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ソニー、7.1ch対応のワイヤレスサラウンドヘッドフォン
-ワンセグ無線伝送対応など、イヤフォン新機種多数展示


9月12日開催


 ソニーは12日、特約店やマスコミに向けた製品内覧会「ソニーディーラーコンベンション 2007」を開催。注目はBlu-ray Discレコーダや薄型テレビ「BRAVIA」などだが、合計約150機種が一同に展示されており、中には未発表の新モデルも展示されている。

 ここではワイヤレスサラウンドヘッドフォンなど、ヘッドフォン/イヤフォン関連の新製品をまとめて紹介する。


■ MDR-DS7000

 2.4GHz帯の無線デジタル伝送を使用した、ワイヤレスシアターサラウンドヘッドフォンの新モデル。11月10日の発売を予定しており、価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万円前後の見込み。

 5.1chサラウンドに対応した「MDR-DS6000」の後継モデルと位置付けられており、新たに7.1chに対応。送信部がドルビープロロジックIIxに新たに対応しており、2chや5.1chを含む、様々なソースを7.1ch化して、ワイヤレスでヘッドフォン部に送信している。

 ヘッドフォン側には独自のバーチャルサラウンド技術「Virtualphones Technology」を投入。7.1ch対応になった新バージョンで、より各チャンネル音の連続性に優れた音場を再現できるという。ほかにも、電波妨害を自動回避する「リアルタイムチャンネルセレクション機能」や、ゲームのサラウンドをリアルに再生するという「ゲームモード」なども備えている。

MDR-DS7000 送信部。前面のイルミネーションでサラウンドモードなどの確認ができる

 従来モデルでは、サラウンドモードの切り替えや音量の調整は送信ユニット側で行なっていたが、新モデルではヘッドフォン側に操作ボタンを用意。送信ユニットまで近寄らなくても各種操作が行なえ、利便性が向上している。

 また、従来モデルは送信ユニットが充電台を兼ねていたため、ヘッドフォンが充電されていない場合、充電するまで使用することができなかった。しかし、新モデルでは付属のACアダプタで、ヘッドフォンを直接充電でき、充電しながらの使用も可能になっている。送信機側用のACアダプタや、ヘッドフォンを置くための台も同梱する。

 送信部には光デジタル音声入力と、アナログ音声入力を用意。ドルビーデジタル、DTS、AACなどのデコーダも備えている。なお、ヘッドホン部の重量も従来の約360gから285gへ軽量化。ヘッドフォンと置き台のみの追加販売も18,000円前後で同日から行なう予定。「1台の送信機に対し、いくらでもヘッドフォンは追加登録できる」という。

ヘッドフォン自体にACアダプタを接続し、充電しながら使えるようになった ヘッドフォンのハウジング側面に、サラウンドモードや音量調節用ボタンを用意 送信部の背面。光デジタル入力、アナログ音声入力を備える


■ Bluetoothヘッドフォンがワンセグ音声に対応

 Bluetoothヘッドフォンにも新モデルが登場する。ネックストラップ型で、カナル型のイヤフォンを備えた「DR-BT25NX」と、耳掛け型でコード巻き取り機能も備えた「DR-BT30QA」の2モデル。どちらも10月の発売を予定しており、店頭予想価格はネックストラップ型が1万円前後、耳掛け型が13,000円前後の見込み。

 どちらのモデルも、基本的な仕様は従来モデルを踏襲しているが、新たにワンセグ放送の音声が受信/再生できるのが特徴。ワンセグ放送はデジタル放送のため、音声をBluetooth送信する際、著作権保護技術をかけなければならないと、電波産業会のガイドラインで定められている。

 この保護方式が「SCMS-T方式」と呼ばれるもので、新モデルはこの方式に対応。ワンセグ受信が可能でBluetooth機能を備えた携帯電話と連携し、ワイヤレスでワンセグ放送の音声が聞けるようになる。同様の方式で保護されている音楽ファイルの再生も可能。

 なお、3月に発売された折り畳み可能なネックバンドモデル「DR-BT21G」は、既に「SCMS-T方式」に対応。同方式の規格が定まる前の2006年に発売されたネックバンド、耳掛け型の2モデルがリニューアルされたことになる。

DR-BT30QA DR-BT25NX SCMS-T方式への対応で、ワンセグ音声も伝送できるようになった


■ 携帯電話でもノイズキャンセルイヤフォン

 「DR-NC23SF」は、ノイズキャンセル機能を備えた、携帯電話用のイヤーセット。既発売のノイズキャンセルイヤフォン「MDR-NC22」(9,975円)の接続端子を平型とし、ノイズキャンセルユニットに通話用のマイクを追加した携帯電話用となっており、11月の発売を予定。価格は1万円程度を予定しているという。

 ノイズキャンセルイヤフォンとしての機能は「NC22」とほぼ同じ。13.5mm径ユニットを備え、イヤフォンのハウジング部に騒音集音用マイクを内蔵。騒音を約1/4に低減できるという。

DR-NC23SF イヤフォン部 ノイズキャンセルユニット部。通話用マイクも備えている


■ カナル型イヤフォン新モデル

 低価格なカナル型イヤフォンとして、「MDR-EX55SL」が10月10日に発売される。価格は3,098円。ハウジング部にもシリコンを使うことで、同梱のシリコンイヤーピースと合わせ、耳に触れている部分が全てシリコンとなり、快適な装着感を実現したというモデル。4色のカラーバリエーションを揃えている。

 「MDR-G75LW」は、巻き取り構造を採用したネックバンド型のヘッドフォン。11月10日発売で、価格は4,935円を予定している。ハウジング部にコードを巻き取ることができ、イヤーパッドには低反発素材を使用。フェザーフィット機構も新しくなっており、耳へのフィット感や負荷を軽減しているという。

MDR-EX55SL カラーバリエーション

MDR-G75LW 巻き取りスイッチはハウジングの側面に用意


■ そのほか

 会場では大きなスペースを割いて、10月10日発売のパーソナルフィールドスピーカー「PFR-V1」のデモを行なっている。ハウジング部を持たず、小型の球形スピーカーを耳の斜め前方に固定するというスタイルが特徴。

 ユニットは21mm径。スピーカーの前面板から外側に設けた「エクステンデットバスレフダクト」を耳の外耳道の入口に装着し、重低音の表現力を高めている。出力の小さなプレーヤーとも連携できるよう、ブースターも付属している。価格はセットで55,650円。

PFR-V1 耳の入り口に当てるアーム部分の先に、バスレフダクトがついている

 10月20日発売の「MDR-EX700SL」(36,750円)は、EXモニターシリーズの最上位モデルとして、10月20日に36,750円で発売される。インナーイヤータイプのユニットとしては業界最大という、新開発16mm径ユニットを搭載するのが特徴。ユニットが大型化したことで、再生周波数帯域4Hz~28kHzを実現。低域から高域まで、バランスの良い再生が行なえるという。

 円盤のようなハウジング部にユニットを内蔵。再生音がイヤーピースへと送られる。イヤーピースは2種類の硬さを持つシリコンを組み合わせたハイブリッド仕様。芯の部分が硬く、音の通路の形状を保持する一方、外側には柔らかい素材を使用。サイズはSS/S/MS/ML/L/LLの合計7種類を用意している。

MDR-EX700SL 7種類のイヤーピースを同梱する

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
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(2007年9月12日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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