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新日鐵化学株式会社は21日、米Universal Display Corporation(UDC)と共同で行なっている有機ELディスプレイなどに使用する有機EL材料の開発において、駆動寿命を大幅に延ばすことが可能な「緑色りん光材料」を開発したと発表した。 UDCの開発した緑色りん光発光材料「UDC-GD48」と、新日鐵の開発した「新規緑色ホスト材料」の組み合わせにより長寿命化を実現し、工業レベルでの実用化も可能としている。 駆動寿命が初期輝度1,000cd/m2で約6万時間と、従来品と比べて大幅に延びたのが特徴。輝度効率は65cd/Aで、外部量子効率は1,000cd/m2時で18%となる。 今回の緑色りん光材料の開発により、従来より高効率/長寿命の有機ELディスプレイの実現の可能性が高まったとしている。 2004年に両社が共同で開発した赤色りん光材料は、すでに携帯電話やカーオーディオの有機ELディスプレイとして実用化されている。今後も共同開発は継続し、次の目標である「青色りん光材料」の開発に注力し、早期の実用化を図ることで、フルカラーのりん光有機EL材料のラインアップを実現したいとしている。 □新日鐵化学株式会社 ( 2006年12月21日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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