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シャープ株式会社は、液晶テレビでは世界初というTHX認定を受けた「AQUOS Tシリーズ」2機種を9月1日に発売する。65V型と52V型の2サイズを用意し、どちらも受注生産。価格は65V型「LV-65TH1」が141万7,500円、52V型「LV-52TH1」が84万円。どちらもアンダースピーカータイプのみ。
液晶テレビAQUOSの最上位モデルである「Rシリーズ」の65V型「LC-65RX1W」(実売100万円前後)と52V型「LC-52RX1W」(実売65万円前後)をベースに、輝度やガンマ値などに関しての、THX社の要求仕様を満たした「THX映画モード」(製品では“映画(THX)ポジション”と呼称)を備えたモデル。 THXとは、ジョージ・ルーカスによる映画視聴環境改善への取り組みから誕生した規格で、要求仕様を満たした映画館やAV機器などに認定が与えられている。AV機器ではAVアンプなどに認定モデルが多いが、今回のTシリーズではホームシアター用の「THX認定ディスプレイ規格」認定を取得。液晶テレビとしては初の取得だという。 シャープでは「特に映画鑑賞を好まれ、画質へのこだわりをもたれるお客様に十分ご満足いただけるよう、最高品質の映像表現を実現する」としている。なお、スピーカーも装備しているが、音声面でのTHX認定は取得していない。 Rシリーズと同様に、2モデルとも1,920×1,080ドットのフルHD「倍速ASVパネル」を採用。「倍速フルHD液晶技術」を導入することで、通常の倍速となる120Hz駆動を行ない、液晶の欠点である残像感を低減を図っている。なお、使用しているパネルは同じだが、Rシリーズよりも「映画寄りの画質チューニングを行なっている」という。 主な仕様は2モデル共通。輝度は350cd/m2。コントラスト比は2,500:1。リビングコントラストは1,000:1。Rシリーズの65V型「LC-65RX1W」と52V型「LC-52RX1W」は、輝度450cd/m2。コントラスト比は3,000:1。リビングコントラストは1,300:1。 輝度やコントラスト比がRシリーズよりも若干下がっているのは、照明を落としたシアタールームなどでの使用を想定しているため。そのため、店頭での販売もTシリーズの良さを出すために「照明を落としたコーナーを用意するなど、THXモードに理解のある店頭展示を行なってくれるような販売店へ展開していきたい」という。 そのほかの主な仕様はRシリーズと同じ。1ドットを2つのセルに分割して、セル単位で階調表現を制御する「マルチ画素技術」を採用し、人肌など中間色の再現性を向上。視野角は上下/左右176度。バックライトはRGBの各色に深紅を追加した4波長バックライトを採用している。 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルを各2系統、地上アナログを1系統内蔵する。1080p対応のHDMI入力を3系統搭載。「AQUOSファミリンク」にも対応し、HDMI接続したAQUOSハイビジョンレコーダ/オーディオ/ブルーレイなどを、テレビと連動して操作可能。 D5端子×3やDVI-I入力端子を装備。i.LINK(TS)端子も2系統備え、AQUOSハイビジョンレコーダとの連動録画にも対応。Ethernetも備え、ポータルサイト「アクトビラ」にもアクセス可能。高速赤外線通信の「IrSS」機能も搭載している。 スピーカーはサブウーファを含む2.1ch構成で、アンプ部は5.6MHzサンプリングの1ビットデジタルアンプを採用。最大出力は30W(7.5W×2ch。サブウーファ15W)。視聴番組に合わせてバックライト輝度を自動的に最適化する「ピュアホワイト」や省電力機能の「明るさセンサー」も搭載している。
□シャープのホームページ
(2007年7月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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