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■ GBAソフトが遊べるDVDプレーヤー
カーオーディオ関連の展示がメインのNorthホールで、ゲームボーイアドバンス(GBA)のソフトがプレイできるというDVDプレーヤー発見した。Visteonという車の電装機器などを手がけるメーカーのブースで、製品名は「Dockable Entertainment featuring Game Boy Advance」。
一見すると10.2インチの液晶ディスプレイを搭載した普通のポータブルDVDプレーヤーだが、液晶背面にスロットを設けており、GBA用のゲームソフトを挿入し、プレイできるという製品。任天堂からライセンスを受けており、スロットの横にはGBAと同様の拡張スロットも備え、各種周辺機器が利用できる。
本体にはGBAと同じ操作キーを備えておらず、専用のワイヤレスコントローラーでプレイすることが可能。また、液晶を上下方向に反転する機能も備えており、車内天井に逆さまの状態で固定すれば、後部座席の子供が車内でゲームできる。 DVDビデオの再生も可能で、CD-R/RWに記録したMP3/WMAファイルの再生も可能。AV入出力端子や2系統同時出力が可能なイヤフォン端子を装備。ステレオスピーカーも搭載する。また、オプションでワイヤレスヘッドフォンも用意するという。発売は4月頃を予定しており、価格は未定。日本で販売する計画は現在のところ無いという。
■ Gracenoteは音楽配信事業者向けレコメンデーションをデモ
Gracenoteは、音楽配信サービス向けのレコメンデーション機能「Discover」を発表、デモを行なっている。 ミュージックストアのライブラリの中から、選択した楽曲に関連したアーティストやアルバムをレコメンド(推薦)してくれる機能で、配信サービス事業者向けにSDKを提供し、サービスに組み込み可能とする。 レコメンドの仕組みは、同社が独自に分類する約1,600のジャンルやジャンル同士の相関性、時代、地域などのメタ情報に加え、曲のテンポやリズム、メロディ、楽曲構造などの類似性を独自に解析したDSP(Digital Signal Processing)情報、楽曲のリスニング統計などを元に分析。選択した楽曲に近い曲を教えてくれる。 たとえば、カバー曲の場合は、元の曲を教えたり、あるいはジャニーズ系の楽曲であればジャニーズの別のアーティストを提示するなど、精度の高いレコメンドが可能となるという。 サービスの特性に合わせた最適化も可能で、特定のレーベルの楽曲をレコメンデーションの上位に持ってきたり、プッシュ中の楽曲を上位に持ってくるなどの調節が、配信事業者の都合に合わせて行なえる。
■ HD AVネットワーク規格「HANA」をデモ
HD対応のAVネットワーク規格「HANA」を推進する「High-Definition Audio-Video Network Alliance」は、HANAのホームネットワークについてのデモを行なっている。 IEEE 1394をベースに、独自のHANAプロトコルを用意。1本のケーブルで家庭内の機器を接続して、5ch以上のHD映像の視聴や録画、音声伝送を同時に行なえるという。会場ではSamsungのHANA対応のテレビにCATV用のSTBやHDDレコーダなどを接続し、テレビから各機器にアクセスして、録画や再生などの操作を行っていた。 Ethernetを使ったホームネットワーク規格の「DLNA」とは異なり、CATV向けのSTBでの対応などBtoB向けのソリューションなどでの利用が想定されている。また、IEEE 1394とDTCPによる著作権保護を中心とし、さまざまな活用例が紹介されている。
□関連記事 ■ DLNAもブースを設ける
Digital Living Network Alliance(DLNA)は、2006 CESで初めてDLNAとしてCESに出展。専用ブースを設け、薄型テレビやDVDレコーダ、PCなど、日本で急速に対応機器が増加する同規格の説明やプロモーションを行なっている。 米国ではまだまだ知名度が低く、来場者の大半は規格の概要や、Windows Media Center Editionとの違いなどを質問するという。展示しているのは、ガイドライン 1.0に準拠した製品、東芝の液晶テレビ「Z1000」やレコーダ「RD-X6」、ソニーの「VAIO Type X」、バッファローの「Link Station」シリーズなど。ケンウッドはA&Vフェスタなどで展示した、DLNA対応のHDDオーディオプレーヤーやAVアンプの試作機を紹介している。 なお、DLNAは現在ガイドライン 1.5が策定中で、1.5では現在のストリーミング配信だけでなく、サーバとクライアント間でファイルの移動やコピーが可能になる。しかしDLNAでは移動やコピーといった言葉は使わず、ファイルの「アップロード」、「ダウンロード」と表現しているという。なお、DRM付きコンテンツの場合、コピーを行なっても、複製ファイルは再生できない。 このため、「映像の配信」だけでなく、東芝のブースで行なっていたgigashotのデモのような「ビデオカメラで撮影した動画ファイルをDLNA経由でPCに吸い出す」などといった使い方もできるようになるという。さらに、これまでクライアント側から見たいコンテンツを選択していたが、1.5からはサーバー側で指定したコンテンツをクライアントで再生できる機能も搭載される模様。 1.5の策定時期は未定だが、技術的にはほぼ固まっており、2006年前半、2月頃には策定される見込み。なお、米国での展示にともない、東芝の液晶テレビ「Z1000」のDLNAメニュー表示はすべて英語に書き換えたという。
■ その他
http://www.cesweb.org/default_flash.asp
(2006年1月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp/yamaza-k@impress.co.jp]
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