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セイコーエプソン株式会社はDVDプレーヤー一体型の液晶プロジェクタ「dreamio」2モデルを9月19日に発売する。720pパネルを搭載した「EMP-TWD10」と、480pパネル搭載の「EMP-DM1」が用意され、価格はともにオープンプライス。 店頭予想価格はEMP-TW10が15万円前後で、80型の立ち上げ式スクリーンセットモデル「EMP-TW10S」が15万円後半。EMP-DM1は95,000円前後で、スタンド付き80型スクリーンセットのEMP-DM1Sが9万円台後半の見込み。
いずれも「簡単」、「手軽」をコンセプトにDVDプレーヤーやスピーカーを一体化し、一台で簡単にホームシアターを実現できるのが特徴。また、上位モデルのEMP-TWD10にはHDMI入力も備えている。
「EMP-TWD10」は0.55型/1,280×720ドットの液晶パネルを搭載した上位モデル。ランプは出力140WのE-TORLを搭載。輝度は1,200ルーメン、コントラスト比は1,000:1。 最大の特徴は、本体上部のプロジェクタ部を180度回転できること。ユーザーの前方にTWD10を設置する場合は、レンズの反対側にスピーカーとDVDディスクスロットが位置し、ユーザーの後方に設置する場合はレンズ側にスピーカー/DVD部が配置される。回転機構の採用により、操作性や音質を損なうこと無く、TWD10を前方/後方のいずれにも設置できる。
レンズは1.5倍のマニュアルズーム/フォーカスレンズで、2mで80型の投写が可能。さらに、上下50%、左右25%のレンズシフト機能も装備している。投写サイズは30~300型。 スピーカーは10W×2chのステレオスピーカーで、ドルビーバーチャルスピーカーも内蔵。立体的なサラウンド再生を楽しめる。また、Concert/Drama/Action/Sci-Fiの4種類の音響効果を選択できる。HDMI入力(Ver.1.2a)も備えている。
EMP-DM1は外形寸法320×230×127mm(幅×奥行き×高さ)、重量約3.8kgと小型/軽量化したDVDプレーヤー/スピーカー一体型プロジェクタ。体積は従来モデル(EMP-TWD3)の約50%に小型化し、取っ手をつけることで、屋外への持ち出しも可能とした。 液晶パネルは0.55型/854×480ドットで、ランプは出力120WのE-TORL。輝度は1,000ルーメン、コントラスト比は300:1。レンズは単焦点のマニュアルフォーカス。スピーカー出力は8W×2chで、バーチャルサラウンドも搭載する。専用の収納ケースが付属する。 また、オプションの天井投写キット「ELPCR01(2,000円)」を利用することで、天井への映像投射も可能となる。なお、EMP-DM1の初回販売分2,000台に関しては、ELPCR01をセットにして販売する。
両モデルともにDVDプレーヤー部はスロットイン型で、DVDビデオのほか、DVD±R/RWや、CRPM対応/VRモード記録のDVD-RWディスクの再生に対応。音楽CDやMPEG-2、DivX、DivX Ultra、MP3、WMAを記録したCD/DVDディスクも再生可能となっている。 USB端子も装備し、USBメモリやメモリカード内のJPEG画像や、MP3/WMA楽曲、DviX映像などの再生も可能。音楽付きのスライドショー再生も行なえる。 入力信号の出画までの映像処理を最小化し、ゲーム操作と映像表示のタイムラグを最小化するゲームモードを装備。音声については、ナイトモードを装備し、夜間視聴時に爆発音など大きな音を抑え、セリフなどの小さい音を聞こえやすくする。
■ どこでも/いつでもドーン!で年間3万台を目指す
羽片忠明 映像機器機事業部 事業部長は、「プロジェクタをもっと多くの人に多くの場所で使っていただきたい。リビングに共存できる商品作りを心掛けた」とし、EMP-TWD10の回転機構採用による設置性の向上や、EMP-DM1の可搬性をアピール。同社のホームプロジェクタの目指す姿を「いつでも、どこでも、誰とでも大画面を楽しめる」と表現し、新製品を紹介した。 エプソン販売株式会社の平野精一社長は、「DVD一体型が好調で国内シェアトップを堅持している。大画面テレビに比較して、プロジェクタのプレゼンスが低い状態を打破するのがトップベンダの役割だ」とし、新Dreamioにかける思いを紹介。 10万円から大画面を実現できるというコストパフォーマンスの高さや、簡単な操作性を訴求して、市場の拡大を目指すという。DVD一体型新Dreamioのキーワードは「どこでもドーン!」、「なんでもドーン!」で、可搬性や設置性の高さを訴えていく。また、下位モデルのEMP-DM1については「価格もドーン!」でアピールしていくという。なお、新Dreamioの販売目標は1年間で3万台。内訳はEMP-TW10が8,000台、EMP-DM1が19,000台、EMP-TW2000が3,000台を見込んでいる。
また、リアプロジェクションテレビの「LIVINGSTATION」については、「フロントプロジェクタで好調を維持しているため、リソースをフロントに集中している。現在は、大きな損失を出さない程度のオペレーションを行なっている。今後もこれを崩さない程度に継続し、市場の動向を見極めていく。研究開発も継続している(羽片映像機器事業部長)」という。 ■ 新イメージキャラクタに長澤まさみを起用。9月16日からTV CM開始
長澤まさみさんの起用理由について同社では、「キュートな魅力と飾らない性格で、老若男女様々な人から、まるで本当の娘や友達のように愛されており、dreamioの幅広い楽しみ方を、幅広い世代へ伝える新CMに最も合っていることから、起用した」としている。 また、エプソン販売株式会社の平野精一社長は、「新dreamioは、非日常的であったプロジェクタを、日常的に気軽に楽しめるを、コンセプトとして、商品化した。そういった観点で、今回イメージキャラクタに、2005年からカラリオプリンタのイメージキャラクタとしてPRをしていただいている、長澤まさみさんに、dreamioのイメージキャラクタもお願いすることになった。映画を中心としたDVDを気軽に楽しんでいただける、今回のdreamioにまさにぴったりのキャラクタと考えている」という。
EMP-DM1を片手に持って登壇し、一人でテーブルに設置して見せて、「新しくなって、コンパクトになって、取っ手もついているので、女の子でも簡単に持ち運びできるようになって、すごく、かわいくなりました」と、新dreamioをアピールした。
同社から提供されて、dreamioを使っているという長澤さんは、「本当にDVDをぱっと入れて、すぐに映画がみれます。今、大きいテレビとかありますけど、dreamioだとスクリーンに映る映像が、映画館みたいな雰囲気で見れて、すごく簡単にできちゃう。映画館のような味のある画面を通して、自分だけの時間がもてるのが魅力な商品」と感想を話していた。
また、実際の利用シーンとして、「結構、頻繁に家に友達を呼ぶことが多くて、そういうときにdreamioを使って、みんなで映画鑑賞。何人か集まって、食事とか作ったり、ちょっとしたパーティーを開きながら、映画が観れたら、すごい楽しいなって。盛り上がると思います」と提案していた。
最後に新dreamioのアピールポイントを、「やっぱり、価格もお手ごろになったし(笑)。場所を選ばず、どこでも見られるdreamioを、簡単に手軽に使っていただけたらいいなと思っています。私も、なんでもドーン!、どこでもドーン!って感じで、使っているので、是非、皆さんも、使って楽しんでいただけたらなと思っています」とPRした。
□エプソンのホームページ ( 2007年9月4日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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