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日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は12日、AV機器に特化した3.5インチHDD「CinemaStar」ブランドの立ち上げを発表した。出荷開始時期は2006年第3四半期(7月~9月)。 CinemaStarブランドとして最初の製品は、容量が500/400GB(ディスク3枚構成)、320/250GB(同2枚構成)の「CinemaStar 7K500」と、1枚プラッタで容量が160/120/80GBの「CinemaStar 7K160」を用意。 回転数は7,200rpm(通常動作時)、バッファ容量は8MB、平均シーク時間は14ms。インターフェイスはATAとシリアルATAの2種類をそれぞれ用意。動作音は7K500が2.8~3.0Bels、7K160が2.5Bels。
本日同時に発表したデスクトップPC用HDDの160GBプラッタ採用モデル「DeskStar T7K500/160」をAV向けに拡張。AV機器での用途に応じたATA-7ストリーミングコマンドセットに対応し、ビデオストリームのスムーズな読み出しを実現。 また新たにHDDコントローラ内のマイクロコードをAV機器向けに最適化、回転数の制御を行なって、通常7,200rpmのドライブを4,200rpmまで落とすことで消費電力や騒音を大幅に抑えることが可能。 ■ 容量800GBのドライブも発売を検討
Senior Vice PresidentのWilliam C. Healy Jr.氏は、現在の日立GSTのHDD市場の状況を説明。PDAなどに搭載する1インチドライブ及びノートパソコン用の2.5インチドライブについてはシェア1位、1.8インチドライブでは2位、サーバー用途のハイエンドドライブでは3位、そして3.5インチドライブについては5位という状況。今回発表したCinemaStarブランドは、現在急速に市場が広がっているHDDレコーダなどのAV機器への搭載台数を増やしていくための戦略的製品で、今後3.5インチドライブに対して更に注力していく点を強調した。 質疑応答では、現在同社が発売している500GB HDD「DeskStar 7K500」がディスク5枚構成のドライブなので、今回の大容量プラッタを採用することで他社ではまだ実現していない800GBの大容量モデルの発売も可能では? との質問があった。これに対してWilliam氏は「近日中に発売できるように検討中である」とし、近い将来に800GBドライブの発売の可能性を示唆した。
□HGSTのホームページ ( 2006年4月12日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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