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三洋電機株式会社は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新製品として、シリーズ初となるフルHD(1,920×1,080ドット)で1080iの撮影が可能な「DMX-HD1000」を9月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12万円前後の見込み。カラーリングはシルバーとブラックの2色を用意する。
MPEG-4 AVC/H.264フォーマット(.MP4)で、1,920×1,080ドットの動画が撮影可能なハイビジョンXacti。2007年3月に発売された「DMX-HD2」は720pの動画をMPEG-4で撮影、6月発売の防水モデル「DMX-CA65」はMPEG-4 AVC/H.264だが、SD解像度のみの撮影となっていた。フルHD/MPEG-4 AVCの録画に対応したモデルは、シリーズ初となる。なお、AVCHDフォーマットには準拠していない。音声はAAC。
大容量のデータを高速処理するため、新開発の「プラチナΣエンジン」を搭載。独自のフルHD/MPEG-4 AVCコーデックの開発により、従来2チップ構造だったものを1チップ化。小型化を実現した。低消費電力化も実現しており、付属バッテリ(DB-L50/1,900mAh/追加購入価格は7,560円)で約2時間の動画撮影が行なえる。
SDHC/SDメモリーカードスロットを備えており、最大8GBまでのカードが使用可能。撮像素子は1/2.5型で総画素数400万画素のCMOS。従来まではCCDを採用していたが、高速読み出しや発熱などの問題でCMOSが採用された。メーカー名は明らかにされていないが他社からの供給を受けているという。 有効画素数は静止画で約400万画素、動画で約356万画素。撮影モードは1,920×1,080ドット/60フィールド/12Mbpsの「Full-HD」と、1,280×720ドット/60fps/12Mbpsの「HD-HR」、1,280×720ドット/30fps/9Mbpsの「HD-SHQ」、640×480ドット/60fps/6Mbpsの「TV-HR」、640×480ドット/30fps/3Mbpsの「TV-SHQ」、320×240ドット/30fpsの「Web-SHQ」を用意。 8GBのカードを使用した際、「Full-HD」モードでは1時間25分の撮影が可能。4GBカードでは42分44秒となる。 静止画は画素補間も使用し、640×480~3,264×2,448ドットまで撮影可能。Xactiの特徴でもある、フルHD動画撮影中の静止画撮影にも対応。ただし、その場合は約200万画素の静止画までとなる。さらに、400万画素での秒7コマ連写撮影も可能。 ISO 3200までの撮影に対応するほか、新たに顔検出機能も装備。最大12個の顔が検出でき、検出エリアに応じたAE/AF設定で撮影が可能。静止画用手ブレ補正機能として新たに「マルチぶれキャンセラー」採用。回転や被写体ブレにも強いという。 レンズは光学10倍ズーム。焦点距離は静止画時で38~380mm、動画では49.7~497mm(いずれも35mm換算)。動画用にも独自の電子式手ブレ補正を搭載。検出領域の画像エリアを増加させることで、従来よりも補正精度を向上させたという。 モニターは2.7型で約23万画素。フラッシュも内蔵している。外形寸法は112.6×90×54.5mm(縦×横×厚さ)、本体のみの重量は約268g、撮影時は約311g。
■ PCレスで動画保存/編集/再生が可能 ドッキングステーションを同梱しており、ステーションを介してHDMI、D4端子、S映像、コンポジット、アナログ音声の出力が可能。本体にはマイク入力、ヘッドフォン端子も備えている。 また、新たにUSBホスト機能に対応。USB 2.0接続の外付けHDDと連携できるようになっており、本体内のSD/SDHCカードに録画した動画や静止画を、PCを使わずに外付けHDDにバックアップできる。日付でフォルダが自動的に作成され、内部にその日に撮影した動画や静止画が保存される。
