◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
ナナオ、地デジ/DVD内蔵の“プレミアム”液晶テレビ
-「背面」にこだわり。32/26/20型の新「FORIS.TV」


11月15日発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社ナナオは、液晶テレビ「FORIS.TV」の新モデルとして、フロアスタンド/DVDプレーヤー一体型の3製品を11月15日より発売する。

 32型の「SC32XD2」と、26型の「SC26XD2」、20型の「SC20XD2」が用意され、いずれも直販サイトや直販ショップ「EIZO Galleria」、インテリアショップを中心とした提携ショップで販売される。価格はオープンプライスだが、直販価格は32型が220,500円、26型が189,000円、20型が136,500円。


■ 地デジ/HDMI/DVDプレーヤー搭載の新「FORIS.TV」

5色のカラーバリエーションを用意

 同社のスタンド/DVDプレーヤー一体型テレビ「FORIS.TV SCシリーズ」の新モデル。全モデルで地上/BS/110度CSデジタルチューナを備え、液晶下部にはDVDプレーヤーとスピーカーを内蔵する。

 スピーカー前面や液晶部外枠のパンチングメタルをデザイン上の特徴とし、ボディカラーは、32/26型がフォリスブルー/シルバー/ブラック/レッド/ダークブラウンの5色を用意。20型はフォリスブルーのみとなる。

 パネル解像度は32/26/20型の全てで、1,366×768ドットのワイドXGA。32型と26型はIPS系で、20型がVA系のパネルで、パネルメーカー名は公表していないが、「全て日本メーカー製」としている。


SC32XD2 SC26XD2 SC20XD2

DVDプレーヤーを内蔵

 輝度はいずれも500cd/m2、視野角は32/26型が上下/左右178度、20型は176度。同社独自の映像プロセッサを内蔵し、コントラスト拡張機能や、自動シャープネス、輝度自動調整、黒レベル自動調整などを備える。同社では、基本的な画づくりの方針を「ナチュラルコンフォート」とし、「ディティールを正確に再現し、自然で長く見ていてもあきない画質を目指している(企画部 志村和秀部長)」という。

 応答速度改善のため、中間調のオーバードライブ技術を搭載するほか、32型の「SC32XD2」では、通常の2倍となる120フレーム/秒を作りだし、中間フレームに黒挿入を行ない、残像感を低減する「フレキシブル黒挿入技術」を搭載する。

 音質面では、32型に120mm×2フルレンジユニットを搭載。26型が100mm×2、26型が50mm×2のいずれもフルレンジユニットを内蔵する。出力は32/26型が12W×2ch、20型が3W×2ch。


画質の基本コンセプトは「ナチュラルコンフォート」 ヘッドフォン出力も専用チューニング

背面はDVDプレーヤー部以外をフラット化

 また、テレビの背面をフラットにしながら、エンクロージャを大容量化した「バック・フラット・エンクロージャ」の採用により、「ダイナミックな音とスマートなデザインを実現した」という。音質モードとしてはスタンダード/ホール/シアター/スタジアムの4モードを用意。本体左脇に、ヘッドフォン出力を備えるほか、ポータブルオーディオ用の入力端子も備えている。

 入力端子はHDMI×2(20型は×1)のほか、D4入力や、アナログRGB(D-Sub15pin)などを装備する。Ethernet端子も備え、デジタルテレビ向け情報サービス「Tナビ」にも対応。2007年2月以降は新ポータルサービス「アクトビラ」にも対応予定という。

 新たにBGM機能も搭載。画面表示をしながら、ポータブルオーディオなどの外部入力音声をFORIS.TVのスピーカーから出力する機能で、同社ではスポーツを見ながら音楽を聴くなどの用途を提案している。

背面カバーを開くとチューナ入力やHDMI出力が現れる ヘッドフォン出力や携帯オーディオ入力も装備 リモコン。BGMボタンなども装備する

 また、32型では、左右各30度の電動スイーベル機能も搭載し、リモコン操作で視聴角度を変更できる。ただし、ヘッドフォン出力やポータブルオーディオ用入力利用時には、プレーヤーなどをスイーベルに操作により引っ張って壊す事故を防ぐため、スイーベル操作前に注意を促すダイアログを表示する。

