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アキュフェーズ株式会社は、ハイエンドモデル「C-2810」の設計テクノロジーを受け継いだというステレオプリアンプ「C-2410」を7月中旬に発売する。価格は682,500円。 2003年8月に発売した「C-2400」の後継モデル。上位機種のC-2810で採用された「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)方式」のボリュームコントロールを備えるのが特徴。 AAVAは、CPU制御の16個の電圧-電流変換器を使い、16個のスイッチの組み合わせで音量を決定するというシステム。機械的な接点がなく、音楽信号が可変抵抗体を通らないため、高S/N比、低ひずみ率が期待できるほか、左右のチャンネルの音量誤差や、クロストークを抑える効果があるという。 リアパネルにはゲイン切替スイッチを装備し、12dB、18dB、24dBの3種類のゲインを選択できる。また、内部信号経路のリレーを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」には、金貼り接点を使ったクロスバーツイン方式を採用。「最短でストレートな信号経路を構成した」という。 トーンコントロールには加算型アクティブフィルタ方式を搭載。電源部は、トランスと平滑回路を左右独立させ、電気的にモノフォニック構成になっているほか、ボード上でも分離しており、アンプ間の相互干渉や機械的振動を防止している。全高調波ひずみ率は0.005%。S/N比は定格出力時でバランス/アンバランスどちらも109dB。 入力端子は、バランス(XLR)を2系統、アンバランス(RCA)を6系統用意。出力端子は、バランス(XLR)2系統、アンバランス(RCA)2系統を備えている。また、レコーダ用出力や外部プリアンプとの切り替えが可能な「EXT PRE」も用意する。外形寸法は465×409×150mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18.9kg。消費電力は33W。
また、オプションのフォノイコライザーユニット「AD-2800」を追加することも可能。MC型カートリッジ用ポジションは入力インピーダンス10/30/100Ω切替、ゲインは62dB、68dBから選択できる。MM型カートリッジ用ポジションは47kΩ固定。ゲインは30dB、36dBから選択可能。同社のイコライザーユニット「AD-290」および「AD-290V」と互換性を持っており、「C-2810」、「C-2800」、「C-2400」、「C-290」、「C-290V」でも使用できる。
□アキュフェーズのホームページ
(2007年6月4日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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