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4月からテレビ朝日、ABCにて放送中のSFルネッサンスアニメ「ガラスの艦隊」のDVD化が決定。8月23日からリリースが開始される。そのDVD化を記念し、7月24日に劇中のメイド・キャラクター「シルア」にちなみ、メイドコスプレコンテスト「シルアちゃんを探せ!」が東京湾を渡る水上バス「ヒミコ」 の上で行なわれた。
「ガラスの艦隊」の舞台は、人類が宇宙を駆けめぐる遥か未来。貴族ヴェッティは強力な宇宙艦隊を武器に、銀河の覇権を巡る戦いに勝利し、神聖帝国を樹立した。貴族でありながら庶民の味方である青年・ミシェルは、帝国の圧政を批判。ヴェッティ政権の打倒を目指し、人民軍のリーダーとして抵抗活動を開始する。
だが、帝国軍の激しい攻撃を前に、絶体絶命のピンチに陥るミシェル。その時、かつての王家の血を引くという謎の男・クレオが登場。「ガラスの戦艦」と呼ばれる戦艦一隻で敵を撃滅する。「俺が天下を取る」と豪語する粗暴な男にミシェルは運命的なものを感じ、彼こそが人民軍が必要としていた救世主だと確信するのだが……。
貴族と平民という身分制度や登場人物達の衣装などは中世的なイメージ。しかし、彼らが巨大な宇宙戦艦を操り、銀河を舞台に戦闘を繰り広げるというSF的な物語との融合が特徴。恋愛と謀略に彩られた豪華絢爛な歴史絵巻に、GONZOが得意とする3Dと2Dを融合させた戦艦アクションが加味され、老若男女、幅広い層から支持を集めている。 また、当初青年だと思われていたミシェルが、実は男装の麗人だと判明。一部のファンを熱狂させているだけでなく、彼女を取り巻くクレオやヴェッティら、今後の男性キャラの動向にも注目だ。
DVDは8月23日からリリース開始。第1巻は2話収録で、通常版(GDDS-1151/3,675円)と、5,000枚限定の「~オレの名は、疾風のクレオだ~豪華版」(GDDL-1151/6,720円)の2タイプを用意。以降は各巻3話収録で全9巻構成。価格は通常版は6,090円、豪華版は9,975円となる。 第1巻の通常版には特典としてオーディオコメンタリーを収録。ライナーノートを同梱している。豪華版はデジパック仕様となっており、豪華な化粧箱も付属。特典映像としてABCで放送された取材特番の未放送分を再編集して収録。さらに、クレオが愛用している王家の紋章刻印入りのハーモニカ、設定資料集、ライナーノート、スタッフやキャストによるコメンタリーも収めている。
■ 真のシルアちゃんは誰だ!?
劇中に登場するメイド・シルアは、貴族であるミシェルの侍女だ。戦闘前の緊迫した状況下でも常に最高のお茶をミシェルに差し出し、どんな辺境の星でもテーブルクロスとティーセットを持ってミシェルの後に続く、メイドの中のメイドと言っても良いキャラクター。さらに、武芸百般に秀で、ミシェルの護衛としても活躍する「戦うメイドさん」でもあるのだ。 そんな彼女に憧れ、我こそはシルアだという女性達をプロ・アマ問わず公式サイト上で募集し、コンテストを開催。厳選の結果、最終審査に残った3人が東京湾に浮かぶ水上バス「ヒミコ」に集結した。 取材前は「最終審査の場が水上バス?」と不思議に感じたが、松本零士氏がプロデュースした船「ヒミコ」を前にして疑問は氷解。一面がガラスに覆われ、宇宙船のようなフォルムを持つこの水上バスは、ミシェルやシルアが乗り込む「ガラスの戦艦」の雰囲気そのものだ。
メイド達に奉仕され、その「シルア度」を審査するのはミシェルに扮した女優でグラビアアイドルの矢吹春奈さん。「コスプレをするのは初めてなんですが、鏡を見たら自分でも“カッコイイかも……”と思ってしまいました。今後はコスプレにハマりそう」とノリノリ。背筋をピンと伸ばし、爽やかな語り口はミシェルそっくりだ。ちなみに、「メイドカフェは一度行こうと思ったんですが、あまりの人気で入れなくて、和風の女中カフェに行きました」とのこと。
1人目のメイド、モモさんは「世界で一番美味しい」という特製“モモ茶”と手作りクッキーを持って登場。2人目のリリーさんはペパーミントをブレンドしたカモミールの紅茶でご奉仕。ストレス解消と安眠効果があるとのことで、「今だけは全てを忘れて、ゆっくりお休みしてください」とご主人様を癒す。「戦いのことが頭から離れないので嬉しい心遣い」と、矢吹ミシェルも感激。
3人目ミカさんは、「あいにくの天気でも気持ちが晴れる」というダージリンでアピール。料理が得意とのことで、「暖かいものが食べたい」という矢吹ミシェルに「モツ鍋」を提案した。いずれの参加者も、揺れる船内にも関わらず、丁寧かつ迅速にティーセット一式をミシェルの前に並べ、片付けも難なくこなし、最終審査まで残った確かなメイドとしての腕前を披露。 その結果、ご主人様の体を気遣う姿勢が高い評価を得たリリーさんが優勝。矢吹ミシェルから花束とディナークルーズ券がプレゼントされた。
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会
□ガラスの艦隊のホームページ
(2006年7月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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