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三洋、720p MPEG-4撮影可能なハイビジョン「Xacti」
-2GB SDカードに20~40分撮影可能。126,000円


2006年2月下旬

標準価格:126,000円


 三洋電機株式会社は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新モデルとして、720pのMPEG-4動画が撮影できるHD対応モデル「DMX-HD1」を2006年2月下旬に発売する。価格は126,000円。SDカードは付属しない。当初月産は5,000台を予定している。

 従来のXacti Cシリーズと同様の筐体デザインを採用しながら、720p動画の撮影に対応したモデル。フォーマットはMPEG-4。記録媒体にはSDカードを採用しており、2GBのカードも利用可能。「FAT32の4GBカードも認識できると思われるが、基本的には今後策定される“SDHC”規格に沿ったカードのみを正式サポートする。また、High Speedモデルなど、高速書き込み/読み込みが行なえるカードでないと、高ビットレートモードの動画が記録できない」(同社)という。

新Xactiシリーズ C6との比較。右の2台がHD対応の「DMX-HD1」。一回り大きくなっているが、シューティングスタイルは踏襲

 2GBのカードを利用すれば、720pの動画を約40分撮影可能。画質モードの詳細と、各モードでの撮影可能時間は以下の通り。外形寸法は80×36×119mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約210g。撮影時は約235g。なお、DMX-C6は68×23×108mm(同)、約140g(本体のみ)/約159g(撮影時)のため、Cシリーズよりも一回り大きく、重くなっている。

モード名 解像度 fps ビットレート 音声
HD-SHQ 1,280×720ドット 30fps 9Mbps 16bit/48kHz
2ch AAC
HD-HQ 6Mbps
TV-HR 640×480ドット 60fps 6Mbps
TV-SHQ 30fps 3Mbps
TV-HQ 2Mbps
Web-HQ 320×240ドット 15fps -

カード容量 撮影時間
HD-SHQ HD-HQ TV-HR TV-SHQ TV-HQ Web-HQ
2GB 28分45秒 42分42秒 42分42秒 1時間22分 2時間 7時間39分
1GB 14分22秒 21分20秒 21分20秒 41分23秒 1時間 3時間49分
512MB 7分17秒 10分49秒 10分49秒 20分59秒 30分33秒 1時間56分
256MB 3分36秒 5分22秒 5分22秒 10分24秒 15分09秒 57分41秒

 1/2.5型、総画素数536万画素のCCDを搭載し、有効画素数は約510万画素。新開発のコニカミノルタ製レンズを装備し、35mmフィルム換算での焦点距離は38mm~380mmで、光学10倍ズーム。F値は3.5通し。スーパーマクロで最短焦点距離1cmの撮影も行なえる。電子式の手ブレ補正を備えるほか、別売で2倍のテレコンレンズ、0.6倍のワイコンレンズも用意する。別売レンズの価格はどちらも7,500円。

左がテレ、右がワイドコンバージョンレンズ ワイドコンバージョンレンズを装着したところ

 撮影フォーマットはMPEG-4。Web-HQモードの撮影ファイルは第5世代iPodに転送・再生できる。また、Cシリーズの最新モデル「DMX-C6」は、30fpsで記録した映像の中間フィールドを生成し、フレームレート2倍の60fpsで再生するモードを備えていたが、HD1は60fpsでの撮影も可能になった。ただし、640×480ドットのTV-HRモード時のみで、720pでの60fps撮影は行なえない。

 撮影した720p動画は、本体内でカット編集できる。クレードル型のドッキングステーションを同梱、し専用ケーブルを介してD4、S映像、コンポジット、ステレオ音声出力が可能。USB 2.0ビデオクラスもサポートしており、SDカードリーダやUSBケーブルを使って手軽に撮影した動画ファイルをパソコンに取り込める。

 バンドルソフトとして、UleadのDVDオーサリングソフト「MovieWriter4.0 SE」と、動画/静止画管理ソフト「PhotoExplorer 8.5 SE Basic」を同梱。さらに、手ブレ補正やパノラマ画像合成も行なえる動画像処理ソフト「Motion Director SE 1.1」もバンドルする。

ポップアップストロボを内蔵 外部マイク入力も備えている

 720p動画を撮影しながら、静止画撮影も可能。動画撮影時にも機能する、新開発の画像処理LSI「プラチナエンジン」を内蔵する。静止画は640×480ドット~3,680×2,760ドットまで撮影可能。0.2秒で1コマ、最大3枚までの連写も行なえる。また、ポップアップ式のストロボも備える。

 モニターには、2.2型、約21万画素の有機ELディスプレイを搭載。新開発の「プラチナビジョン」となっており、コントラストや応答性能、視野角に優れているという。

新開発の2.2型有機ELディスプレイ「プラチナビジョン」を採用。Cシリーズ(左)と比べ、コントラストや応答性能、視野角に優れているという

 ほかにも、カメラの状態や警告を声で知らせる「おしゃべりナビ」や、風切音を軽減する「ウインドノイズリダクション」、最長33時間の録音ができるボイスレコーダー機能なども搭載。録画/再生も操作できるリモコン、ドッキングステーションを付属しており、AVケーブルやACアダプタなどが接続できる。

 電源は付属のリチウムイオン電池「DB-L40」(1,200mAh)を使用。従来の「DB-L20」(720mAh)より大容量化しており、動画は約60分連続撮影、再生は約150分行なえる。

クレードルも同梱する 付属のAV出力ケーブル。D4出力に対応する

充電池も大容量化した 付属のリモコン

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0601news-j/0111-1.html
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(2006年1月11日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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