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松下電器産業株式会社は、薄型テレビVIERA(ビエラ)シリーズのプラズマタイプの新モデルとして、HDMIの1080p入力に対応した4モデルを発売する。58V型、50V型、42V型、37V型を用意。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。
いずれのモデルも、パネル材料の改善や高速駆動技術などを用いて、発光効率を従来比約20%向上させたという新開発の「新PEAKSパネル」を採用。さらに、独自の「リアルブラック駆動方式」も予備放電の発光を一層抑え、全面保護ガラスに光の透過率を抑えた「ディーブラックフィルター」を採用。コントラスト比4,000:1を実現し、暗所では最大10,000:1表示も可能としている。
さらに、最大16bitの信号処理が可能な新「PEAKSドライバー」により、階調性も約50%向上させた。パネル解像度は58V型と50V型が1,366×768ドット、42V型が1,024×768ドット、37V型が1,024×720ドット。アスペクト比はいずれも16:9となっている。
最大の特徴は、HDMIケーブルで同社のデジタルレコーダ「DIGA」を接続すると、VIERAのリモコンを使い、VIERAの画面からDIGAを操作できる「VIERA Link」(ビエラリンク)機能を備えたこと。HDMIケーブルに機器の制御信号も流し、HDMI以外のケーブルを接続する必要はない。 HDMIでDIGAと接続した状態で、VIERAのリモコンの「サブメニュー」ボタンを押すと、GUI画面で「今観ている番組を録画する」などの簡単メニューがあらわれる。録画を選択すると、DIGAが自動的に起動し、視聴中の番組の録画がスタート。録画の停止も同様に行なえる。 さらに「操作一覧」を押すことで、より詳細なメニューを表示。VIERAのEPG画面から録画予約を行ない、その情報をDIGAに転送したり、DIGAに保存されているコンテンツの表示、選択、再生、再生後の一時停止や早送りなどの諸操作もVIERAのリモコンから行なえる。
その場合、DIGA内のコンテンツ一覧を画面に表示する段階で、GUIはDIGAのものが表示され、VIERA側は外部入力画面に切り替わっている。しかし、DIGA内のコンテンツ選択やメニュー項目移動などはVIERAのリモコンから全て行なえるので「今DIGAとVIERAのどちらからGUIが表示されているのか?」といったことをユーザーが意識せずに利用できる。 ただし、DIGA内のコンテンツやDIGAのDVDドライブに挿入されたDVDビデオを制御する場合、VIERAのリモコンにはDIGA用の再生/停止などのボタンは装備されていないため、VIERAに表示されるスクリーンコントローラーを見ながら、VIERAリモコンの十字キーを操作してDIGAを制御することになる。
ほかにも、VIERA Linkに対応したAVアンプとの連携も可能。VIERAメニューから「音声をAVアンプから出す」を選ぶと出力が切り替わり、AVアンプも起動。自動的にAVアンプの入力切り替えも行なわれる。アンプの音量調節もVIERAから可能で、VIERA内蔵のスピーカーはミュートされる。さらに、VIERA、DIGA、AVアンプの電源をVIERAのリモコンから一度にOFFすることもできる。 HDMI端子は全モデルで1080pの入力に対応。1080p出力に対応したDIGA「DMR-EX550」などと連携できる。なお、最大各色16bit伝送に対応する次世代HDMI規格ではなく、従来と同じ各色8bit伝送のHDMIとなっている。
ほかにも、各モデルに新「PEAKSプロセッサ」による「コントラストマネジメント機能」や、「モーションパターンノイズリダクション」、「ビビットカラークリエーション」、「サブピクセルコントローラー」、「インテリジェントエンハンサー」などを採用。高精細で残像感を抑えた映像を実現したとしている。 SDカードスロットも用意し、新たにMPEG-2形式の動画再生に対応。SDカードを採用した同社のムービーカム「SDR-S100/S300」で撮影した動画を大画面で再生できる。さらに、JPEG形式の静止画表示に対応。スライドショー再生も行なえる。 チューナ部は全モデル地上デジタル/BS/110度CSデジタルチューナを2系統、アナログチューナを2系統の、計4系統搭載。デジタル放送の2画面表示も行なえる。 EPGはGガイドに対応。録画予約が手軽に行なえるほか、新たに「探して毎回予約する」機能を追加。番組を自動検索し、毎回予約してくれるため、ドラマなどの録画に適しているという。インテリジェント機能も備え、ユーザーの好みを学習し、おすすめ番組を表示する機能も利用可能。 リモコンもユニバーサルデザインを追及。新たに「ガイドボタン」を設け、操作がわからなくなった時に押すと、使い方を静止画と音声で表示する「ビエラ操作ガイド」も用意した。各モデルの主な仕様は以下の通り。
□松下電器のホームページ
(2006年3月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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