ポータブルオーディオ接続時に電動スイーベル操作を試みると、注意を促すダイアログが表示される

【主な仕様】
  SC32XD2 SC26XD2 SC20XD2
パネル方式 IPS VA
パネルサイズ 32V型 26V型 20V型
パネル解像度 1,366×768ドット
輝度 500cd/m2
視野角 178度 176度
チューナ 地上/BS/110度CSデジタルチューナ×1、地上アナログ
スピーカー 12cm×2 10cm×2 5cm×2
音声出力 12W×2 3W×2
入出力端子 HDMI入力×2、D4入力×2、S映像入力×2、コンポジット入力×2、アナログRGB入力×1、携帯オーディオ入力×1、モニター出力×1、光デジタル音声出力×1、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1、電話回線接続端子×1 HDMI入力×1、D4入力×1、S映像入力×2、コンポジット入力×2、アナログRGB入力×1、携帯オーディオ入力×1、モニター出力×1、光デジタル音声出力×1、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1、電話回線接続端子×1
消費電力 155W 125W 95W
年間消費電力量 200kWh/年 155kWh/年 110kWh/年
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
781×450×1,087mm 647×410×949~1,099mm 489×410×849~949mm
高さ調整 - 4段階(0/50/100/150mm) 3段階(0/50/100mm)
重量 43.5kg 30.0kg 20.5kg


■ “プレミアム”液晶テレビを目指す「FORIS.TV」

同社執行役員 企画部 志村和秀部長

 同社執行役員 企画部 志村和秀部長は、「薄型テレビの市場は成長期から、成熟期へ移行した。これからの液晶テレビはどうあるべきかを徹底的に考えて、見るだけの道具から楽しむ道具に、新しいライフスタイルを提案する“プレミアム液晶テレビ”」とFORIS.TVのコンセプトを説明し、製品の特徴を説明した。

 新FORIS.TVの特徴については、「4つのプレミアム」として、「画質」、「音質」、「機能」、「デザイン」を挙げ、新映像エンジンやフルレンジスピーカーの採用について解説。音質面ではヘッドフォン出力にもこだわり、専用のイコライジングを施すなどのチューニングも行なったという。

 なお、テレビ事業については、「テレビ市場で何パーセントのシェアを取るという目標はない。FORISを含めたダイレクト販売で、売上高100億円を達成するという目標を掲げている。液晶モニターだけでは弱いので、核にFORISを据えて取り組んでいきたい」という。

 また、従来のFORIS.TVでは、OCB方式の液晶を採用した製品もラインナップしていたが、新製品では無くなっている。「OCBの良さはわかっている。当然展開していきたいという思いはある。しかし、パネルメーカーはどんどん大型化への投資をすすめているなか、OCBではその拡大という要求に応えていけないところもある。今回の製品開発は、地デジの内蔵、DVDの搭載と“ワンコンセプト”ですすめてきたため、このラインナップでは難しかった。今後は検討していくが、いつ製品化できるかという回答は持ち合わせていない(橋本雅之開発マネージャー)」とした。

川崎教授と、橋本氏による対談も行なわれた

 なお、大阪大学大学院教授で、FORIS.TVのデザインディレクターを担当する川崎和男氏と、FORIS.TVの製品開発を担当した橋本雅之開発マネージャーによる対談も行なわれた。

 川崎氏は、新FORIS.TVへのこだわりについて、背面のデザインを例に挙げ説明。「裏側もアルミで、バックフラットのエンクロージャで音を作っている。他のテレビではまず手を抜くところ」と、背面や音質にこだわったデザインを強調。また、「大阪でテレビCMを放映したところ“FORISはTVCMして欲しくない”と言われた」との事例を紹介し、「FORISは自分で探して見つける製品。FORISを買ったから見に来ない? といえるようなモノを作れている」と新製品への自信を語った。

 橋本氏は、新映像エンジンの画質などをアピールしたほか、震度6の環境での耐震試験などについても言及。「スタンド一体型でも、震度6の地震でも倒れないことを実証している」を訴えた。また、「将来的にはモニターとテレビの融合を目指して、新しい試みを続けていきたい」と次世代FORIS.TVの展望についても言及した。


□ナナオのホームページ
http://www.eizo.co.jp/
□FORIS.TVのホームページ
http://www.eizo.co.jp/products/tv/index.html
□関連記事
【2005年10月12日】ナナオ、デジタルチューナ/HDMI/i.LINK搭載の26型液晶テレビ
-スタンド一体型「FORIS.TV」新モデル。19型も発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051012/nanao.htm

( 2006年10月10日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.