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ヤマハ、「シネマDSP-plus」搭載の7.1ch AVアンプ
-ネットワーク機能搭載。新構造「DB」採用


DSP-AX2700

10月中旬より順次発売

標準価格:「DSP-AX2700」252,000円
       「DSP-AX1700」168,000円


 ヤマハ株式会社は、新開発の「シネマDSP-plus」を搭載した7.1ch AVアンプ2機種を10月中旬より順次発売する。720p/1080iへのアップコンバートが可能な上位モデル「DSP-AX2700」が11月中旬発売で252,000円、下位モデルの「DSP-AX1700」が10月中旬発売で168,000円。カラーリングはどちらもゴールド。

 定格出力は「DSP-AX2700」が140W×7ch、「DSP-AX1700」が120W×7ch。どちらのモデルにも独自のサラウンドプログラム「シネマDSP」をリファインしたという「シネマDSP-plus」を搭載。プログラムの設計における反射音の分析方法を見直し、DSPの処理能力に合わせて情報量を約15%向上させたほか、各プログラムを音量レベル軸、時間軸の両面から見直して、新たに作成。さらに、高次反射音の減衰カーブ変更やフィルタリング特性などの改善も行なっている。

 ジャンルでは、「CLASSICAL」、「LIVE/CLUB」、「MOVIE」、「ENTERTAINMENT」などのジャンルで23のプログラムを用意。さらに、ゲーム用の高音質化された音源に対応したという「ビデオゲーム専用モード」(Action Game/Roleplaying Game)も新たに搭載した。そのほか、シネマDSPの20周年を記念し、かつてのフラッグシップモデルに搭載されていた「CellarClub」、「Chamber」のプログラムも復刻した。

 2機種とも、HDMI Ver.1.2a端子を搭載し、SACDの伝送にも対応。アナログ・デバイセズ製のビデオデコーダ/エンコーダと、アンカーベイテクノロジー製のビデオスケーラーを内蔵しており、上位モデルのAX2700では、入力した信号を720p/1080iに変換するアップスケーリング機能を搭載。AX1700では、プログレッシブ変換ができる。なお、HDMI入力はAX2700が3系統、AX1700が2系統。出力はいずれも1系統。

 上位モデルの「AX2700」には、7月発売の「DSP-N600」(99,750円)と同様にネットワーク機能を搭載。インターネットラジオや、PC上のMP3/WMAファイル再生などに対応する

 さらに、別売のiPod用ユニバーサル・ドック「YDS-10」(10,500円)を接続することで、Dockコネクタ搭載iPodの音楽再生や画像/映像表示、アンプ側リモコンによるワイヤレス操作、操作画面のオンスクリーン表示(英語対応)なども可能。

 対応オーディオ形式は、MP3/WMA/WAV。また、本体前面にUSB端子も備えており、USBメモリやUSBストレージクラス対応のオーディオプレーヤー上のMP3やWMAの再生も可能となっている。

 MP3やWMAなどの圧縮音楽の高域情報を補完して、低域を強調する「ミュージックエンハンサー」により、ネットラジオや、MP3/WMAの音質を改善。「音の厚みや伸び、華やかさ、グルーブ感を生き生きと蘇らせる」という。

 また、自動音場補正機能「YPAO」も装備。付属のマイクを利用し、スピーカーの位相や結線、サイズ、チャンネル間レベル、距離、周波数特性などを自動的に確認・最適化できる。なお、設定した情報はシステムメモリ内に6タイプ保存可能。「AX-2700」には、日本語対応のアシストGUIも採用する。

 筐体には、アナログ部とデジタル部の分離を徹底したという「DB」(ダブルボックス)構造を採用。信号入力部とスピーカー出力部の経路を最短化したほか、プロセッサボードを4層基盤に高密度化するなど、回路の集約を図った。また、エンボス加工ボトムの採用や、放熱効果の高いアーチ型ヒートシンクなども採用する。

 DAC/ADCはバーブラウン製で24bit/192kHz対応。「AX2700」にはセンターフレーム採用で剛性を高めたほか、カスタムメイドの大型電源トランス、カーボンシース・ブロックケミコン、音響用コンデンサなどのパーツを採用している。

DSP-AX1700

 DTS-ESやドルビーデジタルEX対応のデコーダを内蔵し、DTS 96/24、AACやドルビープロロジックIIxなど18のデコードプログラムや、23のシネマDSPプログラムなどを搭載。AM/FMチューナも搭載する。

 2~5.1chシステム接続時に、フロントスピーカーのユニットを、内蔵パワーアンプで別々にドライブするバイアンプ駆動も可能。また、全回路のローインピーダンス化を行なう「ハイカレントアンプ・テクノロジー」も採用している。


主な仕様
  DSP-AX2700 DSP-AX1700
定格出力(6Ω) 140W×7ch 120W×7ch
実用最大出力(6Ω) 185W×7ch 175W×7ch
受信周波数範囲 FM:76~90MHz
AM:531~1,611kHz
入力端子 HDMI 3 2
コンポーネント 3
D5 3
S映像 6
コンポジット 6
同軸デジタル音声 3
光デジタル音声 5
アナログ音声 11
マルチch音声 1(5.1ch/7.1ch)
Ethernet -
Dock端子
USB 1.1 -
出力端子 HDMI 1
MONITOR OUT
コンポーネント 1
D5 1
S映像 1
コンポジット 1
REC OUT
S映像 2
コンポジット 2
光デジタル音声 2
アナログ音声 4
PRE OUT 7ch
消費電力 400W
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 435×438.5×171mm
重量 18.3kg 17kg


□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2006/06091401.html
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060615/yamaha.htm

(2006年9月14日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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