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株式会社マランツ コンシューマー マーケティングは、SACD/CDプレーヤーのフラッグシップモデル「SA-7S1」を10月下旬に発売する。価格は735,000円。 CDプレーヤーのリファレンス「CD-7」や、SACDプレーヤーの初号機「SA-1」の系譜を引き継ぐというSACDプレーヤー。型番に「7」がつくことから、同社を代表するステレオプリアンプの名機「#7」や「Sc-7」などを連想させ、マランツも「栄光の“7”を冠した」と説明している。
DACを内蔵した一体型のプレーヤー。最大の特徴は、ドライブ部にオリジナルの新開発メカモジュール「SACDM-1」を採用したこと。メカニズムを、最大10mm厚のアルミ押し出し材を使ったベースブロック、サイド、トップ部と一体化。それを強固にシャーシにマウントしている。 微振動を排除して正確な信号読み取りを追求。読み取りを制御するサーボや、信号をデコードする基板部はオーディオ専用設計となっている。 DACには、NPC製のDSD/PCM両対応の「SM5866AS」を採用。CD用のデジタルフィルタは外付けで、性能を追求するためにモノラル構成としている。SACD再生時にはDACと、DACに内蔵されたDSDフィルタを制御することで、3種類のフィルタをユーザーが選択可能。 また、SA-11S1に搭載した「PEC(Phase Error Compensation)」回路を改良した「PEC777f2」を装備。デジタルフィルタの切り替えやDCフィルタとノイズシェーパーのON/OFFなど、機能はこれまでのものと同じだが、新たに8倍のオーバーサンプリングを行なうなど、S/N比の改善やダイナミックレンジの向上を実現している。 DAC以降のアナログ段には独自のHDAM回路を装備しており、OPアンプは使用していない。最終段の出力バッファアンプ部はHDAM-SA2を搭載した合計12のHDAM回路で構成。なお、アナログ回路は全段でフルバランス回路となっている。また、アナログ回路とデジタル回路は電気的に絶縁されており、絶縁素子にはデジタルアイソレータを採用している。 電源トランスも新開発で、内部捲線はデジタル回路、オーディオ回路、表示管など、それぞれの回路用に独立させ、相互影響を排除している。また、マランツ製品としては初めて、アナログ音声出力の位相反転機能を搭載。反転処理はデジタル信号の部分で行なっており、音質に劣化はないという。
筐体はフロントパネル、トップカバーにアルミ無垢材を使用。シャーシは3.2mm厚の2層構造。リアパネルには銅メッキ銅板を採用。インシュレーターは純銅削り出しの無垢材を使っている。フロントパネルにはシンボルマークのブルースターを配している。
出力端子として同軸と光デジタルを各1系統装備。外部クロック入力端子も備えており、44.1/88.2/176.4kHzのクロック周波数に対応する。ダイナミックレンジはSACDで114dB、CDで100dB以上。外形寸法は459×425.5×136mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は22.3kg。専用リモコンが付属する。
□マランツのホームページ
(2006年8月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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