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松下電器産業株式会社は、薄型テレビ「VIERA」(ビエラ)シリーズの新モデルとして、広い視野角を持った「IPSαパネル」を採用した32V型液晶テレビ「TH-32LX600」を4月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30万円前後の見込み。 日立製作所、東芝、松下電器産業、日立ディスプレイズの4社による液晶パネル合弁会社、IPSアルファテクノロジ製のパネルを採用した液晶テレビ。パネル解像度は1,366×768ドット。
視野角は上下左右178度。斜め上下45度方向から見た際のコントラスト比は、従来モデル「LX500」と比べ、約20%向上。正面から見た場合でも10%向上しているという。さらに、LX500でも採用されている「クリアフォーカス駆動」技術を投入。動画ボケを低減しながら、様々な角度から見ても綺麗な映像が楽しめるとしている。 さらに、新開発の「クリアピクチャー」も採用。「コントラストマネジメント」、新「液晶ビビットカラークリエーション」、「サブピクセルコントローラー」で構成されており、1フィールドごとの映像制御に加え、絵柄毎にも制御処理を行なうことで、奥行き感のある映像を実現したという。中でもビビットカラークリエーションでは、LX500と比べ、約3倍の色空間で色あいや明るさを独立して検出しており、赤や青の色再現性が向上したとしている。 また、バックライトの明るさと、液晶パネルの光シャッターの開口度合いをシーンに応じてリアルタイムに制御する「アドバンスト液晶AI」、映像のディティールを忠実に再現する「インテリジェントエンハンサー」なども搭載する。 HDMI入力端子を備え、1080p信号までをサポート。プラズマモデルのTH-58PX600/TH-50PX600/TH-42PX600/TH-37PX600と同様に、HDMIケーブルで接続したデジタルレコーダ「DIGA」や対応AVアンプと連携する「VIERA Link」(ビエラリンク)に対応。VIERAの画面からVIERAのリモコンのみを使ってDIGAでの録画、再生、DVD再生、AVアンプの制御、全機器の電源OFFなどが行なえる。 チューナ部は地上デジタル/BS/110度CSデジタルチューナを2系統、アナログチューナを2系統の計4系統搭載。デジタル放送の2画面表示も行なえる。EPGはGガイドに対応。接続したDIGAの録画予約が手軽に行なえるほか、新たに「探して毎回予約する」機能を追加。インテリジェント機能も備え、ユーザーの好みを学習し、おすすめ番組を表示する機能も利用可能。 SDカードスロットも用意し、MPEG-2形式の動画再生に対応。SDカードを採用した同社のムービーカム「SDR-S100/S300」で撮影した動画を大画面で再生できる。JPEG形式の静止画表示やスライドショー再生も可能。リモコンには新たに「ガイドボタン」を設け、操作がわからなくなった時に押すと、使い方を静止画と音声で表示する「ビエラ操作ガイド」も用意した。 スピーカーは6.5cm径のフルレンジと4cm径のツイータを搭載。バスレフ型で、ポートにはパッシブラジエーターを搭載。音声出力は10W×2chとなっている。 入力端子はHDMI×1、i.LINK×2、D4×2系統2端子、コンポジット×4系統4端子、S映像×3系統3端子、アナログ音声入力×6系統、モニター出力×1系統1端子、S映像モニター出力×1系統1端子、アナログ音声出力×1、光デジタル音声出力×1。ヘッドフォン×1、ファミリーイヤフォン×1。モジュラー端子とEthernetも備えている。
スタンドを含む外形寸法は、791×300×615mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約21kg。消費電力は167W。
□松下電器のホームページ
(2006年3月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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