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現地時間の4月16日から19日まで、世界最大の放送機器展示会「NAB 2007」が、今年もここ、米国はラスベガスで開幕する。 前日の15日から主だったメーカーのプレスカンファレンスが開催され、すでに多くの新製品情報が発表されている。一方コンベンションセンターと言えば、新製品の情報開示が本日からということで、新製品をフィーチャーした外観の看板は今日から設営が行なわれている。
NABの来場者は年々増加し続けており、昨年は10万5,000人を動員。今年は海外からの来場者が2万5,000人を超えると見られており、さらに総来場者数を押し上げると思われる。一方出展者数は昨年の1,440社から増えて、1,500社以上。会場地図を見ると、数年前に増設されたサウスホールも奥まできっちりブースがあり、このまま行けばCES並みにSANDS Expoも会場として使われるかもしれない。 今年の目玉は、米国の4大ネットワークがいよいよHD放送に乗り出すということで、需要が大きな報道関連システム、そして沢山の番組制作機材がどのような展開を見せるのか、ここで方向性が決まることになりそうだ。また来年は北京オリンピックを迎えることもあり、スポーツ取材用の機材でも面白い展示が見られるかもしれない。実際には来年もオリンピック開催前にNABが開催されるのだが、テストランニング期間を考えれば、まさに今年が正念場になるわけである。 日本ではプロよりもコンシューマのHD化が熱いわけだが、HD放送が本格化する米国と、これまでHDには静観の態度を示してきたヨーロッパ各国が、オリンピックを控えてどのように転換していくのか、興味深い。Electric Zooma! では今年も数回に渡り、ここラスベガスからNABレポートをお送りする。お楽しみに。
( 2007年4月16日 )
[Reported by 小寺信良]
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