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株式会社日立製作所は、プラズマテレビ「Wooo」の新モデル「Wooo9000シリーズ」を4月29日より順次発売する。 Wooo9000シリーズは42V/37V型が用意され、それぞれのサイズで250GB HDDを搭載した「HRシリーズ」と、通常モデル「Hシリーズ」をラインナップする。価格は全てオープンプライス。 各モデルの主な仕様、型番、価格、発売時期は下表の通り。
■ 垂直1,080ドットの「1080ALISパネル」を搭載
プラズマパネルには富士通日立プラズマディスプレイ製の新パネル「1080ALISパネル」を採用。解像度1.024×1,080ドットのALISパネルで、ハイビジョン放送の垂直放送の信号(1080i)を画素変換せずに表示可能とした。 輝度は42型が1,400cd/m2、コントラストは4,000:1、37型は1,300cd/m2、3,000:1。新たに赤色の発光特性を大幅に改善した「高色純度赤蛍光体」を採用し、「目の覚めるような“純赤”を再現できる」という。あわせて緑色の再現性も拡大しており、NTSC比で106%の色域をカバーする。 画像処理エンジン「Picture Master」を進化させ、デジタル放送のデコーダLSIと統合した「Picture Master HD」を新搭載。放送信号を画像処理部に直接入力し、全情報をサンプリングする「リアルサンプリング」や、他の色に影響を与えることなく各色の濃さや明るさ、色合いを調節する「3次元カラーマネージメント」、ヒストグラム分析を使った画像認識処理で、シーンごとに最適なコントラストと階調を実現する「アドバンスドダイナミックコントラスト」などを内蔵した。最大16bit処理により、鮮やかな表現や赤色の再現性向上、黒潰れの低減など、画質向上を図っている。
全モデルで地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログチューナをそれそれ2系統搭載。デジタル2画面表示に対応し、HDD内蔵モデルでは裏番組録画も行なえる。チューナは、日立メディアエレクトロニクス製のデジタル/アナログ一体型チューナで、HDDは日立GST製など、日立グループのデバイス/高画質化技術などを活用した製品となっている。 ■ 250GB HDDに500GB分録画可能になった「WoooでREC」
HDDレコーダ搭載モデル「HRシリーズ」は、HDD容量を250GBに強化した。従来モデルと同様に番組表を起動して、簡単に録画予約や録画番組の再生が可能となっており、同社では、「ボタン一つですぐ録れる“WoooでREC(録画)”」をキーワードとし、積極的に消費者にアピールしていくという。 HRシリーズでは、全モデルで地上/BS/110度デジタルダブルチューナを搭載し、録画時に裏番組の視聴も可能。ただし、2番組の同時録画は行なえない。 新たにHDトランスコード/トランスレート技術「XCodeHD」を搭載。ViXS Systemsのトランスコード技術を用いて、記録解像度を維持したまま、記録容量を約半分程度まで圧縮できる。 デジタル放送のMPEG-2 TS信号をそのまま記録するTSモードのほか、XCodeHDを利用した新記録モード「TSE1」、「TSE2」を用意。TSE1ではビットレートを約10.8Mbps、TSE2では約8Mbpsまで抑えることで、250GBのHDDでも500GB相当の約50時間のデジタル放送記録が可能という。 EPGからの録画予約時に記録モードを選択するだけで、TSEモードを利用可能。追いかけ再生や1.5倍速早見、0.8倍速ゆっくり再生なども通常のTSモードと同様に利用できるという。ただし、TSEモードでは、データ放送や番組情報などのデータは記録時に削除されるため、それらのデータを活用する場合にはTSモードでの記録が必要となる。 会場では、約22MbpsのMPEG-2 TS映像をソースとし、TSE1(10.8Mbps)/TSE2(8Mbps)で記録した映像と、SD解像度に落としたXPモードとの比較デモも行なわており、トランスコード映像の品質の高さをアピールしていた。
また、独自のHDD制御技術「HSPM(高性能ストリーミングマネージャ)」を採用。同時録画/再生時のストリーム処理や、転送レート管理などの制御を効率化し、HDDレコーダ操作時の応答性能を改善したという。
i.LINK端子(DV/TS)を装備。HDD内に録画したハイビジョン番組をi.LINK経由で日立のデジタルチューナ内蔵HDDレコーダ「DV-DH1000D/500D」にムーブできる「WoooでLink」機能も搭載し、HDD内の番組をムーブして、レコーダでDVD化などの応用も可能となった。TSEモード録画の番組もムーブに対応する。 なお、他社製のハイビジョンレコーダやRec-Potなどへのムーブについては、「基本的には出来るはずだが、動作検証はまだ終わっていない。検証が終わった時点でホームページなどで告知するが、現時点ではDV-DH1000D/500D以外の機種については正式対応していない」という。 ■ 2系統のHDMI端子も装備
入力端子はHDMI×2、D4×2、S映像×3、コンポジット×4。モニター出力やサブウーファ出力、光デジタル音声出力、ヘッドフォン、IRコントローラ端子なども搭載。i.LINKやEthernet、SD/MMCカードスロットも装備する。 3ウェイ6スピーカーのステレオスピーカーを内蔵し、総合出力は36W。SRS WOWやBBEなどのサラウンド/高音質化機能も搭載する。 リモコン操作で左右30度づつ回転できる「リモートスイーベル」に対応。スイーベルスタンドとラックが用意され、42/37型用のスイーベルスタンド「TP-9000WST」が31,500円、42型用のラック「TB-PSR4261」が89,800円、37型用のラック「TB-PSR3761」が83,800円。
□日立製作所のホームページ ( 2006年4月4日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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