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三洋電機株式会社は、一部で報じられた「家電量販店への薄型テレビ出荷停止」について、本誌取材に対し「現在は家電量販店への出荷は行なっていない」と回答した。なお、約3,000店舗ある地域店での販売は継続する。 量販店への出荷については「段階的に出荷を停止した」としており、停止の時期は明らかにしていないが、理由については「利益率の低い日本の市場で過当競争に参加するのはメリットが少ない」と説明。 一方、10月にテレビの本社機能を移管した北米市場での成長に期待しており、「CRTでは2004年度に330万台以上を出荷し、全米シェア1位となった。北米でも薄型への移行に伴う需要が生まれてきたこと、量販店自体も日本と全く異なることなどから、無理に競争のひしめく中で勝負はしない」とした。 15日現在、同社サイトの「e-Life SANYO」にラインナップされている薄型テレビは「VISON SXシリーズ」など15~42型の液晶。いずれも地域店の「スマイるNO.1ショップ」のみでの販売となっている。 10月には台湾クオンタ・コンピュータ(Quanta Computer/廣達電脳)とテレビ事業で新会社を設立。現在販売されている液晶テレビには、開発段階の出資などでクオンタとの協力は行なわれているが、製造に関しては協議中。今後、協業などにより収益性が高められるなどの成果が得られた場合には、国内の量販店での販売再開の可能性もあるとした。
□三洋電機のホームページ
(2006年11月15日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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