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ガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル 2007」開催
-「ボトムズ」が13年ぶりの新作アニメ。フィギュアも多数


開催日:2月25日

会場:東京ビッグサイト

入場料:2,000円(ガイドブック付)


 ガレージキットやプラモデル、完成品のフィギュアなど「造形」をテーマにした総合イベント、ワンダーフェスティバル 2007[冬]が25日、東京ビッグサイトで行なわれた。一般参加料は2,000円(ガイドブック付)。主催はワンダーフェスティバル実行委員会。

 プロやアマチュアを問わず、様々なガレージキットの展示・販売をメインとしたイベントで、参加ディーラー数は約1,700に及ぶ。造形をテーマとしているが、アニメーションやゲームなどを題材とした作品が多く、各企業も参加しているため、映像作品の新情報なども合わせて発表されることの多いイベントとなっている。


■「装甲騎兵ボトムズ」が13年ぶりに新作アニメ化

キリコが飲んでいるというウドのコーヒーも販売。苦い男の味だという

 '83年にテレビ東京系で放送され、リアルロボットアニメの最高傑作とも呼ばれる「装甲騎兵ボトムズ」。'94年にはOVA化もされた同作品が、実に13年ぶりに新作アニメとして制作されることが明らかになった。テレビアニメかDVD(OVA)になるのか、公開媒体は明らかになっていない。

 タイトルは「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ(仮)」。2007年夏のスタートを予定しており、監督は当時のテレビアニメと同じ高橋良輔氏が担当する。この新作に合わせてボトムズを盛り上げるため、バンダイビジュアルやバンプレスト、マックスファクトリー、ホビージャパンなどの関係会社が共同で「ボトムズコミッティ」という組織を旗揚げ。ワンダーフェスティバル内に合同ブースを出展し、新作の概要を発表した。

 発表会には高橋監督と、主人公キリコ・キュービィーを演じる声優の郷田ほづみ氏が参加。ステージ前には昔からのボトムズファンが多数集まり、熱いイベントとなった。

 「装甲騎兵ボトムズ」はいわゆるロボットアニメに分類される作品だが、ヒロイックで強力な主人公ロボットは登場しない。AT(アーマード・トルーパー)と呼ばれるロボットは戦車のような量産兵器の1つとして登場し、使い捨てられていくというリアルな世界観が大きな話題を集めた。

 主軸にあるのはギルガメスとバララントという銀河を二分する勢力の戦争。'83年のテレビシリーズでは、ギルガメス軍の一兵士であるキリコが、偶然軍の最高機密を目にしてしまったため、追われる身となり、幾多の戦場を放浪しながら、自身の出生に関わる壮大な謎に迫っていくという物語だ。

メインビジュアル キャラクターやATの設定画も公開。ワンダーフェスティバルの会場らしく、ATのビジュアルが公開されると会場は大いに盛り上がった

主人公キリコ・キュービィーを演じる声優の郷田ほづみ氏 高橋良輔監督

 高橋監督によれば、新作はこの物語よりも少し前、キリコがまだ軍に所属していた頃の物語だという。気になる主人公だが、キリコ役の郷田氏も新作の詳細は知らされていないようで「キリコは登場するんですよね? セリフはあるんですよね?」と心配の様子。キリコは寡黙なキャラクターとして知られていることもあり「前のテレビシリーズでは、スタジオに行ってもセリフがほとんど無い回があって、あっても台本に“……”とだけ書かれていて、どうしようかと思った」などのエピソードを披露。会場から笑いを誘った。

 そんなキリコだが、新作では当初、小隊の分隊長にする予定だったという。しかし、その設定ではセリフが多くなるため「こんなに良く喋るキリコはキリコじゃないと考え、一兵士に変更。小隊は5人なので、この時点でセリフは5分の1になっています」と笑う高橋監督。「けれどナレーションもお願いしているので、喋るところはありますよ」と付け加えた。タイトルからはペールゼンの役割が重要だと感じられるが、新作でもキリコが活躍することは間違いなさそうだ。

イベントでは、ボトムズのキャラクターやATの模型を使って作られた、オリジナル作品を品評する「バトリング大会」の結果も発表。ジオラマ部門、単体改造部門、画像部門の大賞作品が選ばれ、製作者が表彰された。左がジオラマ部門グランプリの鈴木邦彦さん、単体改造部門の赤鼻のキムさん

鈴木邦彦さんの作品「冒涜」 赤鼻のキムさんの作品「カン・ユー」 各種関連製品も展示された

 

