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“2008年の早い時期”に「ダビング10」実現を目指す
-Dpa技術委員長がDVDフォーラムイベントで言及


フジテレビジョン 関祥行氏

10月4日開催


 「来年の早い時期に“ダビング10”の実現を目指す」。4日に開催されたDVD Forum Japan Conference 2007で、Dpa(社団法人 デジタル放送推進協会)の技術委員会 委員長を努める株式会社フジテレビジョン デジタル技術推進室 役員待遇技師長の関祥行氏が説明した。

 コピーワンスは、地上デジタル/BSデジタル放送に「1回だけ録画可能」の制御信号を加え、暗号化して送信するもの。コピーワンス信号を付加された番組は、対応メディアに“一回だけ”録画できる。対応レコーダのHDDからDVDやBlu-ray Discなどへ“ムーブ“すると、HDDに記録したデータは、光ディスクに転送した後、HDD上から消去される。

 しかし、ムーブの失敗や、消費者の利便性を損なうなどの問題が指摘されたことから、見直しに着手。8月の総務省情報通信審議会にて、録画した1番組について9回までのコピー、10回目でムーブといういわゆる「ダビング10」を認める方針が示された。

 ダビング10では、「1人が1つのコンテンツを複数のデバイスで楽しむ数を3つ。さらに、一世帯における視聴者の数は平均3人と考え、3×3で9個のダビングを提供。10個目をDVDなどにダビングするとムーブになる」という方針で、コピー回数が決められている。どういった運用でダビング回数をカウントするかについては、関氏は「具体的には、運用規程できちんと定義して行かなければならない」とした。

 なお、ダビング10の運用ルールは、2011年の地上デジタル完全移行を前提として、地上デジタル放送を対象に決定されたもので、BS/110度CSデジタル放送などすべてのデジタル放送に適用されるものではない。

 関氏によれば、「理想は、すべての放送が同一の運用を行なうこと」としながらも、「なるべく全てのチャンネルで導入するよう調整しているが、BSの有料放送事業者などでは、“映画などの番組調達時の交渉は、コピー9回では難しい。コピーワンスでないと番組調達できない”という。そうした事業者がでてくるのは避けられない。では、どうやって区分けするのか。有料ではなく無料のBSデジタル放送については見直しするのか、ここをどう考えるのかを、現在議論している」という。

 関氏は、「運用規定の変更も非常に多くの作業が要求される。Dpaの技術委員会などで取り組んで、来年の早い時期にダビング10が実現されるようにがんばっていきたい」と結んだ。

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【7月12日】「コピーワンス」見直しは「コピー9回」へ
-10回目でムーブ。地デジ録画の運用ルール見直し
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070712/soumu.htm

( 2007年10月4日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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