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社団法人日本レコード協会(RIAJ)などの音楽関係権利者6団体は21日、携帯電話向けの違法な音楽配信に対して、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話キャリアと共同で対策を行なうことに合意した。 賛同団体は、RIAJのほか、社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)、社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センター、社団法人日本音楽事業者協会、社団法人音楽出版社協会、社団法人音楽制作者連盟。 市販CDなどの楽曲をアップロード目的に複製する行為への対策として、これまでの権利者団体による活動から、携帯電話3キャリアも加えた形で啓発活動を展開することが決定。違法配信への対策協議体を設置し、技術面での対策検討や、ユーザーへの啓発活動に着手する。 合意に至った理由としては「2005年夏頃から、市販の音楽CDなどから作成した携帯電話再生用の音源を権利者の許諾なく無料で携帯電話ユーザーに公開するケースが急増した。権利侵害行為の蔓延については、権利者のみならず、プラットフォームを提供する携帯3キャリアとしても極めて重大な問題であるととらえている」と説明。 RIAJやJASRACは、これまでプロバイダ責任制限法に基づき、不正アップロードに対してプロバイダに送信防止(削除)措置を要請していたが、この取り組みを一層強化。また、違法行為者に対する刑事告訴など刑事・民事上の法的措置も進める。 そのほか、6団体がインターネット上の違法アップロードに対する著作権啓発活動として行なっている「Respect Our Music」キャンペーンに、12月中旬からは携帯電話向けの配信に関するパブリシティ活動も加えられる。
□日本レコード協会のホームページ (2006年12月21日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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