上アナログチューナを各1系統装備。アナログチューナにはゴーストリデューサも内蔵している。デジタル放送と地上アナログの2画面表示も行なえる。ランプ出力は120Wで、100Wの省エネモードも選択可能。交換ランプも付属する。

 1080iのデジタル放送映像を内部で1080pに変換し、より高精細に表示するI/P変換回路や、シーンの情報を1/60秒ごとに解析し、輝度を制御することで視聴時のコントラスト比を最大6,000:1まで高める「PBエンハンサー」を搭載。また、3次元Y/C分離(地上アナログ/コンポジットビデオ入力のみ)や、3次元エンハンサー、デジタルノイズリダクションなども搭載し、画質の向上を図っている。


D5パネルを採用 光学エンジン部

 映像入力端子はHDMI×1、D4×2、S映像×3、コンポジット×3、アナログRGB×1。PC入力は最大1,600×1,200ドットの表示が可能。出力端子として、S映像(デジタル放送録画出力)×1、アナログ音声×1、光デジタル×1、ヘッドフォン出力×2、ビデオコントロール端子×1などを装備する。また、i.LINK(TS)を2系統装備するほか、プリンタ接続用のUSB(タイプB端子)や、USB(タイプA)端子も装備する。


背面。HDMI端子も装備する 65型の側面 リモコン

前面にメモリーカードスロットを装備する

 さらに本体前面にはCF(Type1)/スマートメディア/メモリースティック/SD/MMC/xDカード対応スロットを装備する。フォトビューワ機能を搭載し、メモリーカードから読み込んだJPEG静止画画像のほか、AVI/MOV/MPEG-1の動画ファイルやMP3音楽ファイルの再生も可能。

 静止画の最大表示サイズは4,600×4,600ドット。動画は最大720×480ドットで、対応フレームレートは8~30fps。静止画の簡易編集機能も備えており、全画面表示のほか、スライドショーや画像回転、拡大表示、BGM再生などが行なえる。また、放送中の番組の静止画キャプチャも可能。3枚までのキャプチャが行なえ、プリンタ出力も可能だが、キャプチャ解像度はSDに制限されている。

 プリンタ端子はPictBridge対応のプリンタ接続用で、メモリカード上の静止画データをPCを介すことなくプリントできる。また、同社のポータブルフォトストレージ「P-4000」とUSB接続して、HDD上の静止画データを表示できるほか、メモリーカード上のデータをP-4000やUSB HDDにコピーすることも可能となっている。これらのフォト関連機能、同社では「フォト・オンデマンド機能」と命名している。


フォトビューワ機能 MP3再生機能も搭載している 静止画キャプチャした映像をプリントできる

 サウンド面に関してはオンキヨーと共同開発したスピーカーを採用。エンクロージャ容積は65型が5.5リットル、55型が4.4リットル。ユニットは共通で、12cm径のウーファーと5cm径のツィータを左右に内蔵。さらに9mm厚のウッドバッフルボードによりエンクロージャの密閉度を向上させ、不要な振動を低減するなど、音質向上を図っている。SRS TruSurround XTも搭載する。

 消費電力は269W。外形寸法/重量は65型が1,799×481×1,068mm/約58。5kg、55型が1,580×423×940mm(幅×奥行き×高さ)/約48.5kg。デジタル放送対応のリモコンが付属する。

会場外の弦楽四重奏をライブでLIVINGSTATIONで表示するデモが行なわれた


■ テレビもネットで買う時代に?

羽片忠明事業部長

 映像機器事業部の羽片忠明事業部長は、同社の調査では「予算があえば40型以上という声が多く、50型より大きなテレビという意見も36%と非常に多い」という。

 また、ユーザーの声で一番大きかったポイントとして、「フルハイビジョン対応」と「高音質」の2点が挙げられた。そのため、調査からわかった顧客ニーズを今回のLIVINGSTATION Gシリーズでいち早く取り込んだという。事業の黒字化の目処については、「2007年度の黒字化を計画している」とした。


 販売を担当するエプソンダイレクトの山田明社長は、プロジェクションテレビにおけるLIVINGSTATIONのシェアは50%を超えており、ユーザーニーズをいち早く取り入れた同社の商品/サービスが顧客に受け入れられていると紹介。

エプソンダイレクト山田明社長

 また、既存のLIVINGSTATION Sシリーズに加え、今回発表のGシリーズをAV/高級志向の上位モデルと位置づけ、フルHDや大画面、高音質などのユーザーニーズを取り入れたことをアピールした。Gシリーズの販売目標は今後1年間で約5,000台。

 なお、プラズマや液晶テレビの価格下落が続く中、直販のみでどう戦うのかとの質問については、「ニーズを素早く反映して製品化し、価格にも反映できる。また、今年以降CMも含め認知度を挙げていくことで、数も達成できる。現在パソコンはスペックだけで実機を見ることなく購入する人が多い。テレビでも2~3年でそうなるのではないかと予想している」と説明した。


リアプロ市場のシェアは約55% Gシリーズは年間5,000台の販売を目指す

□エプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2005/051130.htm
□製品仕様(PDF)
http://www.epson.co.jp/osirase/2005/051130_spec.pdf
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051128/epson.htm
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050607/epson.htm

(2005年11月30日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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