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TDK、無指向性フラットパネルスピーカー「Xa-Master」
-GMMを採用。バイオリンに近い発音動作


12月20日発売

標準価格:オープンプライス


 TDKは、超磁歪素子(GMM)を採用したフラットパネルスピーカー「Xa-Master(SP-XA160)」を12月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後の見込み。

 Xa-Masterは、「弦楽器をイメージしてデザインした」というトールボーイ型のフラットパネルスピーカーと、サブウーファから構成される2.1chスピーカーシステム。ボイスコイルが動き振動板を振幅させる従来のスピーカーとは異なり、GMM(Giant Magnetostrictive Material)の素子自体が収縮し、GMMエキサイタを通じてフロントスピーカーとなる3mm厚のアクリルパネルを振動させて音を出すフラットパネルスピーカー。

 1.5kHz~20kHzまでの中高域をフラットパネルで再生、フラットパネル下のミッドレンジで中域を補い、50Hz~200Hzまでの低域を13cm径ユニットを採用したサブウーファで再生する。アンプ部出力は10W×2ch、20W(サブウーファ)。システム全体の再生周波数帯域は50Hz~20kHz。

 同社では、NXT Surface Sound技術を利用したフラットパネルスピーカー製品を発売しているが、XA160はそのNXTとGMMエキサイタを組み合わせたフラットパネルスピーカーの最高峰として「Master」と名付けたという。

 広い音の放射面積を有する硬質なパネルと新開発のGMMエキサイタにより、ほぼ360度、無指向性の音場再現が可能というスピーカーシステム。同社では新サウンドシステムAAPS(Advanced Acoustic Panel System)と命名している。GMMを採用した製品としてはFOSTEXの「eA(エア)」も発売されているが、同製品もTDKのGMMを利用している。

CEATECに出品されたXa-Master。GMMエキサイタ(左)とGMM素子(右) エキサイタが素子の伸縮をアクリルパネルに伝達し、直接パネルを振動させる Xa-Masterの側面。パネル背面からも音が出て無指向性を実現するため、背面も大きく開放している

 GMMの高速応答性を生かし、音の立ち上がり/下がりがシャープなサウンドを実現。Xa-Masterに採用しているフラットパネルは中高域周波数帯域をカバー。パネル全体を振動させて各周波数の音を出す分布振動モードは、バイオリンなどの実際のアコースティック楽器の発音動作に近く、特に高域のハーモニクス成分を自然かつ高精度に再現できるという。そのため、ボーカルや楽器のナチュラルな再生が可能という。

 入力端子はアナログ音声2系統(RCA×1、ステレオミニ×1)。専用の疑似サラウンド(SR)回路も搭載している。リモコンが付属し、電源のON/OFFやボリューム、高音/低音の音質調整などが可能。

 フラットパネルスピーカー部の外形寸法は約180×180×643mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.8kg。サブウーファ部は約159×285×304mm(同)/約5.6kg。

□TDKのホームページ
http://www.tdk.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.tdk.co.jp/tjaah01/aah62600.htm
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( 2006年11月20日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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