ボーズ、独自技術採用のCD/ラジオ/スピーカー一体型システム －コンパクト筐体に2mの共鳴管を内蔵して低音再生

プラチナム・ホワイトモデル

10月2日発売 標準価格：157,500円

　約40年前にボーズ博士が発想し、約26年前に開発した技術「アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー」を搭載した製品。同技術を採用したモデルは'84年に米国で初めて製品化されて以来、日本でも'95年に「WaveRadio」、'99年に「WaveRadioCD」、2005年に「WaveMusicSystem」が投入されており、改良が重ねられてきた。

　ウェーブガイド・テクノロジーはパイプオルガンや管楽器の物理現象に着目した技術で、共鳴管の原理をベースにしている。筐体内に長い音道を設けることで、小型製品でも豊富な低音が再生できることが特徴。「Acoustic Wave Music System II」では総延長203cmの共鳴管が内蔵されている。

グラファイト・グレー	「アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー」を搭載した

外形寸法は458×189×267mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.5kg	2.1chスピーカーを内蔵している

　一体型の筐体に7cm径のミッド・ハイ用ドライバーを2基、11.5cm径の新開発ウーファ・ユニットを1基内蔵した2.1chスピーカー構成。低音とミッド・ハイ用それぞれに専用アンプを用意するマルチアンプ駆動となっており、出力は15W×2chと27W×1ch。

　独自技術「P.A.P.回路」や「R.A.C.回路」、「コンプレッション回路」などをDSPで統合制御することで、どんなボリュームでもバランスの良い音質を実現したという。

　MP3ファイルを記録したCD-R/RWメディアも再生可能なCDドライブを搭載。MP3ファイルは64kbps以上、サンプリングレート32kHz以上に対応(128kbps/44.1kHz以上を推奨)。AM/FMチューナを内蔵し、各6局のプリセットも可能。背面にFM用ロッドアンテナを備え、AM用のバーアンテナを内蔵。男性アナウンサーの低い声が聞きずらい時に明瞭度を向上させる「トークラジオモード」も備えている。

CDドライブは天面に装備。ソースの選択などの操作ボタンは全て天面に集められている		背面にはFMロッドアンテナを備える

　背面にアナログ音声入力(RCA)も1系統装備。イヤフォン出力と、独自の拡張端子「BoseLink」も1系統備えている。なお、電源はACだが、後日オプションとしてニッケル水素充電池もリリース予定。屋外でも利用できるようになり、連続使用時間は約8時間を予定している。さらにキャリングバッグなども企画されている。

　外形寸法は458×189×267mm(幅×奥行き×高さ)で、本体のみの重量は6.5kg。カード型リモコンも付属する。

背面端子部	カード型リモコンも同梱する

■ 「ボーズの確かな歩みを実感できる新機種」

佐倉住嘉社長

　最近、マルコポーロの旅について調べたという佐倉住嘉社長は「過酷な冒険をしたというイメージを持っていたが、詳しく調べると、随分と大らかな旅だということがわかり、当時の時代の風潮のようなもの感じた」という。

　そして、約40年前にボーズ博士が発想し、改良を重ねた「アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー」を搭載していることに触れ、「ボーズの研究/開発も、考えてみれば鎌倉/藤原時代のようなゆったりとした、長いスパンのもの。しかし、時間をかけた分だけの確かな歩みを実感していただけるはず」とし、その音質や革新性に自信を見せた。

発表会ではスクリーンの裏に「Acoustic Wave Music System II」を設置。フラメンコ音楽を部屋いっぱいに再生し、スクリーンを落とすと意外なほど小さな製品が登場するという演出。デモでは筐体サイズを超えた低音と、抜けの良い中高音が実感できた

□ボーズのホームページ
http://www.bose.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.bose.co.jp/news/2006/082501.html
□関連記事
【2005年2月10日】ボーズ、「WaveRadio」を超える「Wave Music System」
－低域再生能力を向上。MP3再生もサポート
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050210/bose.htm

(2006年8月25日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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