□ボトムズの公式ページ
http://www.votoms.net/


■ 気になるフィギュアもチェック

ドラマCD付フィギュア「シュラキ」のシリーズ第1弾の美城暁
展示品は実際の商品とは異なる場合があります

 フィギュアとDVDをコラボレーションした製品としては「フィギュアニメ」などが存在するが、ゲームやアニメの企画会社であるレッド・エンタテインメントと、フィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーは、ドラマCDとフィギュア、ブックレットをセットにしたコラボレーション企画「シュラキ」を発表した。

 シリーズ第1弾の美城暁は8月発売予定で、価格は未定。フィギュアは1/8スケールの塗装済み完成品で、ベースとCD、ブックレットが付属。ドラマCDには声優の小清水亜美さんが参加している。

 そのほか、会場で気になったフィギュアをピックアップして紹介する。

□シュラキの公式ページ
http://www.shuraki.jp/

「涼宮ハルヒの憂鬱」はフィギュア界でも人気。左は電撃ホビーマガジン2007年4月号に掲載されるハルヒバニー。右はマックスファクトリーのハルヒで2月発売。1/8スケール塗装済み3,990円 グッドスマイルカンパニーの1/4スケール、完成品の「朝比奈みくる バニーVer.」。5月発売予定で、価格は9,800円 アニメ第2期シリーズのDVD化もスタートしたブラックラグーン。ALTERのブースでは躍動感溢れるレヴィが登場。4月発売予定のPVC(ポリ塩化ビニル)製 塗装済完成品で4,800円
展示品は実際の商品とは異なる場合があります

CAPCOM VS. SNK2からは、お馴染み不知火 舞が登場。1/6スケール完成品で発売元はマックスファクトリー。7月リリース予定だが、価格は未定 コトブキヤのブースでは、テレビアニメ版「アイドルマスター XENOGLOSSIA」の主人公・天海春香が早くもフィギュア化。6月発売予定で、予定価格は4,410円。1/8スケールのPVC マックスファクトリーからもブラックラグーンキャラ、シェンホアが登場。6月発売の1/8スケール、塗装済み完成品で6,800円を予定している 同じくマックスファクトリーのファウナ。美少女ゲーム「めがちゅ!」のキャラクターだ。発売日や価格は未定だが、1/8スケールの塗装済み完成品としてリリース予定
展示品は実際の商品とは異なる場合があります

グッドスマイルカンパニーから5月に発売予定の、遠坂凛(Fate/hollow atraxia)。メイド服に身を包んだバージョンで、1/8スケール完成品。4,800円を予定している ゲーム「THE iDOLM@STER」から、「三浦あずさ 運命の瞬間(とき)」。発売元はバンダイナムコゲームスで、夏に公式サイトにて通販が行なわれる。1/6スケールの塗装済み完成品で9,800円を予定 DVDのリリースも好調、劇場版も予定されている「灼眼のシャナ」から、主人公のシャナ。夏のリリースを予定しており、発売元はマックスファクトリー。1/8スケール完成品で価格は未定 攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIGから、待望のジガバチAV(1/72スケール プラスチックキット)が登場。発売元はコトブキヤで、6月発売予定。予定価格は2,730円
展示品は実際の商品とは異なる場合があります

関節部に特殊なジョイント機構を採用することで、自由度が高く、耐久性のあるポージングを可能にしているリボルテックシリーズ。5月にはFate/stay nightのヒロイン・セイバーが登場。トロや、エヴァンゲリオンの新シリーズも続々と登場する
展示品は実際の商品とは異なる場合があります

ALTERのブースでは、コレクションフィギュアシリーズには、人気のTHE iDOLM@STERが登場。第1弾は2007年7月発売予定で、価格は1個650円を予定。全6種類でカラーバリエーションも2種類用意するという
展示品は実際の商品とは異なる場合があります

連続ラジオドラマ「ケルベロス 鋼鉄の猟犬」を含む、ケルベロス関連の特設ブースも登場。プロテクトギアを中心としたフィギュアや、映画の撮影に使われた小道具の展示、世界観の解説、オリジナルグッズの販売なども行なわれた


□関連記事
【2006年5月24日】押井守の「ケルベロス」最新作はラジオドラマ
-3年後目処に映画化。3DCG映像も公開
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060524/joqr.htm

□ワンダーフェスティバルの公式ホームページ
http://www.kaiyodo.co.jp/wf/

(2007年2月26日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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