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株式会社ルネサス テクノロジは8日、伝送帯域を拡大した「HDMI 1.3」に対応するレシーバIC「R8J66030FT」を発表。4月からサンプル出荷を開始する。薄型テレビなどへの搭載を想定しており、高性能化とコスト削減に寄与できるとしている。パッケージは176ピンのTQFPで、サンプル価格は1,500円。 HDMI 1.3に準拠した3個の入力ポートと、CEC制御機能を1チップに搭載したことが特徴。同チップのみで3系統のHDMI入力を持つテレビなどが開発でき、集積したことで実装面積の低減や機器の低コスト化も可能になる。 CEC制御機能とはHDMIケーブルのCEC線を使用して、複数のデジタル家電をバス構成で接続し、制御する機能。国内メーカーのテレビで対応モデルが増加している、DVDの再生と連動してテレビの電源がONになるなどの、HDMIケーブルを介した機器の連携機能を実装できる。これまでは外付けのマイコンなどを利用していたが、1チップ化したことで部品の削減に繋がる。 1入力あたり伝送帯域は最大2.25Gbps(HDMI 1.3規格の最大値は10.2Gbps)で、1080p、色深度36bitの映像伝送も可能。DVDビデオのドルビーデジタルやDTSに加え、Blu-rayやHD DVDで採用されているDolby TrueHD、DTS-HD Master Audioなどのハイビットレート音声データも伝送できる。
また、受信した信号を整形するイコライザも内蔵。長いHDMIケーブルを用いての高速動作が可能で、148MHzの1080p動作時に、20mを超えるケーブルも利用できるという。電源電圧は3.3V/1.8V。TMDSクロック周波数は25MHz~225MHz。
□ルネサス テクノロジのホームページ
(2007年3月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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