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松下電器産業株式会社は19日、デジタル家電プラットフォーム「UniPhier」(ユニフィエ)のシステムLSIとして、フルHD映像の2画面同時デコードなどに対応する新世代製品を開発し、6月より量産すると発表した。なお、量産は富山県魚津市にある同社の半導体300mm工場で開始している。 H.264/MPEG-4 AVCやVC-1、MPEG-2などのコーデックを搭載する1チップのシステムLSI。高速グラフィックエンジンやマルチプロセッサも備え、デジタル機器間でのネットワーク化が従来に比べ容易に行なえるようになるとしている。
フルHD映像の2画面同時デコードが行なえるほか、フルHD映像を、MPEG-2の1/2~1/3サイズでH.264にエンコード可能。また、専用の3Dグラフィックエンジンを搭載し、CPUの処理を軽減。縮小率に応じた可変タップフィルタを用いた高品質画像縮小や、ネットワークブラウザ・Javaアプリで用いられる画像ファイルの伸長機能などを持つ。 そのほか、セキュア処理にも対応する独自のマルチプロセッサ技術を採用。デジタル家電本体の機能を保ちながら、拡張アプリケーションの実行や複数コンテンツの高品質伝送を可能にするという。 従来の65nmプロセス技術のLSIでは、フルHD対応映像処理を行なう場合、チップサイズや消費電力がSDに比べ2倍以上になる問題があったが、45nmプロセスを採用し、小型化や省電力化を実現。45nmプロセスでのシステムLSI量産は世界初としており、2億5,000万個のトランジスタを1チップに集積する設計技術と、同社の機器セット部門/半導体部門の連携により実現したとしている。
□松下電器のホームページ ( 2007年6月19日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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