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日本で開催される映画やアニメ、ゲーム、漫画、音楽などの各種イベントを、一定の期間中に開催することで、日本のコンテンツを世界に総合的にアピールするフェスティバル「JAPAN 国際コンテンツフェスティバル」の記者発表会が12日、東京・国立新美術館で行なわれた。
クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏によるシンボルマークが公開されたほか、公式テーマ曲をジブリアニメなどで知られる久石譲氏が手掛けることが明らかになった。なお、3月の発表時には愛称を「ConFes」(コンフェス)としていたが、今回「CoFesta(コ・フェスタ)に改められた。 9月20日開幕の「東京ゲームショウ」をスタートとし、東京国際映画祭などが終了する10月28日をフェスティバルの終了日とする予定。オープニングセレモニーでは、久石譲氏が90人の東京フィルハーモニー交響楽団と共に、ライヴも披露するという。 CoFestaは、東京ゲームショウや東京国際映画祭、秋葉原エンタまつりなど、これまで各業界で開催されていた大規模イベントを、一定の期間中に開催することで、まとまりを与えようという試み。「日本のコンテンツを総合的に世界へアピールする」ことを目的としているため、海外から見て「CoFestaの期間中に日本に行けば、日本の映画やゲーム、アニメなどのイベントに多数参加できる」と認識されることが狙い。
初回となる2007年には、以下の12イベントがCoFestaに参加するイベントとして連携していく。参加イベントは今後も増加するほか、小規模なイベントもパートナーイベントやフレンドシップイベントとして同フェスティバルに参加する可能性があるという。
「東京ゲームショウ」なども、CoFestaの中の1イベントと数えられることになるが、イベント名が「CoFesta」に変わるわけではない。各イベントが、ジャンルの枠を超えて横断的に連携することで、日本の魅力や才能、商品を総合的に、わかりやすく世界に紹介することが狙いとなる。
実行委員会の副委員長で、エグゼクティブプロデューサーも担当する重延浩氏は「このイベントを開催するにあたり、真っ先にニューヨークへ飛んだ。そこで5番街に出来たアップルストアやMOA美術館などに触れ、“コンテンツやデザインが世の中を変えられる”という確信を得た」という。 その上で「日本では漫画やアニメ、映画、放送などが互いに連携するのが当たり前になっている。世界に“こういうモデルがあるんだ”と伝えたい。また、ワンセグや携帯電話、ポッドキャスティングなども踏まえてコンテンツを考える時代。新技術との連携も必要になる。海外の人に“日本が新しいものを示してくれた”と思われるような、ワクワクするフェスティバルにしたい」と意気込みを語った。
次いで、佐藤可士和氏がシンボルマークを発表。「様々なコンテンツが連携するという意味を込め、放射状のデザインにした。全体ではContentsの“C”を表している」という。なお、このデザインはグラデーション違いのバリエーションも用意する予定で、各参加イベントでも使われる予定。佐藤氏はフェスティバルのオープニングイベントのステージデザインなども手掛けるという。
なお、会期が約40日と長いことについて重延氏は「1年目は各イベントの開催期間をずらせなかったが、以降は私もワガママになる。短い期間に押し込む方向でお願いしたい。具体的には3年目に16日間を目指している。土曜日にスタートし、2週間過ぎた日曜日までというイメージ。その期間中に海外の方は各イベントに参加し、合間に秋葉原やTokyo Midtownなどを見て欲しい」と語った。 発表会の最後には、各イベントの代表者が登壇。それぞれのイベント概要を説明した。秋葉原エンタまつり運営事務局の鈴木則道氏は「UDXを中心に、秋葉原のお店も巻き込んだイベントにしたい。また、今年からコミック出版社と協力し、日本のコミックがいかに世界展開しているのかを紹介したり、権利関係を含むビジネスセミナーなどを行なう“コミックフェスティバル”も併催する予定」だという。「前年は期間中16万人が参加したが、今年はそれを越えるものにしたい」とした。
□CoFestaのホームページ
(2007年6月12日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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