|
株式会社日立製作所は、プラズマテレビ「Wooo」の新モデル「Wooo10000シリーズ」を11月中旬より順次発売する。 Wooo10000シリーズは60VのフルHDモデルと、50V型のHDモデルが用意され、いずれも250GB HDDレコーダを搭載。また、50型のみHDDレコーダを省いたモデルをラインナップする。価格は全てオープンプライス。 各モデルの主な仕様、型番、価格、発売時期は下表の通り。月産台数は60型が500台、50型は2モデル合計で5,000台。
60V型の「W60P-XR10000」では、e-ALIS方式を用いた1,920×1,080ドットの「フルHD 1080ALISパネル」を搭載。同社のプラズマテレビ「Woooシリーズ」としては初のフルHDモデルとなる。
50V型の「W50P-HR10000」、「W50P-H10000」では1,280×1,080ドットの新開発「HD 1080ALIS」パネルを搭載。放電ガス組成の変更や、駆動波形の改良などにより、パネル単体で輝度1,300cd/m2、暗室コントラスト10,000:1を実現している。また、従来の42型と同等の横幅124cmのコンパクトデザインを採用し、設置面積の限られた場所でも50型のテレビを利用可能とした。 HDDレコーダ内蔵の「W60P-XR10000」と「W50P-HR10000」では地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナ、W50P-H10000は地上/BS/110度CSシングルチューナを搭載。地上アナログチューナも内蔵する。
また、同社独自の画像処理エンジン「Picture Master HD」も新パネルに対応するために改善。ハイビジョンの全画素情報をサンプリングして、繊細な色再現を実現する「リアルサンプリング」や、複数の指定色を他の色に影響を与えることなく独立制御し、色合いや色の濃さ、明るさを調整する「3次元デジタルカラーマネージメント」、シーンに応じた最適なコントラスト/階調表現を行う「ダイナミックコントラスト」などを継承しながら、奥行き感や、鮮鋭間の表現を向上。「画像のノイズ感を抑えながら、テロップなどの白文字のくっきり感や、人物の瞳のきらめきなどの質感や奥行きを再現する」という。 パネルやPicture Master HD以外の仕様は「Wooo 9000シリーズ」を踏襲しており、HDDレコーダ機能もほぼ共通。ただし、従来側面に備えていたビデオ入力端子が、Wooo 10000では前面に変更されている。 HDDレコーダ内蔵モデルでは、ViXSによるHDトランスコード/トランスレート技術「XCodeHD」を搭載。記録解像度を維持したまま、記録容量を約半分程度まで圧縮でき、「500GB相当の録画が可能」としている。 独自のストリーム制御技術「HPSM」により、ストリーム処理の制御を効率化、HDDレコーダ操作時の応答性能を改善している。録画モードはデジタル放送のMPEG-2 TS信号をそのまま記録するTSモードのほか、XCodeHDを利用した「TSE1」、「TSE2」を用意。TSE1ではビットレートを約10.8Mbps、TSE2では約8Mbpsまで抑えることで、250GBのHDDで、500GB相当の約50時間のデジタル放送記録を可能とする。 また、i.LINK端子(DV/TS)を装備。HDD内に録画したハイビジョン番組をi.LINK経由で日立製の対応レコーダ「DV-DH1000S/500S」、「DV-DH1000D/500D」にムーブできる「WoooでLink」機能も搭載する。
60型は着脱可能なサイドスピーカー型のデザインを採用。13.5W×2chのデジタルアンプを内蔵。50型はアンダースピーカー型で出力は10W×2ch。音質改善以前機能のBBEを全モデルで備えるほか、50型にはSRS WOWも内蔵する。
デジタル放送のEPG情報に含まれる、スポーツ/音楽/映画などのジャンル情報に連動して、周波数特性やSRS WOW、BBEを調節し、番組にあわせた音場再生を行なう「自動音声モード」も備えている。 入力端子はHDMI×2、D4×2、S映像×3、コンポジット×4。ヘッドフォン出力やIRコントローラ端子なども搭載。i.LINKやEthernet、SD/MMCカードスロットも装備する。50型は専用スイーベルスタンドと組み合わせてリモコンで左右30度ずつテレビの向きを変えられる「リモートスイーベル」も備えている。
□日立製作所のホームページ ( 2006年9月25日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|