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シャープ株式会社は液晶テレビAQUOSのフラッグシップモデル「Rシリーズ」を3月10日より順次発売する。65/57/52/46/42型の5モデルが用意され、価格は全てオープンプライス。店頭予想価格は50~105万円前後の見込み。
いずれも、亀山第2工場で製造された1,920×1,080ドットのフルHD「倍速ASVパネル」を採用する。新開発の「倍速フルHD液晶技術」を導入することで、通常の倍速となる120Hz駆動を行ない、「液晶の欠点」と言われる残像感を低減する。 パネルだけでなく、新たに倍速駆動LSIを開発。通常、1秒間に60フレームで構成される動画映像に対して、独自のアルゴリズムで前後の映像から中間映像を生成する。生成されたフレームを元映像の間に挿入し、通常の2倍となる120フレーム(120Hz)で表示する。 これにより、液晶の欠点とされた「残像感」、「動画ボケ」の要因となる、ホールド時間を半減した。フルHD解像度で倍速駆動を実現した液晶テレビは「AQUOS Rシリーズが業界初」としている。従来の計測方法で図った際の応答速度は4msだが、映像視聴時に体感される残像は大幅に低減しているという。また、亀山第2工場の最新技術やノウハウを、第1工場にも導入。第1工場で製造する65型など大型パネルについても、コントラストの改善などが図られた。コントラスト比は3,000:1で、従来モデル(LC-52GX1W)比で50%向上。さらに、200ルクスの室内での「リビングコントラスト」は、同44%向上し、1,300:1となった。輝度は450cd/m2。
1ドットを2つのセルに分割して、セル単位で階調表現を制御する「マルチ画素技術」を採用し、人肌など中間色の再現性を向上。視野角は上下/左右176度。バックライトはRGBの各色に深紅を追加した4波長バックライトを採用している。 ボディは光沢あるピアノブラックを基調とし高級感を演出した新デザインで、全モデルをアンダースピーカー型とした。また、65型で厚み9.6cm/重量約66kg、42型で8.5cm/約28.5kgと「業界最薄・最軽量を実現した」という。
チューナは、地上/BS/110度CSデジタルを各2系統、地上アナログを1系統内蔵する。1080p対応のHDMI入力を3系統備え、1系統は側面に配してビデオカメラなどとの連携を可能としている。また、「AQUOSファミリンク」に対応し、HDMI接続したAQUOSハイビジョンレコーダ/オーディオ/ブルーレイなどをテレビと連動して操作できる。
また、D5端子×3やDVI-I入力端子を装備。i.LINK(TS)端子も2系統備え、AQUOSハイビジョンレコーダとの連動録画などが可能となっている。Ethernetも備えており、デジタルテレビ専用ポータルサイト「アクトビラ」に対応する。高速赤外線通信の「IrSS」機能も搭載している。 スピーカーはサブウーファを含む2.1ch構成で、アンプ部は5.6MHzサンプリングの1ビットデジタルアンプを採用する。出力は全モデル共通で、総合30W(7.5W×2ch。サブウーファ15W)。視聴番組に合わせてバックライト輝度を自動的に最適化する「ピュアホワイト」や省電力機能の「明るさセンサー」も搭載している。 リモコンは現在視聴中のチャンネルなどを確認できる新デザインのものが付属する。
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■ 11.2MHzサンプリングの1ビットアンプ内蔵ラック
RシリーズなどAQUOSと組み合わせて利用できるラック一体型のサウンドシステム「AQUOSオーディオ」2モデルも3月10日より順次発売する。 65/57/52型Rシリーズ用の「AN-ACR1」は3月10日より、52/46/42型用の「AN-ACS1」が3月25日より発売され、価格はともにオープンプライス。店頭予想価格はAN-ACR1が25万円前後、AN-ACS1が20万円前後。 HDMI入力を備え、HDMI接続して関連機器と連携できる「AQUOSファミリンク」に対応。液晶テレビAQUOSやハイビジョンレコーダなどと接続して、リモコンから各機器を制御できる。 キャビネットにはMDF材を採用。HDMI入力のほか、光デジタル音声入力×2、アナログ音声×2を装備。また、映像出力用のHDMI端子も備えている。外形寸法/重量はAN-ACR1が1,595×469×410mm(幅×奥行き×高さ)/71.6kg、AN-ACS1が1,315×436×476mm(同)/58.7kg。 アンプは11.2MHzサンプリングの1ビットデジタルアンプで、出力は25W×2ch。100W出力のサブウーファも内蔵している。アンプの電源回路には低インピーダンスの電解コンデンサを採用し、電源ノイズを従来モデルAN-ACX1比で約1/3に低減。音質のクリア感を向上させているという。 スピーカー部はウーファが10cm径×2、ツィータが2.5cm径のソフトドーム×2。サブウーファは16cm径。ドルビーバーチャルスピーカーや音声の音質や聴きやすさの向上を図る「Audistry by Dolby」も搭載。サウンドモードはスタンダード/シネマ/ミュージック1/スポーツ1など8モードを備えている。
□関連記事 □シャープのホームページ ( 2007年2月20日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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