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株式会社ティアック エソテリック カンパニーは、「エソテリックブランド20周年」を記念したアニバーサリーモデル第2弾として、SACDトランスポート「P-05」と、DAコンバータ「D-05」を7月下旬に発売する。価格はどちらも63万円。 ■ P-05
CD/SACDの読み取りが可能なトランスポート。独自のノンフローティングメカニズムを進化させた「VRDS-NEO」(VMK-5)を搭載。ターンテーブルはアルミニウム製。 SACDの高速ディスク回転に対応するための高信頼化/静音化技術により、不要振動の原因となる回転イナーシャ(慣性)を最小限化。また、ターンテーブル面に同径のポリカーボネート材を貼り合わせたハイブリッド仕様としたことで、共振を抑え静粛性を高めた。 スピンドル部には、ローディング時にターンテーブルを一時的に分離する方式を新たに採用。回転用のスピンドルモーターを下側に配置することが可能となり、全体の小型/薄型化を実現した。さらに、モーター自体の回転検出信号が得られるFG付き方式を採用。高度な回転制御を可能としたほか、モーター軸を最短にしたことで軸ぶれを抑えるという。 2005年9月発売の上位モデル「P-03」(126万円)と同様に、軸摺動型ピックアップを採用。レーザーの光軸が常に垂直方向を維持し、面ぶれを防ぐターンテーブルとの組み合わせで、高精度な読み取りを実現したとしている。 内蔵する高精度水晶発振器を用いて、ジッタの低減とアップコンバートが可能。CDを最大176.4kHzで出力できる。SACDは1bitのDSD信号のままi.LINK出力する。 出力端子として、フローレートコントロール対応のi.LINK×2(6ピン×1、4ピン×1)、XLR×2、同軸デジタル出力×1を用意。また、ワードシンク入力(BNC)も備え、外部からのワードクロックに同期可能。入力周波数は44.1/88.2/100/176kHz。 フロント/トップ/サイドパネルは5mm厚のアルミ材を使用。ボトムシャーシ内部には8mm厚のスタビライザーを、外部には5mm厚のスチール製ボードを装着する。フットは3点支持。トップパネルには、VRDS-NEOの動作が視認できるウィンドウを装備。ターンテーブル停止時には照明が点灯し、ディスクのレーベルが確認できる。 電源には大型のトロイダル・トランスを採用。消費電力は16W。外形寸法は442×332×126mm(幅×奥行き×高さ)、重量は14kg。リモコンが付属する。
□製品情報(P-05) ■ D-05
旭化成エレクトロニクス製の32bit ΔΣ方式DACデバイス「AK4397」を世界で初めて搭載した2ch DAコンバータ。AK4397は、内部のデジタルフィルタやΔΣモジュレータ まで32bit演算を可能としており、24bit以下のデータも高精度に処理するとしている。 DACデバイスのアナログ部は、チャンネル間を完全対称としたレイアウト。回路ブロックごとに専用の電源を採用してクロストークやブロック間の干渉を低減、ジッタ成分を抑えるため、クロック専用の電源も設けた。 CDのPCM信号をDSDにコンバートするモードを用意、P-03やCDトランスポート、デジタルチューナなどと組み合わせることで、DSDに変換できる。 DAC基板や電源部、アナログ回路などはL/Rを独立。電源トランスもL/R用に2基搭載するなど、上位モデル「D-03」(126万円)の思想を継承する。大型トロイダル・トランスもL/Rチャンネル用に2台搭載する。 入力端子は、フローレートコントロール対応のi.LINK×2(6ピン×1、4ピン×1)、XLR×2、光/同軸デジタル×各1。アナログ出力としてXLRとアナログ音声(RCA)を各1系統備える。また、ワードシンク入出力(BNC)×各1を装備。ワードシンクの入出力周波数は44.1/48/88.2/96/100/176/192kHz。 フロント/トップ/サイドパネルは5mm厚のアルミ材を採用し、フットは3点支持。消費電力は14W。外形寸法は442×332×126mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13kg。
□ティアック エソテリック カンパニーのホームページ ( 2007年7月23日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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