◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
アビッド、AVCHD編集対応の「Pinnacle Studio 11」
-'07夏発売。国内コンシューマビデオ事業部を設立


6月7日発表


 アビッド テクノロジー株式会社は7日、コンシューマ向けビデオ編集ソリューションのピナクル事業部の設立を発表した。また、2007年夏より国内発売予定のビデオ編集ソフト「Studio 11」シリーズなど新製品も合わせて発表された。



■ Pinnacle Studio 11

 Pinnacle Systems製ビデオ編集ソフトの最新バージョン。エントリー向けの「Studio」、1080iファイルやAVCHDのネイティブ編集に対応する「Studio Plus」、音声ノイズ除去や5.1ch音声出力、プロ向けビデオプラグインなども加えた最上位の「Studio Ultimate」の3バージョンをラインナップする。価格は未定だが、米国ではそれぞれ80ドル/100ドル/150ドル前後で販売されている。対応OSはいずれもWindows XP/Vista。

Ultimateのパッケージ 各バージョンの違い

メイン画面

 DVカメラやHDVカメラ(Plus/Ultimateのみ)からのキャプチャと編集、ファイル出力に対応。エントリーモデルは720pファイルまでサポートする。

 新機能として、Plus/UltimateではAVCHDカメラで撮影した映像の入出力と編集に対応。AVCHDファイルの解像度を維持したまま書き出し可能で、最大8.5MbpsでDVDにも保存できる。そのほか、1080iのMPEG-2をDVDに書き出すことも可能。

 さらに、いずれのバージョンでも動画共有サイトへのダイレクトアップロード機能を搭載。現時点ではYahoo! Videoの英語版のみの対応だが、早急に他のサイトへの対応も予定しているという。


ビデオアップロード機能を搭載 Ultimateは音声ノイズリダクションに対応

MovieBox(左)とMovieBox Plus(右)

 そのほかの機能として、iPodやPSP用のMPEG-4出力に対応。また、起動時間も前バージョンの半分まで短縮したという。入出力対応フォーマットは、映像がMPEG-1/2/4、DivX、WMVなど。音声は、WAVとMP3の入力に対応し、出力はドルビーデジタルの5.1ch(Ultimateのみ)と2chに対応する。

 ソフト単体に加え、ビデオキャプチャカード/BOXを同梱したセットも用意。「Studio Plus」にPCIインターフェイスのビデオ入出力対応カード「MovieBoard Plus」や、同ソフトにUSB 2.0接続の入出力対応キャプチャBOXを加えた「MovieBox Plus」、通常版の「Studio」に入力のみのキャプチャBOXを同梱する「MovieBox」を同時期より発売する予定。


□製品情報(英文)
http://www.pinnaclesys.com/PublicSite/us/Products/
Consumer+Products/Home+Video/Studio+Family/

□関連記事
【2005年11月16日】ジャングル、16,590円のHDV対応ビデオ編集ソフト
-Pinnacle Studio最新版。「打倒ユーリードが目標」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051116/jungle.htm




■ Mobile Media Converter

Mobile Media Converter

 PSP/iPod向けの動画変換/転送ソフト。MPEG-4で出力できるほか、iPod用ではH.264での書き出しに対応。携帯電話向けの3GP出力も行なえる。対応OSはWindows XP/Vista。

 ファイルの入力から変換、書き出しまで4ステップで可能。指定フォルダへの出力に加え、PCに接続したiPod/PSPに直接転送することもできる。メモリースティック容量に合わせたファイル圧縮にも対応する。入力可能なファイルはMPEG-1/2/4やDivX、XviD、WMV、AVIなど。


4ステップで変換/転送可能 MPEG-4やiPod用H.264出力に対応 パッケージ


□製品情報(英文)
http://www.pinnaclesys.com/PublicSite/us/Products/Consumer+Products/Mobility/
Media+Solutions/Pinnacle+Mobile+Media+Converter.htm




■ Sound Bridge

Sound Bridge(手前)

 米ROKU製のネットワークオーディオプレーヤー。Ethernet端子と無線LAN機能(IEEE 802.11b/g)を搭載し、PC内の音楽データを外部のオーディオプレーヤーやアクティブスピーカーなどで再生できる。なお、本体にスピーカーは内蔵しない。

 アーティストや楽曲名などの漢字/カナ表示が可能なVFDディスプレイを搭載。2005年10月にアスクが同シリーズの製品を発売しているが、新モデルはディスプレイ解像度を240×32ドット(従来モデルは240×16ドット)に向上。フォントを最大サイズに指定しなくても2バイト文字を表示できるようになった。

 パソコンとの接続時はiTunesやWindows Media Connect、Musicmatchでの音楽再生に対応。また、パソコンと接続しなくても、プリセットしたインターネットラジオを聴くことが可能。プリセットできるURLの数は最大18。パソコン内の楽曲をリストに登録することも可能。

付属リモコンで操作。漢字やカナ表示も可能 インターネットラジオのURLをプリセットできる

 再生可能なフォーマットはMP3/WMA/AACで、WM DRM10もサポートするがiTunes Storeで購入したDRM付きAACはサポートしない。

 対応OSは、Windows Media ConnectがWindows XP、iTunesがWindows 2000/XPとMac OS X 10.1.5以降、Musicmatch利用ではWindows 98/98 SE/Me/2000/XP。

 出力端子は光/同軸デジタル出力が各1系統、アナログ音声が1系統。外形寸法は60×254mm(直径×幅)、重量は680g。リモコンやスタンドなどが付属する。


□関連記事
【2005年8月23日】アスク、無線LAN対応のネットワークオーディオプレーヤー
-ドルビーデジタル/DTSの5.1ch出力もサポート
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050823/ask.htm




■ ワールドワイドでの経験を生かし国内販売開始へ

Avidの組織構成

 発表会では、米AvidのPinnacle Systemsジェネラルマネージャーを務めるジェフリー・S・へースティングス氏がワールドワイドでの実績を説明。「コンシューマ向けビデオ編集ソフトでNo.1の地位を築き、テレビチューナでは100万台以上の売上がある。2006年にはPinnacleの登録ユーザーは1,000万人を超えた」とアピールした。

 アジアパシフィックリージョナルマネージャーのビル・マンセル氏は日本でのマーケティングについて説明。同社オーディオ部門M-Audio Japanのリージョナルマネージャーも務めるマンセル氏は米誌「The Music Trades」で2005年に最優秀企業に選ばれたことなどを挙げ「流通やカスタマーサポートなどの面で、M-Audioでの経験を生かす」と意気込みを語った。

Pinnacle Systemsジェネラルマネージャーのジェフリー・S・へースティングス氏 アジアパシフィックリージョナルマネージャーのビル・マンセル氏


□アビッド テクノロジーのホームページ
http://www.avid.co.jp/jp/

( 2007年6月7日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.