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ドイツのハノーバーで開催されている「CeBIT 2007」のプレスカンファレンスにおいて現地時間の15日、株式会社東芝は、欧州市場向けの新しいHD DVDプレーヤー「HD-EP10」を5月に投入すると発表した。価格は699ユーロを予定。1080p出力をサポートしている。 合わせて、欧州でもHD DVDプロモーショングループの設立も発表。2007年中にSamsung、Lite-on、Alco、Jiangkui/ED Digital、Meridian、オンキヨー、ShincoがHD DVDを採用した商品を投入することも発表された。また、HD DVDビデオソフトの欧州におけるタイトルラインナップも明らかになっている。
■ 東芝の欧州向け新HD DVDプレーヤー 東芝は欧州向けのHD DVDプレーヤー第1弾として、1080i出力対応の「HD-E1」(599ユーロ)と、HDMI Ver.1.3対応で1080pまで出力できる「HD-XE1」(899ユーロ)を既に発売している。5月発売が明らかになった「HD-EP10」は699ユーロで、ミドルクラスモデルと位置付けられ、1080p出力をサポートしている。 SD映像を1080pにアップスケールし、HDMI出力可能。音声フォーマットはドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラスに加え、DTS-HD(Core Only)、ドルビーTureHD(5.1ch)、リニアPCM 5.1chをサポート。出力端子はHDMI、コンポーネント、S映像、コンポジット、アナログ音声(2ch)、光デジタル音声を各1系統装備。ただし、XE1に搭載されているアナログ5.1ch出力は備えていない。 HD DVDビデオに加え、DVDビデオ、DVD-R/RW(VRモード)、CD、CD-R/RWなどの再生に対応する。Ethernet端子も用意し、外形寸法は430×345×65.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4.1kg。
■ サムスンやオンキヨーなどもHD DVD製品を欧州投入 欧州HD DVDプロモーショングループの設立発表と合わせて、新たにSamsung、Lite-on、Alco、Jiangkui/ED Digital、Meridian、オンキヨー、ShincoがプレーヤーなどのHD DVD商品を2007年中にワールドワイド市場に向けて投入することも発表された。 また、2007年第一四半期までに、欧州で100タイトル以上のHD DVD映画ソフトが発売されるという。その内、1/3がヨーロッパの映画スタジオから発売されるタイトルで、年内には「Stalingrad(Enemy at the Gate)」や「2 brothers」、「Les Choristes」がリリース予定。 ハリウッド映画のソフト化も予定されており、「Babel」、「Casino」、「Charley and Chocolate Factory」、「The Matix Trilogy」、「Ray」、「World Trade Center」などが予定。合計で、2007年中に約300の映画ソフトが投入されるという。 また、既に米国や日本で設立されている、HD DVDフオーマットを推進するための「HD DVDプロモーショングループ」が、欧州でも設立された。今後は北米と日本のプロモーショングループと連携し、HD DVDの啓蒙活動などを実施していく。 具体的には広告、およびマーケティング活動を2007年のホリデーシーズンから2008年にかけて実施する予定。東芝はこの設立について「HD DVDの世界的なプロモーション体制が出来上がった。“The Look and Sound of Perfect”がヨーロッパでも体験できる」と評価している。
なお、今回の発表では、2006年にPC向けに生産された次世代DVDドライブの60%をHD DVDが占めたことや、ノートパソコン向け次世代DVDの70%をHD DVDが占めていることなども実績としてアナウンスされている。
□欧州HD DVDプロモーショングループのページ
(2007年3月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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