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日本インターナショナルオーディオ協議会(IASJ)が主催する、オーディオ機器の展示イベント「2006東京インターナショナルオーディオショウ」が10月20日から東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕した。期間は22日まで。入場は無料となっている。 同イベントは、国内外のオーディオ機器を展示するイベント。出展社数は昨年から3社増加した27社。各メーカーが防音処理が施された個室を用意し、普段気軽に試聴できないハイエンド機器からミドルクラスのモデルまでを一度に体験できるイベントとなっている。
■ ハーマンインターナショナル ハーマンインターナショナルのブースでは、JBLブランドの各種新製品を展示。ポータブルオーディオ関連のヘッドフォン/イヤフォンの未発表モデルを多数出展している。いずれのモデルも11月中旬~下旬頃の発売を予定。価格はオープンプライス。 「Reference 510」はノイズキャンセリング・ヘッドフォン。ハウジングにマイクを搭載したオンイヤータイプのヘッドフォンと、アクティブ・ノイズキャンセルユニットで構成。周囲の騒音を最大70%低減するという。店頭予想価格は19,000円前後の見込み。 「Reference 410」はオンイヤーヘッドフォン。ノイズキャンセル機能は備えていない。小型軽量/高音質の両立を図ったというモデルで、店頭予想価格は1万円前後の見込み。
「Reference 220」はカナル型のイヤフォン。小型モデル用に設計されたユニットを採用。ホワイトとブラックのバリエーションを用意し、店頭予想価格は1万円前後の見込み。「Reference 210」は、インナーイヤータイプのイヤフォン。コードの中ほどにボリュームコントロールを装備。店頭予想価格は5,000円程度を予定している。 ほかにも、10月下旬の発売を予定しているiPod用2.1chスピーカー「JBL radial」(オープンプライス/実売4万円前後)など、既発表の新製品を展示している。
大型モデルを展示するブースでは、9月から販売が開始されたJBLのハイエンドスピーカー「Project EVEREST DD66000」(標準仕上げのモデルは1本315万円/受注生産仕上げは346万5,000円)を大々的に展示。マークレビンソンやHALCROなどのラインナップも展示し、それらでProject EVERESTをドライブするデモも行なっている。
■ アキュフェーズ アキュフェーズのブースでは18日に発表されたばかりのCDプレーヤー「DP-500」が注目を集めている。11月下旬発売で価格は417,900円。最大の特徴は、初の自社開発CDドライブを搭載したこと。外部振動を受けにくい筐体構造、回転時の無共振化、低重心化したメカ・ブロック、静寂でスムーズなローディング機構をコンセプトに開発したという。
さらに、まったく同じコンセプトで開発を進めたというSACD用ドライブと、それを搭載したSACDトランスポート「DP-800」を初展示。12月中旬発売を予定しており、価格は997,500円。独自の伝送方式である「HS-LINK」にも対応している。
ほかにも、11月中旬の発売を予定している、純A級とパワーMOS FETを組み合わせたパワーアンプ「A-45」(598,500円)などの新モデルを展示している。
■ オルトフォン
オルトフォンでは、人気のブックシェルフスピーカー「Concorde」シリーズの新モデル「205」と「305」が登場。11月下旬頃の発売を予定しており、価格はペアで205が63,000円、305が84,000円を予定している。 どちらも2ウェイで、205は10cm径ウーファと20mm径ドームツイータを、305は15cm径ウーファと25mm径ドームツイータをそれぞれ搭載。キャビネットは付き板仕上げ。「低中域の豊穣な雰囲気を残しながら、品位のある高音を実現した」という。 また、プリメインアンプ「LMA-80」も参考展示している。「大出力を求めず、40W×2ch(8Ω時)というスペックだが、高級医療機器にも使用される大型の300VA Rコアトランスを採用するなど、ノイズの少なさが特徴」だという。価格や発売日は未定。
ほかにも、トーンアームの新モデル「AS-309S」(ロングタイプ/173,250円)、「AS-212S」(ショートタイプ/157,500円)や、カートリッジシェルの「SH-4」(3,360円)などを展示している。
■ ラックスマン
ラックスマンのブースには、創業80周年記念モデルのモノラルパワーアンプ「B-1000f」(1台189万円)の性能を受け継いだという、純A級60Wのステレオ・パワーアンプ「M-800A」が登場。12月発売を予定しており、価格は100万円。 「B-1000f」と同様に、独自の帰還回路「ODNF(Only Distortion Negative Feedback) 」の最新バージョン2.3を搭載。3段ダーリントン4パラレルプッシュプルの出力モジュールを2つ組み合わせた4×2のアウトプット構成を持っている。RCA入力には新素材のカッパーアロイを使用。電源ケーブルには新開発の「JPA-15000」を採用している。
ほかにもプリメインアンプのハイエンドモデル「L-509u」(10月発売/682,500円)や、既発売の純A級動作プリメインアンプ「L-550A」(294,000円)、「L-590A」(525,000円)などを展示している。
■ デノンラボ デノンラボのブースでは、米ボストンに拠点を構えるSnell Acousticsのフラッグシップスピーカー「Snell A7」が注目を集めている。2007年4月の発売を予定しており、価格はペアで400万円になる見込み。2.5cm径のシルクドーム、13cm径のミッドレンジ×2、25cm径ウーファ×2という3ウェイ、5スピーカーシステム。もともとウーファはキャビネットの左右に搭載されていたが、日本での販売に際してフロントバッフルに移動させたという。カラーリングや最終的な仕様は未定だが、低域は17Hzまで再生可能だという。 2007年春のリリースを予定しているDALIの新スピーカーシリーズ「Mentor」も参考展示している。3ウェイ3スピーカーのブックシェルフ「Mentor 6」と、3ウェイ4スピーカーのトールボーイ「Mentor 2」を用意。いずれも165cm径のウーファと、25mm径のソフトドームツイータ、45mmのリボンツイータを搭載。価格は未定だが「Helicon(ヘリコン)シリーズとIKON(イコン)シリーズの中間に位置することになる」という。 さらに、カナダSim audioのモデルも展示。同じく2007年春の販売を予定している。CDプレーヤー「Andromeda」、プリアンプ「P-8」、ステレオパワーアンプ「W-8」を用意しており、価格はそれぞれ200万円程度になる見込み。
■ タイムロード
タイムロードのブースでは、奇抜なフォルムでありながら、正統派な再生音が人気を集めるブルガリアEBTBの「Terra II Pro」スピーカー(ペア336,000円)を展示。再生デモも行なっている。アルミボディに真鍮ホーンを採用した「Model AM pgb」と、アルミボディでアルミニウムホーンの「Model AM psa/msa/mba」を用意する。
ほかにも、ドイツULTRASONEの高級ヘッドフォン「edition 9」(241,500円)も試聴可能。40mm径のチタニアム・マイラー ドライバーを搭載。低周波電磁波を98%低減する「ULE」技術を投入している。
□インターナショナルオーディオショウのページ
(2006年10月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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