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株式会社日立製作所は、着脱可能なHDD「iVDR」に対応し、内蔵HDDを搭載しないプラズマ/液晶テレビ「Wooo」2機種を発売する。価格はすべてオープンプライス。発売時期と店頭予想価格は、42V型のプラズマ「P42-HV01」が10月下旬で30万円前後、液晶の37V型「L37-X01」が9月中旬で26万円前後の見込み。
同社は4月から、著作権保護規格「SAFIA」を備えたリムーバブル/内蔵型のHDD規格「iVDR-S」に対応し、HDDの増設や付け替えが可能な「XR01/HR01シリーズ」を発売している。両シリーズにはiVDR-S用のスロット「iVポケット」を備えるほか、本体内に3.5インチ/250GBのHDD「iVDR-Secure Built-in」も内蔵している。 今回発表された42V型プラズマ「P42-HV01」と、37V型液晶「L37-X01」の2モデルは、XR01/HR01シリーズから内蔵HDDを省き、低価格化したモデル。「P42-HV01」(発表時予想価格:30万円前後)は「P42-HR01」(同39万円前後)と比べ約9万円、「L37-X01」(同26万円前後)も「L37-XR01」(同35万円前後)と比べ、約9万円低価格になっている。 HDDを内蔵しない以外の主な仕様はXR01/HR01シリーズと共通。各2系統の地上/BS/110度CSデジタルチューナと、地上アナログチューナを搭載。別売のiVDR-SカートリッジをiVポケットに挿入することで、デジタル放送のストリーム録画/再生が可能。 さらに、HD映像のトランスコード技術「XCodeHD」を備え、記録解像度を維持したまま、記録容量を約半分程度まで圧縮するTSEモードを搭載。160GBのカートリッジを使用した場合、TSEモードでは通常のストリーム録画(TSモード)の約2倍、320GB相当の録画が可能になる。 録画はリモコンからボタン1つで行なえるほか、録画済番組のサムネイル表示や、「かんたん毎週録画」など、内蔵HDDのような感覚で使用できる。
■ 42V型プラズマ「P42-HV01」
42型プラズマは解像度1,024×1,080ドットの「1080ALISパネル」を搭載。輝度は1,500cd/m2。暗所コントラストは10,000:1。動画解像度は720本以上。 1080p信号に対応した新画像処理エンジン「Picture Master Full HD」を内蔵。映像の解析/処理能力を高速、高精細化し、画質の向上を図っている。 入力端子はHDMI×3、D4×2、S映像×2、コンポジット×3。出力端子はモニター×1、サブウーファ×1、光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1。モジュラー×1、Ethernet×1、IRコントローラ×1なども装備。SDメモリーカードスロットも用意する。
最大出力10W×2chのアンダースピーカーを装備。消費電力や年間消費電力は未定。スタンドを含む外形寸法は106.7×9.9~11.7×71.3cm(幅×奥行き×高さ)。スタンドは別売。重量は29.6kg。リモコンが付属する。
■ 37V型液晶「L37-X01」
IPSアルファテクノロジ製の解像度1,920×1,080ドット、「フルHD IPSαパネル」を採用した液晶テレビ。輝度500cd/m2、コントラスト7,000:1。120Hz駆動と独自のスーパーインパルス駆動を用いた黒挿入技術により、動画ボケの改善を図っている。動画解像度は600本以上。 24フレームの映画フィルムをソースにする映像を滑らかに表示する「なめらかシネマ」も搭載。24フレームの映像を60フレームに変換する際に、通常の3-2プルダウンだけでなく、独自に動き補間アルゴリズムで中間フレームを作成して挿入することで、滑らかな再生を実現する。24フレームの映像を認識すると、自動的に滑らかシネマが機能する。 プラズマと同様、「Picture Master Full HD」を内蔵。最大出力10W×2chのアンダースピーカーを装備する。入出力端子は、前述の「P42-HV01」とほぼ同じだが、「L37-X01」のみi.LINK(TS/DV兼用)を1系統備えている。
消費電力は194W。年間消費電力は194kWh/年。スタンドを含む外形寸法は92.7×11.5×62.4cm(幅×奥行き×高さ)。重量は21.9kg。リモコンが付属する。
□日立製作所のホームページ
(2007年7月26日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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