|
ソニーは、7日に発表した民生用HDVカメラ「HDR-FX7」をベースに、DVCAM方式(業務用DV方式)の録画にも対応した業務用HDVカムコーダ「HVR-V1J」を11月下旬に発売する。価格は567,000円。同社では、「HDV(1080i方式)のほか、DV(SP)、DVCAM規格に対応し、SDからHDへの円滑な移行を強力にサポートする」としている。なお、HVR-A1Jや、HVR-Z1J、DSR-PD170も継続して販売される。
FX7と同様に撮像素子に「3 クリアビッドCMOSセンサー」(有効約104万画素×3)を搭載し、画像処理エンジン「エンハンスド・イメージング・プロセッサー」で、1,920×1,080ドットのハイビジョン映像信号を信号相関画素補間により生成し、HDVモードでは1,440×1,080ドットで記録する。レンズも光学20倍ズームのカールツアイス「バリオ・ゾナーT*」(F1.6~2.8)で、35mm換算時の焦点距離は37.4~748mm(16:9)/45.7~914mm(4:3)。アクティブレンズ方式の手ぶれ補正機構も備えている。
業務用機器ならではの機能として、毎秒24/30フレームのプログレッシブ撮影(記録は60フィールド)を実現。
24pスキャンでは世界初のHDV1080i方式でのプルダウン記録により、記録フォーマットは従来と同じHDV(1080/60i)となり、既存のHDV機器で再生可能。また、従来のシネマトーンガンマに加え、フィルムの色調を再現できるシネマトーンカラー、好みの階調表現を可能にするニーポイントやブラックストレッチ/コンプレス機能も搭載している。 XLRタイプコネクタも2系統装備し、コンデンサーマイクロホンへのファンタム電源供給も可能。入力したマイクやラインのオーディオ記録レベルをメーターで確認しながら、2chそれぞれ独立して調整できる。 タイムコードについては、新たに「TC LINK機能」を装備し、HVR-V1J同士をi.LINKで接続することで、同じタイムコード記録が可能になった。そのほかにも、ボタンを押すだけで、最後に撮影した映像を先頭まで自動で巻き戻し、カメラモードのまま、その場で映像を確認できる「ラストシーンレビュー」機能も搭載した。 さらに、メモリースティックDuoを使うことで、メニュー設定やピクチャープロファイル等の設定値を内部メモリに2個、メモリースティックDuoに最大20個まで「カメラプロファイル」として保存できる。複数のHVR-V1Jを同じ設定値にセッティングしたり、E-mailに添付して遠隔地のカメラマンに転送することもできる。
FX7で、搭載している通常の4倍のコマ数の240フィールドで高速撮影する「なめらかスロー録画」の機能も、より高解像度でも記録可能な「Smooth Slow Rec」として装備している。
液晶画面やビューファインダーには、従来の4:3、センターマーカー、80%セーフティゾーンに加え、90%セーフティゾーンと15:9、14:9、13:9を表示できる。操作性の面でも、ズームレバー付近に拡大フォーカスボタンを配置したほか、機能を割り当てられるアサインボタンを6個装備。割り当てる機能は、ハイパーゲインや簡易全面画面表示など19の項目から選択できる。 外形寸法は約145×431×184mm(幅×奥行×高さ)、重量約1.5kgで「HVR-Z1J」と比較して、容積約40%、重量約25%削減された。バッテリー使用時の消費電力は、HDV記録時約6.8W、DVCAM/DV記録時約6.6Wとなっている。 また、オプションとして0.8倍ワイドコンバージョンレンズ「VCL-HG0862K」(11月下旬発売、50,400円)や、エレクトレットコンデンサーマイクロホン「ECM-673」(10月10日発売、36,750円)、LCDフード「SH-L35WBP」(11月下旬発売、5,250円)、LEDライト「HVL-LBP」(2007年1月下旬、52,500円)も発売される。
□ソニーのホームページ ( 2006年9月21日 ) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|