カード全体のコピー/移動に加え、指定した動画の個別コピー/移動も可能。また、本体のみで動画のカット編集が可能。さらに、プレイリストに相当する「アルバム」の作成も可能。動画から不要な部分をカットし、再生順序を決めて再生するといった一連の作業がPCを使わずに行なえる。静止画のスライドショー再生も可能。これらの機能は「Xactiライブラリ」と呼ばれている。
また、PC用ソフトとして、フルHD動画の再生を行なう「Nero 7 Essentials」と、動画編集ソフト「DVD MovieWriter 5 SE」を同梱。トランジションの追加など、複雑な編集はPCで行なえる。
外付けHDDはUSB 2.0接続の市販のものが使用可能。ただし、USBバスパワー駆動のものは使用できない。なお、製品のリリースに合わせて、Xactiのサイトでは動作確認を行なったHDDをアナウンスしていくという。
ほかにも、オプションとしてテレコンバージョンレンズ(1.6倍)、ワイドコンバージョン(0.7倍)、セミフィッシュアイ(0.4倍)レンズなどを用意する。
■ デジタルワイヤレスマイクも登場 Xacti専用の周辺機器ではないが、Xactiでも使用できるデジタルワイヤレスマイクも発表された。ボイスレコーダ「DIPLY TALK」(ディプリトーク)にラインナップされるもので、品番は「HM-W300」。10月下旬発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は23,000円前後の見込み。 2.4GHzのデジタル伝送を使用し、非圧縮リニアPCM(16bit/48kHz)で音声を伝送するステレオマイク。マイクを内蔵した送信機と受信機がセットになっており、どちらも薄型筐体を採用するのが特徴。外形寸法は約86×40×12.8mm(縦×横×厚さ)で共通。重量はマイク部が約42g、レシーバが約41g。ボイスレコーダ「ICR-PS285RM」で採用されているものと同等のマイクを使用している。
最大通信距離は30m。受信機をXactiのマイク入力と接続することで、離れた場所でも音声の録音が可能。「Bluetoothでは0.5秒ほどのタイムラグが生じ、動画撮影では使用しにくい。専用コーデックを開発することで、タイムラグ0.026秒を実現した」という。 送信機の裏側にはマグネットが埋め込まれており、壁やポールなどに固定が可能。ペアリングは自動で行ない、デジタルパケット伝送を採用しているため、盗聴や混信にも強いという。送信ユニットにステレオミニのライン入力、受信機にはライン/マイク出力(ステレオミニ)を備えているため、ポータブルプレーヤーなどの無線伝送にも使用可能。電源は内蔵のリチウムイオン電池で、マイク部が約7時間、レシーバは約9時間の連続使用が可能。
■ 上半期でXactiシリーズは累計100万台へ 執行役員でDIカンパニーの久保盛弘カンパニー長は、多様化が進んでいるHDビデオカメラの記録媒体について、「現在は様々なものが市場に登場しているが、小型軽量、低消費電力、衝撃への強さ、PCとの親和性などを考えると、最終的にはシリコン(メモリーカード)に落ち着くだろう」と説明。大容量化や低価格化についても、そのほかの記録媒体並みになるのは時間の問題だという考えを示す。 その上で、新製品については「運動会や発表会など特別な日でなくても手軽に使っていただけるムービーカメラ。日々の感動を未来に残すというXactiのコンセプトを継承しながら、高画質化を実現したモデル」と紹介した。
なお、今後はHD1000が最上位モデルとしてラインナップされ、従来の720pモデル「DMX-HD2」もコンパクトハイビジョンモデルとして併売される。その下に防水の「DMX-CA65」、スタイリッシュコンパクトモデル「DMX-CG65」と並び、合計4モデルのラインナップになる。
久保カンパニー長は「2007年の上半期で、Xactiシリーズの累計販売台数は100万台を超える見込み。今後もこのラインナップを強化しながら、2010年には最低でも150万台を実現したい」と意気込みを語った。
□三洋電機のホームページ
(2007年8月30日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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