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株式会社ディーアンドエムホールディングス(D&M)は22日、米国のオーディオブランド「McIntosh」の製品を国内で取り扱う、100%子会社の株式会社マッキントッシュ・ジャパンを設立。4月1日より日本市場での販売と修理サービスを開始すると発表した。 さらに、日本法人設立記念モデルとして、プリメインアンプMA6900のリミテッドモデル「MA6900G」を150台限定で、4月下旬に79万8,000円で発売する。また、McIntoshブランドではないが、Snell Acoustics(スネル アコースティックス)のフラッグシップスピーカー「A7」も同社で取り扱う。発売は7月で、価格はペアで472万5,000円。
■ 新会社を設立 McIntoshの製品はこれまで、株式会社エレクトリが日本での販売を担当していた。しかし、2007年3月末で販売代理店契約が終了。これに伴いD&Mが子会社として、新会社のマッキントッシュ・ジャパンを設立。販売やアフターケアを行なうことになった。なお、米国のディーアンドエムホールディングスは、2003年にMcIntoshを買収している。 D&Mは日本のオーディオ市場について「マーケット全体はスローダウン傾向だが、ハイファイはここ数年伸長している。これは、団塊の世代を中心に高級機器の需要が拡大していることや、ニューリッチ層の増加、モーツァルト生誕250年のクラシックブームなどが影響している」と分析。 その上で、日本でのMcIntosh製品の販売に注力。「'60年代のオーディオ全盛期に憧れのブランドであったMcIntoshを良く知る団塊の世代を中心に取り込む。音楽愛好家をオーディオファンに育成するための体験の拡大、ハイエンドイメージの維持・向上のための広告活動などを実施する」としている。
■ MA6900G
「MA6900」は、出力オートフォーマーや5バンドイコライザなど、マッキンの伝統を踏襲したトランジスタタイプのステレオプリメイン。MA6900Gは、それをベースとしながら100V対応の日本仕様にしており、150台の限定モデルとなっている。
基本スペックは共通だが、ゴールドステンレスシャーシや高級感のあるスピーカー端子の採用など、細部をブラッシュアップ。さらに、McIntoshラボラトリーの統括責任者であるチャーリー・ランドールの直筆サインをトップカバーに印刷している。
パワーアンプ部の出力は200W×2ch(2/4/8Ω)。プリアンプ部の全高調波歪率は0.005%以下。
入力端子はRCA×6、XLR×1、フォノ(MM)×1を用意。プリアンプ出力(RCA)×1とレコーディング用出力(RCA)×1も備えている。スピーカー出力は2/4/8Ω用を各1系統装備する。外形寸法は445×476×179mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は34kg。リモコンが付属する。
■ Illusion A7
ボストンにあるSnell ACOUSTICSのハイエンドスピーカー。30年近い歴史のあるメーカーで、'76年に発表された同社初のハイエンドスピーカー「Type A」の流れを汲むモデル。ブラックモデルのみを用意する。 3ウェイ、5スピーカーのフロア型で、ミッドレンジとウーファをそれぞれダブルユニットで構成。ツイータをミッドレンジで挟むバーチカルツインタイプ。D' Appolito Array理論に基づき、コンピュータ解析による、ミリ単位の厳格なユニット配置を実現したという。 口径はツイータが25mm径のシルクドーム。ミッドレンジは135mmのコーン型。ウーファは250mm径のコーン。コーンはいずれもマグネシウム振動板を使用している。システム全体の再生周波数帯域は27Hz~40kHz(±3dB)。クロスオーバー周波数は250Hz/1.8kHz/3kHz。定格インピーダンスは8Ω。入力感度は89dB。
ネットワーク回路は、3つの帯域をそれぞれ完全に独立して信号を伝送。全帯域での音色の統一を図っている。
エンクロージャはハンドメイドで、ダンピング特性を大幅に向上したというマルチレイヤー構造を採用した。外形寸法は381×533×1,499mm(幅×奥行き×高さ)。重量は77kg。
□D&Mのホームページ
(2007年3月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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