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ディスプレイサーチは25日、2007年第1四半期のテレビ世界市場調査の結果を発表した。液晶/PDP/リアプロ/CRTを含むテレビ全体の出荷台数は、前年同期比4%増の4,550万台、平均価格は同5%増の524ドル、出荷額は同9%増の239億ドルとなった。 テレビ市場全体に占める薄型テレビの割合は37%で前期とほぼ横ばい。 ■ 液晶は40型以上の出荷数増加。Samsung再びトップに 液晶テレビの第1四半期出荷額は、前年同期比54%増の136億ドルだが、平均価格は同22%減の936ドルと値下がりが続く。出荷台数は同98%増の1,450万台となっており、平均価格の下落を補っている。テレビ出荷全体に占める台数の割合は32%に拡大し、金額では57%となっている。 地域別では、西ヨーロッパで最も多く、テレビ出荷の35%が液晶テレビ。日本、北米、西ヨーロッパ向けテレビ出荷のうち、50%以上が液晶テレビとなっている。 サイズ別割合では、40型以上が増加し、前年同期の17%から19%まで拡大している。テレビ全体の40型以上に占める液晶テレビの割合も、前年同期の17%から、50.2%と半数を超えるところまで拡大した。 また、フルHDパネル搭載製品の割合は9%で、40型以上のサイズでは35%となっている。 ブランド別シェアは、金額ベースでは、前期トップのソニーが前期比0.7%減の17.1%で2位に転落し、前期2位のSamsungが17.4%で再びトップとなった。3位はシャープで13.8%。 台数ベースでは、前期トップのSamsungがシェアを16.2%から11.9%にまで落としたがトップをキープ。シャープは11.8%で僅かに届かず2位となった。 ■ PDPは50型以上の増加傾向が続く。トップは同じく松下 プラズマテレビの第1四半期出荷額は、前年同期比9%減の36億ドル。平均価格は同33%減の1,562ドルで、液晶テレビと同様、値下がりが続く。 出荷台数は前年同期比37%増の230万台で、パネルの出荷枚数については、前年同期比で横ばいだったが、ブランド保有のパネル在庫があったため、前年を上回る出荷台数となった。 サイズ別では、主力は42型だが、PDP全体に占める割合は前期の68%から65%に減少。50型以上の割合が前期の23%から27%まで拡大している。 地域別では、依然として北米が強く、PDP全体の36%を占める。次いで西ヨーロッパが29%。 フルHDパネル搭載製品については、PDP市場全体の1%にも満たないが、第2四半期に松下電器から価格競争力のある50型モデルの発売が予定されており、フルHDパネル搭載製品の拡大が期待されている。 ブランド別では、松下電器が台数/金額ともにトップで、出荷台数の28.9%を占める。台数ベースの2位は、LG電子で18.5%、3位はSamsungの17.6%。金額ベースの2位はSamsung。 ■ リアプロは出荷数の半分がフルHD。Samsungがトップ リアプロの第1四半期出荷台数は、前年同期比13%減の52万4,000台で、出荷額は9億ドルで38%減。 リアプロの出荷数は減少を続けているが、平均サイズは前期の53型から54型へと大型化。また、フルHDパネル搭載製品の割合も増加しており、前期の45%から50%まで増加。サイズ別で見ると、55型以上が伸びている。 ブランド別では、台数ベースで、ソニーが38%でトップ。2位はSamsungで26%、三菱電機は3位で14%。 CRTの第1四半期出荷金額は前年同期比22%減の60億ドルで、台数は前年同期比17%減の280万台。テレビ出荷数全体に占める割合は、数量ベースで62%、金額ベースでは24%。ブランド別では、LG電子が台数/金額ともにトップ。 テレビ市場全体における第1四半期のブランド別シェアは、金額/数量ともにSamsungが引き続きトップ。台数ベースでは、2位がLG電子、3位がPhilipsで、ソニーは5位。金額ベースでは2位がソニーで、3位がLG電子。シャープが4位となっている。 □ディスプレイサーチのホームページ ( 2007年5月28日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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