|
ソニーは、3ウェイの高級フロア型スピーカー「SS-AR1」を12月21日に発売する。価格は1台89万2,500円。 最大の特徴は、エンクロージャのバッフル板に北海道産の楓材を使用したこと。不要な振動を抑える強固さと、豊かな響きを兼ね備えた材料であり、50mmのバッフルに仕上げている。側板にはフィンランドの樺材を使用。蓄層合板に圧力を加えて曲げ加工を施した。 寒冷地の木材を使用することで強度と響きを追求。内部補強材の最適化により、定在波の発生や歪みの排除も図っている。仕上げはピアノ塗装。なお、加工から組み立て、仕上げまでの工程は日本国内で実施。高度な技術を持つ木工職人が手作業で行なっているという。 3ウェイ4スピーカーのトールボーイタイプ。200mm径のアルミコーンウーファを2基搭載したダブルウーファ仕様。ミッドレンジには130mm径のスライスペーパーコーンを、ツイータは25mm径のソフトドーム型となっている。 ウーファには銅リングを使用し、歪みを低減。2基のウーファにかかる背圧を等しくするために、ミッドマウント・バスレフポートを配置。ウーファ間の相互干渉を防いでいる。さらに、ポートの開口部の縁に丸みを持たせることで、風切り音の発生を抑制した。 ミッドレンジの振動板は、共振を抑えるために、一度切ってから再度接着して使用。磁気回路には銅リングを使用している。ツイータはユニット背面の空気の流れを最適化することで、共振や共鳴を除去。60kHzまでの高域再生に対応する。システム全体での再生周波数特性は28Hz~60kHz。 インピーダンスは4Ω。出力音圧レベルは88dB(2.83V/m)。ネットワークは各ドライバに最適なスロープを与えるというマルチスロープ構成で、ドライバー毎に別のネットワーク基板を用いて干渉を排除している。クロスオーバー周波数は400Hzと4kHz。
外形寸法は320×490×1,080mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は57kg。真鍮削り出しのスパイクを搭載。エンクロージャーの底面は鉄板で補強されている。
□ソニーのホームページ
(2006年11月9日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|