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松下電器産業株式会社は、地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵したデジタルレコーダ「DIGA」シリーズ4モデルを発売する。HDDとDVDのハイブリッドモデル3機種と、HDD/DVD/VHSの3 in 1モデル1機種を用意。価格はいずれもオープンプライス。各モデルの型番、仕様は下表の通り。
全モデルに新開発の「美画質コンバーター」を搭載。「ディテール・エンハンサー」、「クリア・ダイナミックDNR」、「ハイレゾリューションHDコンバーター」の3機能で構成されたもので「ハイビジョンコンテンツをDVDにSD解像度で録画しても、ハイビジョンに迫る画質で再生できる」という。 具体的には、DVDに保存する際、「ディティール・エンハンサー」で映像のディティールを再現しながらダウンコンバート録画。DVD再生時には「クリア・ダイナミックDNR」でノイズを除去し、「ハイレゾリューションHDコンバーター」でSDをHD信号にアップコンバートして出力する。なお、HDコンバートはHDMI接続時のみ有効となる。
HDMI端子は全モデルが装備しているが、最上位モデルの「DMR-EX550」は1080pの出力が可能。HDDに録画したHDコンテンツを、より高精細なプログレッシブ映像に変換し、再生できるという。
また、プラズマテレビのTH-58PX600/TH-50PX600/TH-42PX600/TH-37PX600とHDMI接続すると、連携機能「VIERA Link」(ビエラリンク)に対応可能。VIERAのGUIやリモコンでDIGAを制御でき、録画/再生/DIGA内のコンテンツ検索などが行なえる。 なお、DIGAのリモコンやGUIからVIERAを制御することはできない。ただし、「かんたんDVD再生機能」を利用すると、DIGAのドライブにDVDビデオをセットし、ロードさせるだけでVIERAの電源がONになり、入力が切り替わる連動機能は利用可能。その場合はリモコンに触れる必要もないため「機械に弱い家族の人がレンタルDVDなどを借りてきても、DIGAにディスクを入れるだけで映画が観られる」としている。
チューナは地上/BS/110度CSデジタルチューナとアナログチューナを各1基搭載。従来モデルと同様に「デジ・アナどっちも録り」をサポートしており、HD放送をHDDにTS録画する「DR」モードを利用しながら、HDDにアナログ放送も同時録画できる。ただし、MPEG-2エンコーダは1系統のみのため、HD放送をXP/SP/LP/EPモードに変換しながら録画する際はHDD、もしくはDVDのどちらか一方のみとなる。
さらに、VHS一体型モデルの「DMR-EX250V」は、アナログチューナを2基搭載。HDDにDRモード、DVDにアナログ放送Ach、VHSでアナログ放送Bchの計3ch同時録画も行なえる。さらに、HDDにデジタル放送とアナログ放送の「どっちも録り」をしながらVHSで別のアナログ放送を同時録画することもできる。
DVDドライブ部はDVD-R DLのVRモード記録に対応。ディスクへの直接録画は行なえないが、HDDからコピーワンスコンテンツのムーブが行なえる。CPRM対応の1層DVD-Rにも対応。そのほかの対応メディアはDVD±R、DVD-R DL、DVD-RW、DVD-RAMで、DVD-RWはビデオモードのみ対応。DVD+RWも再生のみサポートする。DVD-R DL 4倍、DVD-R 16倍、DVD-RAM 5倍、DVD-RW 6倍のメディアに対応。 SDカードスロットを備え、SDカードムービーで録画したMPEG-2動画ファイルの再生も可能。ただし、カード上で直接再生することはできず、HDDやDVDへダビング後の再生となる。また、動画の編集、JPEG静止画表示もサポートする。 リモコンには新たにガイドボタンを搭載。音声ガイドとともに、画面上に簡易電子マニュアル「ディーガ操作ガイド」が表示され、基本的な使い方を音声付きで解説してくれる。初期設定の音声ガイドも引き続き搭載しており、セットアップから通常利用まで、よりわかりやすくなっているという。
HDD容量以外の主な使用は各モデル共通。ただし、EX550にはピュアオーディオ用コンデンサや、銅フレーム・ローノイズオペアンプ、前面金メッキ入力端子、有極性OFC電源ケーブルなどを採用している。全モデル音声DACは24bit/192kHz対応。50Mbps光出力高速素子も搭載している。
□松下電器のホームページ
(2006年3月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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