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NECビューテクノロジー株式会社は、業務用DLPプロジェクタ3モデルを11月下旬より発売する。1,920×1,080ドット映像出力に対応する「HL16000HD」と、SXGA+対応の「HL16000Dsx+」と「HL10000Dsx+」の3モデルをラインナップ。ホールやイベント会場などへの導入を想定し、発売後1年で合計400台の出荷を見込んでいる。 価格はオープンプライスで、予想推定価格はHL16000HDが1,000万円、HL16000Dsx+/HL10000Dsx+が各750万円前後の見込み。レンズは別売で、HL16000HDには8モデル、HL16000Dsx+/HL10000Dsx+用には5モデルを用意する。対応スクリーンサイズは装着レンズにより異なるが、80~500型まで対応。 3モデルともDMDデバイス3枚による2板式DLP方式を採用し、ランプは2kWのキセノンランプを備える。新たに開発した光学エンジンの採用により、従来モデルよりも明るさが増したほか、画質の調整などが行なわれているという。 HL16000HDは、解像度2,048×1,080ドットのDMDを3枚使用。明るさは14,000ルーメン。コントラスト比は1,400:1。1画面に2つの映像を同時に出力できる2画面投写に対応。設置場所に対して柔軟に対応できるフレーム構造を採用する。 HL16000Dsx+は、解像度1,400×1,050ドットのDMDを採用。明るさは13,000ルーメン。コントラスト比は1,400:1。HL16000HDと同じフレーム構造を採用する。 HL10000Dsx+もDMDはHL16000Dsx+と同じで、明るさは9,500ルーメン、コントラスト比は1,800:1。明るさよりも鮮明感の高い映像を優先して設計したモデルとしている。フレームは搭載しない。
その他の仕様は3モデルとも共通で、RGB各色10bit処理の3次元YC分離付きビデオデコーダを搭載するほか、ハイビジョン映像を鮮明にするため「ハイビジョンIP変換機能」を搭載。1080iの信号入力時に、字幕文字やオンスクリーンメニューのぼけ感やちらつきを解消する。コントラスト感の向上には、同社独自技術の「SweetVision」を搭載する。DMDのON/OFF振り角は12度。 DMDに埃が付かないように、表面部分に防塵シールドを装備し、メンテナンスフリーを実現。長年メンテナンスを行なわずに使用した場合でもゴミが付着せず、基本性能を損なわずに利用可能という。また、シールドによる発熱量増加については、内蔵型の液冷システムで対応する。 スロット式の入出力ボードを採用し、4スロットを装備する。標準でビデオ信号入力ボード「MM-VIDEO-E」(S映像2系統、コンポジット1系統、コンポーネント3系統)とアナログRGB入力ボード「MM-RGB-E」(アナログRGB1系統)を装着。オプションの入出力ボードにはDVIデジタル信号入力ボード「MM-DVI-E」や、SDI信号入力ボード「MM-SDI-E」などを用意する。 オプションのIP変換ボード「MM-IMG2K-E」と「MM-IMGPRO-E」、解像度変換ボード「MM-SCALER-E」を使用して、2つの異なる入力インターフェイス間の信号を瞬時に切り替えて表示する「シームレススイッチ機能」なども利用できる。 外形寸法は、HL16000HD/HL16000Dsx+が690×1,018×547mm(幅×奥行き×高さ)、HL10000Dsx+が670×926×425mm(幅×奥行き×高さ)。レンズを除く重量はHL16000HDが約88kg、HL16000Dsx+が約84kg、HL10000Dsx+が約68kg。 □NECビューテクノロジーのホームページ ( 2006年9月15日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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