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カノープス株式会社は、ハイビジョン映像のノンリニア編集用ワークステーションの上位モデル「HDWS-3000」を8月中旬より発売する。価格は535万5,000円。なお、既存モデルのHDWS-1000も併売される。 映像プロダクションやケーブルテレビ局などでの利用を想定した映像編集用ワークステーション。同社のHDノンリニア編集ソフト「EDIUS Pro version 4」がバンドルされる。映像フォーマットは1080i(59.94/50)、1080p(25/24/23.976)、720p(29.97/25/23.976)、SDに対応。コーデックは、XDCAM HD/HDV(m2t、MPEG TS)や、AVI(Canopus HQ、Canopus DV、Microsoft DV他)、DVCPRO(25、50、100)、MPEG-1/2、QuickTime Movie、Windows Media、非圧縮AVIなどに対応する。 そのほか、放送使用を含めた商用利用可能なフォントとして、「NGC JapaneseFont Viewer」 20書体、「Canon FontGallery for Canopus」和文20書体、かな31書体の計51書体がバンドルされる。 東プレ株式会社の製造したEDIUS Pro専用キーボードが付属。EDIUS Pro 4用のショートカットなどが印字されている。光学マウスが付属するが、ディスプレイは付属しない。搭載OSはWindows XP Professional。 映像/音声の入出力端子として、HD/SD-SDI入力にはBNCを1系統、HD/SD-SDI出力はBNCを2系統備える。DV入出力にはIEEE 1394aを3系統、HD/SD外部同期入力はBNCを1系統ずつ装備。VTRコントロールには、D-Sub9ピンのRS-422Aを1系統備える。 また、Multi I/O Processor(MIP)をセットにしたモデル「HDWS-3000MIP」を用意。アナログとデジタルのアップコンバート/ダウンコンバートがリアルタイムで行なえる。価格は661万5,000円。
CPUにはデュアルコアを内蔵するDual Core Xeon 3.73GHzを2基搭載。メモリ容量は2GB、グラフィックスは「NVIDIA Quadro FX1500」搭載カードを内蔵。HDD容量はシステム用にRAID 1構成の160GB×2で、利用可能な領域は160GB。コンテンツ用にはRAID 1+0構成の500GB×4、利用可能領域は1TBとなる。その他のドライブ類には、FDDやDVDマルチドライブを備える。インターフェイスはUltra320 SCSIを標準で内蔵するほか、FiberChannelもオプションとして利用可能。外形寸法は220×500×430mm(幅×奥行き×高さ)、重量は22kg。 昨年12月に発表したThomsonによる買収の影響もあり、これらノンリニア編集機器には開発リソースを多く割り当てており、今後も開発を強化していくとしている。 なお、同社は6月13日に、同じThomsonグループ内のGrass Valley製のサーバーシステム「K2 Media Server」とHDWS-1000などを組み合わせて利用するためのネットワーク制作ソリューション「K2 EDIUS Share」を発表しており、HDWS-3000も対応可能。K2 EDIUS Shareの年間販売目標として、50システムを見込む。
□カノープスのホームページ ( 2006年7月10日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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