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三洋電機株式会社は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新モデルとして、SDカードだけでなく、新たに4GBのSDHCカードにHD動画が録画できる「DMX-HD1A」を9月下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は9万円前後の見込み。 2月に発売した「DMX-HD1」(126,000円)のSDHC対応モデル。これまでのSDカードに加え、4GBのSDHCカードが利用できる。720p動画の撮影が可能で、フォーマットはMPEG-4 。音声16bit/48kHzのAACステレオ。なお、HD1は生産終了となる。 筐体サイズを含め、主な仕様は「DMX-HD1」と同じだが、モニタが2.2型の有機ELディスプレイから、同サイズの液晶モニタに変更された。1/2.5型、総画素数536万画素のCCDを搭載し、有効画素数は約510万画素。レンズは35mmフィルム換算で、焦点距離は38mm~380mm、光学10倍ズーム。F値は3.5通し。スーパーマクロで最短焦点距離1cmの撮影も行なえ、電子式の手ブレ補正を備えている。また、HD1用の各種コンバージョンレンズはそのまま使用できる。
録画モードはHD撮影時にHD-SHQ/HD-HQが選択可能。SD解像度を含めると、HD1の場合HD-SHQ/HD-HQ/TV-HR/TV-SHQ/TV-HQ/Web-HQの6モードを用意したが、HD1Aでは新たに320×240ドット、30fpsの「Web-SHQ」モードを追加している。各モードの詳しい仕様と、撮影可能時間は下表の通り。
720p動画を撮影しながら510万画素の静止画が秒間5コマで撮影可能。静止画は640×480ドット~3,680×2,760ドットまで撮影でき、新たに静止画の16:9解像度での撮影も可能になった。 前モデルと同様に撮影した720p動画を本体でカット編集可能。機能強化されており、ファイルの真ん中を削除して前後のファイルを繋ぐことや、ファイルの前と後を削除することに加え、最大9本の動画ファイルを結合することもできる。
また、省電力化設計により、連続撮影時間がこれまでの約60分から、約75分に向上。電源は取り外し可能の内蔵リチウムイオン・バッテリを使用する。外形寸法は80×36×119mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約210g。撮影時は約235g。
クレードル型のドッキングステーションを同梱し、専用ケーブルを介してD4、S映像、コンポジット、ステレオ音声出力が行なえる。USB 2.0ビデオクラスもサポートしており、SDカードリーダやUSBケーブルを使って手軽に撮影した動画ファイルをパソコンに取り込める。
■ 「AVCHDには関心を持って注目」
DIカンパニー商品統括BU 国内販売三課の奥誠一課長は、ブロードバンド・インフラの拡大やブログ/SNSの人気などを踏まえ「動画に関連する環境は変化しており、より手軽に、街で見かけたものなどを自分が発信者としてブログなどに掲載するスタイルが増えている」と説明。
その上で、ムービー市場は現在の1,500万台から2010年には2,000万台に増加すると予測。「テープメディアを使ったムービーカメラの構成比は10%程度に下がり、シリコンや光ディスク、HDDなどが大半を占めるようになる。これまでと違ったムービーの使い方が広まり、新しい価値が生まれ、新しいビジネスチャンスが生まれる」と語り、Xacti新モデルがその流れを促進する商品であることをアピールした。
なお、新モデルの「DMX-CA6」と「DMX-HD1A」ではSDHCのサポートが大きなトピックだが、前モデルの「DMX-HD1」のSDHC対応については「そのままでSDHCに対応している」という。反面、従来のCシリーズについては「まだ公式なコメントを発表する段階にない」と明言を避けた。 また、4GB以上の容量を持ったSDHCカードのサポートについては、「カードがまだ存在しないため検証できない。現時点では4GBまでをサポートしている」と説明した。
なお、ソニーや松下が推進しているHDカム用の新規格「AVCHD」が、8cm DVDメディアだけでなく、新たにSDカードやHDDへも対応を広げたことについては「AVCHD規格自体を、非常に関心を持って注目している。また、その要素であるMPEG-4 AVC(H.264)など、個別の技術についても注目している」と語り、今後のモデルでこれらの規格やフォーマットをサポートする可能性について含みを持たせた。
□三洋電機のホームページ
(2006年7月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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