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インタービデオ、AVCHD対応の「VideoStudio 11」
-レンダリング効率化の「MPEGオプティマイザ」採用


6月15日発売

標準価格:7,329円~15,540円


 インタービデオジャパン株式会社は、AVCHDカメラで撮影した映像が編集可能なビデオ編集ソフト「VideoStudio 11」を6月15日に発売する。通常版に加え、ダウンロード版、アップグレード版などを用意しており、各バージョンの価格は下表の通り。

種類 価格
通常版 15,540円
乗り換え版 10,290円
アップグレード版 8,379円
アカデミック版 8,190円
ダウンロード版 9,324円
アップグレードダウンロード版 7,329円

新たにAVCHDに対応した

 ハイビジョン対応ビデオ編集ソフト「VideoStudio」の新バージョン。DV/HDVカメラで撮影した映像のキャプチャや編集、出力が行なえるほか、新たにAVCHDカメラで記録したMPEG-4 AVC/H.264の編集や出力も可能になった。

 また、最終のレンダリング時に最も画質劣化が少ない設定を選んでエンコードできる「MPEGオプティマイザ」も採用。そのほか、タイムライン表示において、オーバーレイを含む全トラックが同時表示可能。レンダリングの一時停止機能も備えている。


編集画面

 従来バージョンと同様に、編集後の動画をHDVカムに書き戻す機能も標準で装備。なお、2006年10月に発売された「VideoStudio 10 Plus」とは異なり、HD DVDのオーサリング機能は備えていない。

 AVCHDカメラで撮影したH.264の編集では、1,440×1,080ドットまでのファイルをサポート。他フォーマットとの混在も可能となっている。なお、1,920×1,080対応の「HDC-SD3」や「HDC-DX3」で撮影したファイルへの対応はまだ検証されていないが、動作しなかった場合はアップデートでの対応を検討するとしている。書き出しはMPEG-2のHDファイルのほか、SDに落としてDVDビデオ化も可能だが、AVCHDディスクは作成できない。

 CPUへの負荷が高いH.264の編集時には、プロキシファイルを利用することで負荷の軽減を図り、ノートパソコンなどでもハイビジョン編集が行なえるという。H.264での出力サイズは640×480ドットまで。Main/Baseline両方のプロファイルをサポートする。

 最終のレンダリングでは、ビットレートが異なる複数の素材で構成されたファイルの場合に、素材ごとにスマートレンダリングが適用できる部分と再エンコードが必要な部分を視認できる「MPEGオプティマイザ」を採用。スマートレンダリングが最大限適用されるビットレートを選ぶことで、画質の良いエンコードが行なえる。


MPEGオプティマイザでは、再エンコードが必要な部分を赤で表示。最も劣化が少ないパターンを選べる レンダリングを一時停止して他の作業をすることも可能 全トラックが同時表示可能になった

 そのほかの新機能として、DVカメラでの撮影日時情報のインポートに対応。タイトルトラックに挿入されることでオーバーレイ表示でき、フォントやサイズ、表示位置の変更も行なえる。

 また、ホワイトバランスの設定も可能になった。光源の種類や色温度入力による設定のほか、オートでの最適化も行なえる。ブロックノイズ/スノーノイズ除去フィルタも採用。さらに、映像に挿入したテキストの回転も可能になった。トランジションエフェクトでは、良く利用するエフェクトを登録できる「お気に入りフォルダ」が利用できる。

 また、プロジェクトファイルと素材をまとめて保存することで、数台のPCでの作業や、OSのアップグレード時などに移行がスムーズに行なえるという「スマートパッケージ」機能も搭載している。

ホワイトバランス調整に対応 テキストの回転も可能 エフェクトを登録するお気に入りフォルダを採用

 編集モードは、標準モードに加え、カメラを接続してテンプレートを選ぶだけで自動編集される「おまかせモード」、DVテープから好きなシーンを選ぶだけでDVD作成まで可能な「クイックDVDウィザード」を用意。「おまかせモード」では、これまで2本だったビデオトラックを最大5本に拡張。テンプレートの種類も強化されている。

 対応OSはWindows XP、XP MCE、XP Professional x64 Edition、Vistaで、HD映像編集時は、Windows XPと1GB以上のメモリ、PCI Express x16のビデオカードの利用を推奨している。

「標準モード」、「おまかせモード」、「クイックDVDウィザード」を用意 入出力対応フォーマット



■ AVCHD対応は「ユーリードマジック」

インタービデオの田中俊輔代表取締役

 インタービデオの田中俊輔代表取締役は「VideoStudioは発売から8年になるが、常に35~40%のトップシェアを守ってきた。市場はさらに拡大することが予想されるため、より使いやすい、画質のいい製品を開発し続けたい」と方針を説明。

 バージョン10まではユーリードが販売していたが、11では、同社の株式67%を持つインタービデオを2006年12月に買収したコーレルのブランドで発売。田中氏は「3社でデジタルイメージングからDVD編集、オーサリングまでカバーする。各分野でトップブランドの3社が一つになったことで、リテール/OEM市場において支持されている」と自信を見せた。


コーレルのマーケティング部マーコムマネージャー、トビー・オープンショウ氏

 発表に合わせて来日したコーレルのマーケティング部マーコムマネージャーであるトビー・オープンショウ氏は市場と技術の動向について触れ、「これまで、『コンシューマ向けでは編集できない』とされたMPEG-2やHDVに対応してきた。スマートプロキシにより、AVCHDに対応した今回の製品は最新の“ユーリードマジック”だ」と述べた。

 オープンショウ氏はさらに「VideoStudioは、日本で8年間トップシェアのNo.1編集ソフト。バージョン9と10を比べると、新規ユーザーが140%に増加し、多くの人が使うようになった。ターゲットは初めてビデオ編集に挑戦するユーザー、ハイビジョンにこだわりたいユーザー、自分らしさを求め、好きな機能を選びながらビデオを作るユーザー」とした。


□インタービデオジャパンのホームページ
http://www.intervideo.co.jp/
□ユーリードのホームページ
http://www.ulead.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ulead.co.jp/about/release/2007/070417.htm
□関連記事
【6月2日】ユーリード、VideoStudio 10でHDV書き戻しに対応
-8月にアップデータを公開
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060602/ulead1.htm
【5月18日】ユーリード、HDV対応を強化した「VideoStudio 10」
-4分割画面の同時再生や、HDアップスケール機能搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060518/ulead.htm

( 2007年4月16日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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