マランツ、アンプ/SACDリファレンスモデルの試聴会を開催 －一般向け試聴会も開催。オーナーズクラブも設立

9月6日開催

　SA-7S1/SC-7S2/MA-9S2の価格はいずれも73万5,000円。SC-7S2とMA-9S2は10月発売、SA-7S1は10月下旬発売となっている。製品自体は8月25日に発表されているが、国内向けに報道関係者などに実機が公開された。

　SACDプレーヤー「SA-7S1」は、ドライブ部に新開発メカモジュール「SACDM-1」を採用したのが特徴。DACには、NPC製のDSD/PCM両対応「SM5866AS」を採用。DAC以降のアナログ段には独自のHDAM回路を装備しており、OPアンプは使用していない。アナログ回路は全段でフルバランス回路となっている。

SA-7S1		ドライブ部に新開発メカモジュール「SACDM-1」を採用

　プリアンプの「SC-7S2」は、「SC-7S1」のリファインモデル。Wolfson製のボリュームコントロールIC「WM8816」を採用したリニアコントロールボリュームを備え、新たに加速度検出装置も搭載。小刻みな調整ステップながら、操作性が向上したという。音質的にはWM8816を2個並列接続とし、S/Nを向上。インプットバッファアンプはOPアンプを使用せず、オールディスクリート回路で構成している。S/N比はバランスが105dB、アンバランスが108dB。

SC-7S2

　モノラルパワーアンプの「MA-9S2」は、SC-7S2との組み合わせを前提としておりB&Wのスピーカー「800D」のパフォーマンスを最大限に引き出すというモデル。ボルテージアンプとバッファアンプの2アンプ構成で、どちらにもHDAM-SAを採用。全段HDAM-SA化することで、S/Nの向上を図っている。定格出力は8Ω負荷で300W、4Ωで600W。S/Nは123dB(バランス/アンバランス)。

MA-9S2

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■ 純度と解像度が高いサウンド

　試聴会ではSA-7S1とSC-7S2、そしてMA-9S2を2台使ったステレオでデモを実施。ドライブするスピーカーは800シリーズのフラッグシップモデル「800D」(157万5,000円/1本)という構成。ボーカルやギター、クラシックなどのソースが再生された。

　一聴してわかるのが、フロア型である800Dの25cm径ロハセルコーン・ウーファ2基を難なくドライブする「MA-9S2」の駆動力の高さ。SACDの情報量の多い低音の動きが非常に細かく描写されており、分解能の高いスピーカーの800Dとの相性の良さを伺わせる。

　また、いずれもS/Nが優秀なSA-7S1/SC-7S2/MA-9S2を組み合わせることで、演奏がスタートする前のステージの静寂や、小音量の楽器が演奏されているシーンなどの静けさと描写力が高い。ギターの弦も気持ちよくバラけ、信号純度の高さを感じさせるデモとなった。

リファレンスモデルを利用してB&W 800Dがドライブされた

マランツ コンシューマー マーケティングの高山敬史代表取締役

　マランツ コンシューマー マーケティングの高山敬史代表取締役は、「マランツを代表する“モデル7”や“モデル9”など、桁数の数字が少ないモデルが昔からハイエンドとされていた。今回の3モデルも1桁台の型番を採用しており、SACDの豊富な信号や、大型スピーカーの音を最大限に引き出せるモデル」と新製品を紹介した。

　また、マランツ コンシューマー マーケティングの親会社である株式会社ディーアンドエムホールディングスが9月1日に東証一部に上場した事を報告。「現在の株価は360円台だが、個人的には1,000円を目標としている。国内営業部門を受け持っているマランツ コンシューマー マーケティングも、これを新たなスタートと捉え、今後もブランド価値と企業価値を向上を目指していきたい」と抱負を語った。

　なお、一般向けに先着順での体験試聴会も予定している。場所は東京・恵比寿の同社ショールーム。予約制となっており、専用ダイヤルに電話し、先着順で受け付ける。スケジュールと専用ダイヤルは以下の通り。

　試聴用機材は今回のデモとほぼ同じだが、モノラル・パワーアンプのMA-9S2を2台から4台に増やし、800Dをバイアンプで駆動する予定。

　【恵比寿の試聴会スケジュール】

• 9月29日:18時～
• 9月30日:13時～/16時～
• 10月6日:18時～
• 10月7日:13時～/16時～

■ オーナーズクラブを設立

オーナーズクラブのシンボルマーク

　また、今回のリファレンスモデル3機種を対象に、製品購入者が登録可能なオーナーズクラブを設立することも発表した。SA-7S1/SC-7S2/MA-9S2に同梱される申し込み用紙に一式を記入し、マランツに返送することで登録可能。3年間有効なオーナーズクラブカードがもらえ、登録製品の保証期間を最大3年まで延長可能。同社の最新情報が届けられるほか、オーナーズクラブ手帳も進呈される。

　また、今後の予定として会報誌の発行や、会員だけが参加できるイベント/試聴会、会員の誕生日にプレゼントの進呈なども検討されているという。

　なお、これまでの製品を購入したユーザーに関しては「有料での登録も検討中」とのこと。今後発売される新製品でも対象モデルが拡大していく予定としている。

□マランツのホームページ
http://www.marantz.jp/

(2006年9月6日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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