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ディスプレイサーチは14日、2006年第4四半期のテレビ世界市場調査の結果を発表した。液晶/プラズマ/リアプロ/CRTを含めたテレビ全体の出荷台数は前年同期比1%減の5,760万台、平均価格は同16%増の534ドル、出荷額は同15%増の約308億ドルで過去最高を記録。 テレビ市場全体に占める薄型テレビの割合は、数量ベースで前年同期の19%から38%に、金額ベースでは同57%から73%へと増加しており、薄型テレビの需要が拡大している。 ■ 液晶テレビは出荷数倍増。ソニーが初の年間トップ 液晶テレビの第4四半期出荷台数は前年同期比117%増の1,860万台で過去最高を記録。テレビ出荷数全体に占める割合は32%。出荷額は前年同期比72%増となった。 サイズ別では、30インチ以上の割合が前年同期の43%から61%に、40インチ以上でも同6%から17%に増加した。40~44インチのテレビで液晶テレビ出荷台数の割合が52%となり、PDPの45%を上回った。 フルHDパネル搭載テレビの出荷割合は、前期の4%から7%に上昇。北米では9%、日本では15%を占める。また、金額ベースでは、40~44インチが液晶テレビ全体の30%を占める。 ブランド別シェアは、金額ベースでソニーが17.4%でトップ。2位はSamsungで15%。3位以下は前期同様、シャープ(11.2%)、Philips(10.5%)、LGE(6.4%)と続く。また、台数ベースでは、Samsungが14%でトップ、以下Philips(13%)、ソニー(12%)、シャープ(10%)、LGE(7%)。 2006年全体の出荷数は前年比119%増の4,640万台、テレビ全体に占める液晶の割合は、数量ベースで前年の11%から24%、金額ベースでも32%から49%に増加している。 ブランド別シェアでは、金額ベースでソニーが16%で初のトップを獲得。2位はSamsungで15%、3位はシャープの11.5%となった。台数ベースでは、Samsungが13.4%でトップ、以下Philips(13%)、ソニー(11.6%)、シャープ(11.3%)、LGE(7%)となっている。 ■ PDPは第4四半期出荷額が前年同期減。年間トップは松下 プラズマテレビの第4四半期出荷台数は前年同期比35%増の310万台で、過去最高を記録。しかし出荷額は同4%減の約50億ドルとなり、はじめて前年同期を下回った。減少の要因としては、価格の急落に加え、40~44インチサイズで、液晶にシェアを奪われていることなどが挙げられている。平均価格は、前年同期比29%減の1,643ドルとなった。 サイズ別に見ると、PDP出荷数全体で50インチ以上の占める割合は前年同期比13%から23%に増加。テレビ全体から見ても、50~54インチでは、PDPが55%を占めている。 地域別では、日本と欧州では37インチの前期比成長率が最も高く、北米では60インチが高い伸びを示している。出荷数トップは北米で38%、50インチ以上では出荷数全体の63%が北米向けとなっている。 ブランド別では、松下電器が数量32%/金額33%でトップを維持。以下LGE、Samsung、Philips、日立、パイオニアと続く。 2006年全体のPDP出荷数は、前年比57%増の920万台で、出荷額は同22%増の185億ドル。平均価格は22%減。ブランド別のトップは松下電器で金額ベースで29%、2位以下はLGE(16%)、Samsung(14%)、Philips(10%)、日立(8%)、パイオニア(7%)となった。 ■ リアプロ/CRTは減少傾向。市場全体ではSamsungがトップ リアプロの第4四半期出荷数は前年同期比9%減の86万2,000台、出荷額は15億ドルで同34%減。平均価格は同28%減の1,757ドル。ブランド別では、金額ベースでソニーが42%でトップ。2位はSamsungで25%、3位の三菱電機は11%。 2006年全体のリアプロの出荷数は前年同期比13%増の280万台。平均価格が同18%に下落し、出荷額は同7%減。ブランド別では、ソニーが40%でトップ、以下Samsungが22%、三菱電機が12%と続く。 CRTの第4四半期出荷数は、前年同期比24%減の3,490万台。平均価格は同1%増加し、出荷額は同23%減となっている。ブランド別では、台数ベースではTTEが12%でトップ、LGEとSamsungが10%で続く。金額ベースもTTEが12%でトップ、Samsungが11%で2位となっている。 2006年全体のCRT出荷数は1億3,000万台で前年比16%減。出荷額は同15%減の265億ドル。テレビ出荷数全体に占めるCRTの割合は、数量ベースで83%から69%に、金額ベースで39%から26%に低下している。ブランド別では、数量/金額ともにTTEがトップ。 その他の市場傾向としては、デジタルチューナ搭載テレビの割合は第3四半期の40%から48%に上昇。搭載率の高い地域は87%の日本と73%の北米。テレビ全体の平均サイズは26.5インチで、前年の24.8インチより大型化。特に液晶テレビは、前年の26インチから30インチへと大型化が進行した。平均サイズが最も大きい地域は北米で29.7インチ。 テレビ市場全体における第4四半期のブランド別シェアは、数量/金額ともにSamsungがトップ。数量ベースで2期連続、金額ベースで4期連続のトップを維持しており、地域別で見ても欧州で1位、その他地域では2位をキープしている。ただし北米のみソニーがトップとなっている。通年でもSamsungがトップで、台数ベースで10.6%となっている。 □ディスプレイサーチのホームページ ( 2007年2月14日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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