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日本ビクター株式会社は、液晶テレビ「EXE」の新モデルを発表。フルHD液晶パネル搭載の46型「LT-46LH800」、動画ボケを改善した37型「LT-37LC85」、26型のエントリーモデル「LT-26LC80」の3製品を5月より順次発売する。価格は全てオープンプライス。
46型は1,920×1,080ドットのフルHDパネルを搭載。37型と26型は1,366×768ドットのパネルを搭載する。37型は通常の2倍の120フィールドを生成して、補間フレーム数を増やすことで動画ボケを改善する「高速応答ドライバ」を採用している。 チューナは地上/BS/110度CSデジタルチューナと地上アナログを各1系統装備。地上アナログ用のEPGとしてG-GUIDEを備えている。また、全モデルHDMI端子を装備。LT-46LH800ではHDMI端子を2系統装備する。 いずれも新世代の映像エンジン「新GENESSA」を搭載。CPU性能を約2倍に向上させたほか、従来HDソースとSDソースで共通だった画面内のノイズ検出アルゴリズム「新インテリジェントクリア プログラム」をHD/SDそれぞれに最適化し、ノイズの低減と鮮鋭感の向上を図った。 特にノイズ低減には力を入れており、14bit処理により映像から画像の動きとランダムノイズを識別し、画像自体のノイズ量を安定して検出。コンテンツ自体のノイズ量に応じた画質改善が可能という。また、コントラスト改善機能「インテリジェントγ(ガンマ)」や色再現性を向上させるカラークリエーションなども備えている。
また、スピーカーには、Wavesが開発したMaxxBass技術を採用し、低音の再生性能を高めている。音響心理学の「ミッシング・ファンダメンタル(失われた基本波現象)」を応用。生成した倍音成分をDSPで演算処理して出力し、物理的にスピーカーユニットを振動させることなく、DVDに含まれるLFE成分など、迫力ある低域を聴取が可能となるという。 スピーカーユニットは小口径で、ユニットは約90Hzまでの低域再生に対応。しかし、MaxxBaseを併用することで、視聴者は60Hz以下の低域まで知覚でき、迫力ある低音を楽しめるという。
D端子やコンポーネント入力も装備。また、SDメモリーカードスロットも備えている。 リモコンは発信部を2つ内蔵し指向性を広げたほか、ボタンの大型化などで、使いやすさを向上。さらに、新たに人の声で使い方を案内する「音声案内」や、テレビ画面内で操作ガイドを表示する「画面で見るマニュアル」機能などを搭載し、利便性を高めている。
同社では5~6月の商戦に向け、サッカーを全面に出したプロモーションを実施。キャッチフレーズを「サッカー! サッカー! サッカー! ビクター」とし、ドイツ国旗を模した「赤・黄・黒」の3色のロゴマークを用意。サンプル映像には、UEFA ヨーロッパサッカー選手権2004年大会のハイビジョン映像を利用し、「LT-37LC85」の高速応答性能などをアピールする。 同社では50型未満は液晶を中心に展開、50型以上ではD-ILAリアプロジェクションテレビに注力する。プラズマテレビも市場の要求に応じて販売を続けていくという。 なお、「高速応答ドライバー」は、37型のみの搭載となっているが、「47型ではフルHDの精細な映像を優先した。高速応答ドライバーの搭載には、液晶ドライバとパネルの双方での対応が必要となるため、パネルメーカーなどと協力して対応機種を拡大していきたい」とした。
□ビクターのホームぺージ ( 2006年4月6日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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